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本土寺の紅葉 (H18.12.2)


本堂に向かう回廊付近の紅葉



本堂に向かう回廊付近の紅葉


長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。



本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹で、松戸地方における日蓮宗の教壇活動の中心とされました。

ここには日蓮直筆の書状類をはじめとして、松戸市域の貴重な中世資料が数多く所蔵されています。


本堂に向かう回廊付近の紅葉



本土寺仁王門


本土寺仁王門



本土寺五重塔


「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。



本土寺は現在、「あじさい寺」といわれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。

その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。

次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。

初夏には約1万株のあじさいと5000株の花菖蒲が見事な花を咲かせてくれます。


本土寺五重塔



本堂に向かう回廊付近の紅葉



本堂に向かう回廊付近の紅葉


秋には紅葉で美しいことでも知られています。

これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじに心をひかれ、この大盃という真っ赤なもみじを、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。

秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるそうです。



今年はその真っ赤なモミジを訪ねることにしました。

JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。

水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となります。


本堂付近の紅葉



本堂付近の紅葉


本土寺の紅葉も混雑が予想されることから、本土寺着9時で計画しました。


しかしながら、北小金駅では観光客もあまり見かけず、少し予想が外れました。

仁王門を仰いで境内に入り、石段を下がっていくと別世界に入っていく感じです。



仁王門を入ったところの紅葉はまだ緑色は多く、早すぎたかなという感じです。

でも、ネットの友人からの「入り口付近は早すぎる感じですが、境内の中は見頃を迎えており素晴らしかったです」とのメッセージを信用して、入場料500円を支払って中に入りました。


本堂付近の紅葉



本堂付近の紅葉



本堂に向かう回廊裏手からの紅葉


受付から中に入ると観光客も少なく、早く来たのは正解という感じでした。

しかし、太陽の方向・高度との関係で、本土寺の紅葉が綺麗になるのは、昼前後のようです。

早く来たのは正解ではなかったようです。

さすがに地元の方はよくご存じです。



受付から入ると左手に五重塔と鐘楼があります。五重塔のそばのイチョウが見事でした。

まっすぐ進むと正面が本堂です。

本堂手前の右手にある、本堂への回廊付近の紅葉が見事で、本土寺の最大のスポットです。

この付近は朝早くから太陽光線が入っていて、素晴らしい紅葉を堪能できました。


本堂に向かう回廊裏手からの紅葉



本堂裏手の散策路の紅葉


本堂裏手の散策路の紅葉



像師堂近くの休憩所の紅葉


順路の案内にしたがって本堂の裏手にでると、逆光の紅葉を楽しむことができます。


プロ級のカメラマンが一脚を据えて盛んにシャッターを切っていました。

この時期本土寺境内では三脚の使用が禁止されています。

それだけ観光客が多いのでしょう!



あじさいの時と同様に順路に沿って裏手にでると、散策路の両側にモミジが植えられていますが、残念ながらここには太陽光線が届いていません。

午後が見頃になるようです。

裏手の紅葉を眺めながら細い散策路を進むと前面眼下に菖蒲園が開けてきます。

菖蒲池の周りは紅葉が少なく、しかも大部分が回廊側に植えられているため、午前中は太陽光線の恩恵を受けないようです。


像師堂付近の紅葉



遊歩道の紅葉



遊歩道の紅葉


また、菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からの風情を楽しむには「本土寺ミニツアー」に参加することが必要です。


菖蒲園から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂となります。坂道を上った蔵師堂の手前に小さな休憩所があり、ここにも見事な紅葉が植えられています。



遊歩道の紅葉


遊歩道の紅葉



像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。

境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

遊歩道の周りには沢山の紅葉が植えられており、真っ赤な尾紅葉を楽しむことができます。

本土寺で一番綺麗な紅葉かもしれません。


遊歩道の紅葉



瑞鳳門付近の紅葉



赤門付近の紅葉


遊歩道から出口の方に向かうと右手の赤門付近に多くの紅葉が見られます。

あじさいの時期は色とりどりのあじさいが咲き誇る場所ですが、この時期の紅葉も見事です。


本土寺ミニツアー

初夏の紫陽花ツアーと秋の紅葉ツアーがあります。

本土寺仁王門前に10時45分までに集合して、受付を行います。

受付完了後、本堂にて和尚さんの法話を伺い、建物内部(茶室・諸堂・像師堂など)を見学して、お昼頃開山堂で昼食。食事後解散となり、解散後はお庭を自由散策することができます。

料金は5000円です。メールでの申し込みは4500円です。


赤門付近の紅葉



赤門付近の紅葉


赤門付近の紅葉



宝物殿


アクセス&入場料

JR常磐線北小金駅から徒歩10分

入場料 500円




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 本土寺


         風来坊


回廊・宝物殿を望む

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