新高島駅付近
|
横浜の「みなとみらい線」が2月1日に開通しました。
横浜駅と元町・中華街駅までの4.1Kmの間に、新高島駅、みなとみらい駅、馬車道駅、日本大通り駅の4つの駅が設けられています。
これに伴い東急東横線の横浜〜桜木町間が廃止になりました。
|
2月1日の開業初日の乗降客数は34万人で、一番多かった「元町・中華街駅」の利用者は14万人という超人気でした。でも乗降客数の多いのには秘密があるようです。
みなとみらい線は初乗り180円、横浜から元町・中華街までは200円ですが、何回乗り降りしてもOKの1日乗車券が450円で発売されています。開業初日はこの乗車券で、各駅下車をした方も多かったとか!
|
新高島駅付近
|
横浜美術館
|
『渋谷から元町・中華街まで35分』というキャッチフレーズに乗せられて東京からの訪問客も多いとは思いますが、地元の人も新しい駅が何処にでき、その周囲に何があるのかを確認したいという興味もあるようです。風来坊のみなとみらい線の旅はもちろん450円の各駅下車コースです。
|
横浜ランドマークタワー
|
パシフィコ横浜
|
それではみなとみらい線の旅への出発です。
みなとみらい線の最初の駅「横浜駅」は東急東横線の「横浜駅」と同じです。これまでの東急東横線の「横浜駅」は地上2階でしたが、みなとみらい線への相互乗り入れのため、新しい横浜駅は地下5階に移動しました。
場所的には従来とほぼ同じですが、従来の切符売り場へ行っても何もありません。エスカレータを何回も乗り継ぎながら改札口、ホームへの移動となります。
|
クイーンズスクエア横浜
|
コンチネンタルホテル
|
切符自動販売機は、駅名と料金が書かれた路線図で行き先までの料金を確認して切符を購入する方式ではありません。
「利用する路線(みなとみらい線、東横線)」、「切符の種類(片道、往復、一日乗車券)」、「行き先(駅名)」などを次々に指先で選択して購入する、みどりの窓口に設置されている新幹線の切符自動販売機と同じ方式です。
画面はスムースに次々と変わりますが、頭の回転が追いつかない代物です。
|
この日も15台以上ある切符自動販売機のすべてに係員が配置されておりました。超人気路線でかつ乗客数の多い横浜駅の混雑防止のためでしょう。
風来坊も「1日乗車券2人分」と告げて1,000円を投入したのみで、あとは係員がすべてやってくれました。新幹線の切符と同じ大きさの一日乗車券2枚と100円を自動販売機から受けとればOKでした。
この老人にはとても無理と判断してくれたのでしょう。あまり近代的な切符自動販売機にも困ったものです。 |
赤レンガ倉庫
|
新高島駅
|
馬車道駅
|
馬車道駅
|
横浜駅のホームに降りて最初にきた電車が、2月1日にテレビで報道されていた一番車両に同じ新型車両で感激しました。ホームが混雑していたため、残念ながら写真を撮ることができませんでした。
電車に乗って1分程度で、「新高島駅」に到着です。「新高島駅」付近は開発が遅れており、駅付近には何もありません。横浜そごうの裏手に当たる場所で、みなとみらいにも近く今後の発展が楽しみです。すぐにUターンしてホームに戻りました。
|
次の「みなとみらい駅」は「みなとみらい21」の中心部に設けられており、「クイーンズスクエア」や「横浜美術館」のすぐ近くです。ランドマークタワーからは5分程度のところです。
みなとみらい地区は今なお発展を続けており、ショッピングや食事、レジャーをファミリーからカップルまで楽しめるレジャースポットです。
|
馬車道駅
|
馬車道駅
|
散策スポットとしては、横浜美術館、横浜ランドマークタワー、マリタイムミュージアム、横浜バイシクルミュージアム、クイーンズスクエア横浜、横浜コスモワールド、汽車道、みなとみらいぷかりさん橋、パシフィコ横浜、臨港パークなどがあります。
横浜美術館では「東山魁夷展」が開かれており、こちらも長い行列でした。
|
馬車道商店街歴史博物館
|
神奈川県立歴史博物館 |
3番目の駅は「馬車道駅」です。みなとみらい線は運河や河川の下を走っているため、駅も非常に深いところに設置されており、各駅とも地上に出るまではエスカレータに3〜4回乗らなければなりません。
でも、この移動に退屈しないよう、各駅ともさまざまな工夫を凝らして迎えてくれます。
|
日本最初のガス灯
|
太陽の母子像
|
「馬車道駅」「日本大通り駅」はホームや各フロアの側壁が煉瓦で覆われていますし、壁画などが準備され駅構内を歩くだけでも楽しい気分になります。
「元町・中華街駅」はホームの側壁が中華街などの写真集で覆われていました。
「馬車道駅」界隈は、ぶらっと散歩するだけで日本の初めてを見つけることができます。
|
明治5年(1872年)馬車道、本町通りに日本初のガス灯の火が灯りました。「西洋の魔法」として浜っ子を驚かせ評判を呼んだそうです。
関内ホールの前に日本最初のガス灯を記念するプレートがあり、傍らに当時のガス灯を復元したものが建ち、関内ホールの壁面には当時の馬車道の様子を描いたレリーフがあります。
馬車道商店街の街路でがさまざまなガス灯が設置されており、イギリスからやってきたガス灯にもあちこちで出会うことができます。
|
写真開祖の地
|
牛馬飲水
|
明治2年に横浜の馬車道通りで町田房蔵が「あいすくりん」として製造販売したのが、日本で最初のアイスクリームといわれております。
社団法人アイスクリーム協会では、アイスクリーム発祥の地を記念して、アイスクリームモニュメント「太陽の母子像」を建立しております。
|
旧横浜正金銀行の建物を利用しているのが、神奈川県立歴史博物館で青銅のドームが特徴で、国の重要文化財に指定されています。
歴史博物館の向かい側に下岡蓮杖顕彰碑があります。下岡蓮杖は長崎の上野彦馬とともに日本の商業写真師の草分けとして知られており、この碑は彼の写真館が弁天町にあったことから彼の功績を記念してここに設置されているものです。
|
日本大通り駅
|
日本大通り駅
|
その隣にあるのが、横浜開港当時の交通手段である牛や馬のガソリンスタンドともいえる「牛馬飲水」です。ストレートでわかりやすい表現で、馬車道通りに最もふさわしいものではないでしょうか? でも、風来坊は反対から読んだため暫く考えてしまいました。
馬車道駅付近の散策スポットとしては、このほかに横浜郵船ビル、日本郵船資料館、赤レンガパーク、ワールドポーターズなどがあります。
|
神奈川県庁
|
旧英国領事館
|
4番目の駅の「日本大通り駅」の周辺は横浜が開国の地であることを今に伝える史跡が点在しております。
日本大通りに面して神奈川県庁本庁舎や分庁舎があります。分庁舎の隣の旧英国領事館は日米和親条約締結の地に建っており、現在は横浜開港当時の数多くの貴重な歴史的資料を展示している横浜開港資料館の事務棟として使用されています。
|
日米和親条約締結の碑
|
旧居留地の大砲
|
また、領事館守衛室は喫茶「ペリー」になっています。喫茶ペリーの前の広場には、日米和親条約締結の碑、外国人居留地90番地のスイス商社跡地から発掘された大砲、大桟橋で商船に信号を送っていたポールをデザインした時計塔があります。
|
また、広場に隣接して白い壁と尖塔が特徴である日本最初のプロテスタント教会、横浜海岸協会があります。
散策スポットとしては、その他に横浜税関、ペリー上陸史跡、横浜市開港記念会館、三井物産横浜ビル、電信創業記念碑などがあります。
|
時計塔
|
横浜海岸協会 |
みなとみらい線の終点は「元町・中華街駅」です。「元町・中華街駅」から中華街や山下公園への出口までは、地下道を300m程度歩くことになります。
あまり広い地下道ではありませんし、地下道から地上への階段は更に狭く1列でしか歩けません。
でも、出口のすぐそばが「朝陽門」(東門)ですから魅力的です。
|
開業初日の「元町・中華街駅」利用者が14万人といわれるだけあって、土・日曜日の中華街はイベント時期のような賑わいです。車道も歩道も人で埋まり、自由には行動できない混雑ぶりです。
風来坊は中華街には何回も来ているため、今回は入り口から50m程度入ったところでUターンしました。
|
中華街朝陽門
|
大混雑の横浜中華街
|
また、「元町・中華街駅」は構内のスペース、特に切符自動販売機や改札口付近が狭いため大変混雑します。「元町・中華街駅」で切符を購入するのは避けることをお勧めします。元町側の出口については、今回は確認できておりません。
|
青い目の人形 |
人形の家
|
中華街の朝陽門(東口)を出て、真っ直ぐに約200m程度進むとそこはもう山下公園です。
今回は「赤い靴履いてた女の子」に巡り会うことができませんでした(デート場所を忘れました)。その代わりに「人形の家」の前で「青い目の人形」に会ってきました。
|
山下公園
|
山下公園
|
「元町・中華街駅」からの散策スポットは、横浜天主堂跡、ヘボン博士邸跡碑、人形の家、マリンタワー、山下公園、クリーニング発祥の地碑、外国人墓地、大正活映撮影所跡地の碑、山手本通りなどがあります。
|
山下公園で氷川丸を見た後、元町・中華街駅から横浜までみなとみらい線に再度乗車して今回の旅を終えました。450円で横浜を満喫できますので、みなとみらい線の人気は暫く続きそうです。
|
氷川丸
|
横浜大桟橋
|
関連のホームページ
みなとみらい線
風来坊
|