散策スポット・北海道東北

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利尻・礼文 花紀行 その2 (H16.6.14〜16)



宗谷岬 日本最北端の地の碑


宗谷岬


日本のてっぺん。 最北の地。 最北端。

どこへ行っても最北の○○○。空港も、駅も、郵便局も、あれも、これも、なにもかも! 

その、本土最北の地、北緯45度31分にあるのが宗谷岬

もうここまでしかない。
北の端っこ。

稚内市内から宗谷岬へ向かう地は、殆どが原野か牧草地。道路脇はエゾカンゾウに黄色く彩られていました。



からりとした良いお天気だったからでしょう、43キロ先のサハリン(旧樺太)の島影がはっきりと見えました。


訪れた観光客は、次々と、この碑の前で記念撮影をしていました。

エゾカンゾウ


カラフトイソツツジ


宗谷岬 祈りの塔

手前の花はハマカンザシ


祈りの塔


昭和58年(1983年)の大韓航空機撃墜事件の犠牲者慰霊と、世界の恒久平和を願い、この塔が建造されたそうです。

平和を願う地元の女性達によっていちめんに植えられたハマカンザシ(アルメリア)は、訪れた時は未だ咲き始めでしたが、稚内の夏を彩る風物詩と言われるほどの素晴らしさだということです。


ハマカンザシ 




旧海軍望楼


明治37年(1904年)に起きた日露戦争前に、国境防備のために建てられた監視所です。

戦争時には、宗谷岬でのロシア軍隊と日本海軍巡洋艦との戦闘を、この望楼から見守ったとか。

殆ど戦争を知らないで今日を迎えた私などは、映画のシーンの中にいるような、不思議な気分になってしまいました。


宗谷岬 旧海軍の望楼


サロベツ原生花園



サロベツ花園


稚内から日本海側の海岸線沿いに留萌、小樽へと走るルートは「日本海オロロンライン」と呼ばれています。

天売島に生息する「オロロン鳥」の名前がつけられています。



稚内から「日本海オロロンライン」を一時間余り南下するとサロベツ原生花園に着きます。


サロベツ原生花園は、原野の自然を自然のままに保護すべく、木道をめぐらして観光客などが踏み痛めないように、貴重な自然を守る体勢はできています。


ネムロシオガマ


ツルコケモモ


ミヤマキンボウゲ



しかし、礼文島でもそうでしたが、草原は笹に浸食され、笹原はどんどん広がっています。


このままでは、小さな花たちは次第に生き辛くなって、そのうちに消えていくのではないかと、私は心配でなりません。


でも、私が心配する以上に、現地の方達はいろんな方法で、貴重な植物の保護をする努力をされていることでしょう。


コツマトリソウ


ミヤマオダマキ



宗谷岬を訪問すると必ず口ずさむ唄がありますね!


♪宗谷岬♪って、懐かしいーッ!


エゾスカシユリ


レブンキンバイソウ


レブンハナシノブ




流氷とけて 春風吹いて
ハマナス咲いて カモメが啼いて
遥か沖ゆく 外国船の
煙もうれし 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬



吹雪が晴れて しばれがゆるみ

渚の貝も 眠りが覚めた
人の心の 扉を開き
海鳴りひびく 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬


レブンウスユキソウ


レブンアツモリソウ



倖せもとめ さいはての地に
それぞれ人は 明日を祈る
波もピリカの 子守のように
想い出残る 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて
ハマナス揺れる 宗谷の岬




まだまだ色んな可愛いお花に出会いましたが、植生の保護のために近づくことができなかったり、花時期を少し過ぎていたり、これから花時期を迎えるものだったり、恥ずかしながらピンボケだったりで、ご紹介できないお花たちには申し訳ないと思っています


レブンヒナゲシ


カキツバタ


稚内からの利尻富士


せせこましい土地にせこせこと暮らす日常から抜けて、美しい花の咲く原野がぱ〜っと拓ける北海道への束の間の旅でした。

その束の間を、なぜか、懐かしい気持ちで過ごすことが出来ました。

明日からもそうありたいと思っています。


クロユリ


レブンコザクラ


「花の撮影場所」について

 文中の花の写真は、適宜配置してあります。
 記事の場所とは必ずしも一致しません。



 「利尻礼文花紀行その1」はこちらから



               麗

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