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京都の紅葉2004−永観堂 (H16.11.19)


放生池を望む 右は弁天島


永観堂入り口付近

永観堂は、南禅寺から北の方向に5分程度歩いたところです。

南禅寺から永観堂に抜ける道路は相互に行き来する人で、タクシーが通行するのにも苦労するほどの混雑でした。


道行く観光客の話では、話では、永観堂の紅葉の様子がテレビで放映されたとか・・・もしかして、紅葉の見頃では? との期待を胸に拝観券売り場の長い行列に並びました。


大玄関(諸堂入口) 右上は多宝塔


放生池を望む 左は弁天島


拝観料1000円の掲示に一瞬ぎくっとしましたが、この時期、永観堂の寺宝展期間になっております。

したがって、素晴らしい紅葉と寺宝展示を組み合わせれば決して高くないのでしょう! 

境内は多くの観光客で賑わっておりました。

しかし、雨上がりで写真は期待できません。



永観堂境内


釈迦堂(方丈)前庭 右は唐門

永観堂は、平安時代初期に、文人・藤原関雄の閑居だった地を、彼の没後、弘法大師の弟子、真紹僧都が寺に改めたもので、正式名は禅林寺といいます。

 おく山の岩がき紅葉散りぬべし、

   照る日の光、見る時なくして


と「古今集」に歌われ、「モミジの永観堂」と呼ばれているように、東山随一の紅葉の名所で、全山が錦に染まる晩秋の頃は、美しい景観を見せてくれるそうです。


多宝塔


唐門

創建にあたって、真紹僧都は「禅林寺清規(しんき)」に、

「仏法は人によって生かされる、従って、我が建てる寺は、人々の鏡となり、薬となる人づくりの修練道場であらしめたい。」

と照り映えるモミジ葉の輝きにも負けぬ、智徳ともにすぐれた人材養成を理想の旗印に掲げられたそうです。

このため、風光の美しさとともに、伝統的に各時代の指導的人材の輩出を数多く見たそうです。


多宝塔からの展望



茶店は大賑わい


御影堂(大殿)


 みな人を渡さんと思う心こそ


   極楽にゆくしるべなりけれ


と「千載集」に詠まれた永観律師(ようかんりっし 10331111)はことに高名です。

永観堂の名は、永観律師の施療活動への報恩を意味するものだそうです。


極楽橋から放生池を望む


放生池及び極楽橋

寺宝展は大玄関(諸堂入口)から入り、鶴寿台、古方丈、瑞紫殿、釈迦堂、御影堂(大殿)、阿弥陀堂(本堂)まで、一方通行の順路に沿って進みます。

数多くの寺宝が展示されておりましたが、撮影禁止のため残念ながら紹介できません。


本堂に安置されている、阿弥陀如来立像が有名な、首を左後方に振り返っている「みかえり阿弥陀」です。

茶店付近の紅葉


境内の紅葉

これは永観律師が念仏行道をしていると、阿弥陀仏が先に立ってともに行道をはじめ、驚いた永観に向かって振り向き「永観遅し」と言われたとか・・・。

とても愛らしい御姿で京都六阿弥陀仏のひとつです。


関連のホームページ

    永観堂


          風来坊


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