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フランスのクリスマス
クリスマス! 日本では家族と過ごすクリスマスというよりも、カップルで過ごす年末の一大イベントというイメージが浸透しているようですが、実はこれは日本だけなのです。 そもそもクリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝うキリスト教のお祭りのことです。 キリスト教徒の多いヨーロッパでは、昔から宗教行事としてクリスマスを祝ってきています。
クリスマスイブからクリスマス当日にかけてお祝いする国が多いようです。 ミサでお祈りをしたり、家族とクリスマスディナーを囲んで過ごしたり・・・・・このような素朴なクリスマスが一般的なようです。 聖なる夜はファミリーで静かに祝うというのが欧米のクリスマスで、日本のお正月の雰囲気といえるかもしれません。
こうした世界のクリスマスの様子を楽しむことができるのが、毎年横浜山手西洋館で開催されている「世界のクリスマス」です。 今年も12月1日(木)〜12月25日(日)の間、「世界のクリスマス2011」が開催されています。横浜山手の年末の風物詩ということができます。 今年は横浜山手西洋館7館と山手68番館の合計8館で行われました。
開館時間は9時30分〜17時ですが、12月22日(水)〜24日(金)の3日間は9時30分〜19時ですので、光の灯った飾り付けを楽しむことができます。 また、12月1日〜25日の間は、日没から22時まで山手西洋館のライトアップが行われます。 今年は12月10日に訪ねました。
ブラフ18番館は、「フランスのクリスマス」で、テーマは「エスプリ香るパリスタイルのクリスマス」です。
パリ郊外。築100年の家に住む家族のクリスマスはこだわりを持った主人がパリのフローリストを呼んで演出します。 クラシカルな室内を最新トレンドのアレンジで彩ります。
ブラフ18番館は、大正末期に山手町45番地に建てられた外国人住宅です。 戦後は天主公教横浜地区(現カトリック横浜司教区)の所有となり、カトリック山手教会の司祭館として平成3年まで使用されてきました。 建物は木造2階建てです。1、2階とも中廊下型の平面構成で、フランス瓦の屋根、暖炉の煙突、ベイウィンドウ、上げ下げ窓と鎧戸、南側のバルコニーとサンルームなど、震災前の外国人住宅の特徴がみられます。
ブラフ18番館
平成3年に横浜市が部材の寄付を受け、現在地に移築復元しました。 館内は震災復興期(大正末期〜昭和初期)の外国人住宅の暮らしを再現し、元町で製作されていた当時の横浜家具を復元展示しています。 平成5年から一般公開されています。
アイルランドのクリスマス
外交官の家は、「アイルランド」のクリスマスで、テーマは「ケルトの国のクリスマス」です。 永い歴史が育んできた緑の島にあふれる素朴で穏やかな自然や文化。人の心を暖かく包むエバーグリーンがゆったりと暖かく家族のように迎えてくれます。
外交官の家は、明治43年、明治政府の外交官・内田定槌の私邸として、アメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により、東京渋谷の南平台に建てられたものです。 木造2階建てで塔屋がつき、天然スレート葺きの屋根、下見板張りの外壁で、アメリカンビクトリア様式で建てられています。
平成9年(1997年)に、横浜市は、内田定槌氏の孫にあたる宮入氏からこの館の寄贈を受け、山手イタリア山庭園に移築復元し、一般公開しました。 そして同年、国の重要文化財に指定されました。
室内は家具や調度類が再現され、当時の外交官の暮らしを体験できるようになっています。 寝室から続く八角形のサンルームは、陽子夫人がプライベートルームとして使っていました。 陽の光がふんだんに射し込むガラス張りのサンルームは西洋館に共通の特徴的な部屋といえます。 屋外に出る扉もなく、室内というよりも屋外として捉えられていたようです。
山手西洋館キャンドルカフェ また、山手イタリア山庭園では、山手西洋館キャンドルカフェが、12月23日、24日の2日間開催されます。 並木、水路等にデザインされた2000本のキャンドルで、庭園が優しい揺らめきの灯に包まれます。 日没から19時までです。
アクセス 山手111番館、イギリス館:みなとみらい線元町駅から徒歩約10分 外交官の家、ブラフ18番館:JR根岸線石川町駅から徒歩約5分 入館料 世界のクリスマスは全館無料です。
外交官の家
関連するホームページ 山手西洋館 世界のクリスマスその2(山手68番館、ベーリックホール)へ 世界のクリスマスその3(エリスマン邸、山手234番館)へ 世界のクリスマスその4(イギリス館、山手111番館)へ 風来坊