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山下公園のバラ
今年はバラの開花が早く、ゴールデンウィーク後半からバラが見頃を迎えつつあるとの情報が届けられました。 5月11日に横浜のバラ巡りのイベントを計画していましたので、その時で大丈夫と考えていたところ、当日は生憎の荒天でイベントも中止となりました。 このため、荒天でバラが傷んでいるかもしれないと思いつつも、翌日の5月12日に出かけました。
山下公園は、横浜の観光の中心、横浜の「顔」ともいえる存在です。 山下公園は関東大震災後の復旧事業の一環として、被災した瓦礫や焦土などを埋め立てて造られた臨海公園で、昭和5年3月に開園しました。
山下公園は、長さ約1Kmにわたって海岸に面しており、海の香りを満喫できる、面積約7万平方メートルの公園です。 中華街、元町、山手などの横浜の有名な観光スポットにも近く、そういった意味でもまさに横浜の観光の拠点となる公園ということができます。
休日はもちろん平日であっても多くに人で賑わっています。 家族連れやグループ、修学旅行らしい高校生と訪れる人も多種多様です。 土地柄か、外国人の姿も多いですが、ここで見かける外国人は子供連れも多く、そのほとんどが横浜在住の人のように思われる、というあたりが横浜らしいといえます。
公園のほぼ中央部の岸壁には氷川丸が係留されています。 氷川丸は昭和5年(1930年)に三菱横浜造船所で建造された、総トン数1万2000トン、全長163.3mの豪華客船です。 30年にわたり太平洋を横断すること238回、合計2万5000人の船客を運び、「太平洋の女王」とも呼ばれました。
昭和36年(1961年)から山下公園に係留され、多くの観光客の人気を呼んでいましたが、平成18年12月25日に営業が終了になりました。 その後、日本郵船に譲渡され、平成20年4月25日にリニューアルオープンしています。
横浜開港100周年記念行事の一環として、建設された「横浜マリンタワー」も平成18年12月25日に閉鎖され、横浜市に譲渡されました。 横浜市では、横浜開港150周年に向けて再生することを決定し、平成21年5月にリニューアルオープンしました。 山下公園の沈下花壇には約60種、400株のバラが植えられていましたが、昨年末から再整備工事が行われ、今年4月1日にリニューアルオープンしました。
山下公園のバラ園の宿根草
今回の再整備工事で、つるバラやスタンダード仕立てのバラにより、立体的で多様なバラの演出が試みられています。 これまでのバラの株を継承して、歴史を受け継ぐとともに、新たに宿根草を植栽して年間を通して見どころのあるバラの庭園となっています。 また、このバラ園を手本に自宅でもバラを楽しんでもらえるように、病虫害に強いバラを採用し、維持管理が行いやすいバラ園を目指しているとのことです。
山下公園のバラ園
平成28年度は、新たに植栽したバラの苗は株の養生のため、1年間バラの花摘みを行うとのことです。 既存のバラの苗については花摘みを行わないため、春と秋の開花を楽しむことができるとのことです。 ということで、今年は変わり目のバラ園を楽しむことになりました。
今回の再整備工事でバラの本数も大幅に増加しており、来年が楽しみです。 山下公園のバラの本数は次のとおりです。 既存のバラ 約50種 350株 新規のバラ 約140種 2300株 バラの合計 約190種 2650株
氷川丸
「かもめの水兵さん」は横浜港がモデルの童謡です
今年は変わり目ということで、バラの本数が少ないです。 来年は新しくなったバラ園が楽しみです。 関連のホームページ 横浜観光情報:山下公園 風来坊