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本埜村白鳥の郷 (H26.1.25)


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

JR東日本の駅からハイキングに「シベリアより3000km 白鳥の郷を訪ねて」というイベントがあり、参加することにしました。

今回のイベントに計画されている本埜村(もとのむら)の白鳥の郷を訪ねたことのあるネットの友人に相談したところ、その友人も参加してくれることとなり、結果的には友人の案内で白鳥の郷を訪ねることになりました。


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷


本埜村白鳥の郷は、全国的にも白鳥飛来地として有名な場所の一つとのことです。

今回はJR成田線小林駅から歩いて訪ねました。

小林駅からのどかな光景を眺めながら田園地帯を30分ほど歩いていくと、前方の田園の中に白いエリアがあり、鳥の鳴き声が聞こえてきます。

白いのは白鳥の集団で、ここが白鳥の郷のようです。


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

白鳥の郷ですから、印旛沼の一部かあるいは池かと思っていましたが、全く異なっていました。

田園地帯の真ん中に白鳥の郷があるのです。

なぜこんなところに白鳥の郷が・・・・という感じですが、白鳥の郷にその由来が掲げられていました。


この白鳥は平成4年から11月になると当地に飛来し続けているものです。

平成4年に農業用排水路工事のために、一時水田に水を溜め工事をしていたところ、その地に6羽の白鳥が舞い降りたのです。

たまたま近くに住む、当時千葉県鳥獣保護員でありました出山光男さんがそれを見つけ、餌を与えようとすると警戒心から離れていってしまい、そんなやりとりが半日も続きました。

そこで出山さんは、同じ時間に(朝8時、夕方4時)同じ服装で出かけるように心がけ、そんなやりとりが3年間続きました。


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

そしてようやく餌付けに成功し、今ではすっかり馴れ餌を持っていくと向こうから寄って来るまでになりました。

そして水田の持ち主であります、旧本埜村中根の

増田邦夫さん

本橋源嗣さん

に相談したところ、大切な水田を快く提供してくれました。


手厚い保護の甲斐があり、毎年増え続け、テレビ、新聞等のマスコミにも大きく報じられるようになり、平成7年には「本埜村白鳥を守る会」が発足し、村内外から500名を超える会員を募ることができました。

お陰をもちまして、井戸およびポンプを設置していただき、きれいな水を供給することができました。

私たちは自然の大切さと現在に残されている自然を後生に長く守り受け継がれるようこれからも頑張って活動していきたいと思っております。

       本埜村白鳥を守る会


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

本埜村では10月中旬から3月10日頃まで約130日間、白鳥の姿を見ることができるとのことです。

餌やりは1日2回、朝6時半(土・日は8時)と夕方4時からとのことです。

このため、朝の餌を食べたあとは、餌を探してどこかに飛び立ち、3時半頃には舞い戻ってくるようです。


この日は、駅からハイキングの参加者に白鳥を見てもらうために、定期的に餌やりが行われたようで、ほとんどの白鳥が白鳥の郷にいたようです。

白鳥の郷には毎日の白鳥の数が掲示されていますが、この日は700羽を超えていました。

逆に餌があるためか、飛び立つ白鳥が少なく、上空を乱舞する白鳥を撮影することができませんでした。


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

白鳥を見学に来る人は、最盛期は年間15万人以上ありましたが、現在は5万人程度とのことです。それでも天気の良い日には2000人を超える見学者があるようです。

この日は曇天でしたが駅からハイキングの参加者が次々と訪れていましたので、2000名以上の方が訪れていたことと思います。



本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷


白鳥の郷は、ボランティアの方の活動によって支えられています。

活動の目的は、多くの見学者を本埜村に呼ぶことではなく、白鳥を無事に越冬させることはもちろん必要ですが、そのほかに周辺の農地や地域の住民に迷惑をかけないことにも留意しているとのことです。


本埜村白鳥の郷



本埜村白鳥の郷

このため、周辺の定期的な清掃や白鳥が飛び立てば稲作に使用する田んぼの水質検査なども行われています。

自然保護と地域のことを忘れないボランティアの活動が、白鳥の郷を支えているようです。


           風来坊


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