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高尾山の紅葉 その1 (H23.11.21)


展望台からの光景



ケーブルカー清滝駅付近の紅葉



ケーブルカー清滝駅

東京都八王子市にある「高尾山」は、関東山地の東南、都心から約50キロメートルに位置しています。

平成19年に富士山と並んで、ミシュランガイドで最高ランクの「三ツ星」観光地に選出されています。

高尾山は、標高は599mとあまり高くない山ですが、暖帯林と温帯林の境目にあるため、両方の植物を観察することができます。

高尾山と周辺に生息する高等植物は153科、1300種類に及んでおり、その中で高尾山特有の植物として原記載され、学会に発表された野草の数は65種類に達しているとのことです。


高尾山山麓付近の紅葉 右手が1号路入口



1号路入り口付近の紅葉



1号路入り口付近の紅葉

高尾山は、東京都心から電車で約1時間で行くことができる交通アクセスの良さ、ケーブルカーなどを使って気軽に登山できること、数多くの山野草に出会えることなどから、老若男女問わず人気が高く登山者数の多い山です。

年間の登山者数は約260万人を超え、富士山やエベレストを遙かに超えて、世界一の登山者数を誇っています。


高尾山には手軽にハイキングを楽しむことができる7つのコースが設定されています。

どのコースもそれぞれ違った見所がいっぱいで、四季折々に変化する景色・風情を楽しむことができます。

1号路〜6号路と名付けられた6つの自然研究路には、高尾山特有の動物・植物・昆虫・野鳥の解説板が取り付けてあり、自然の野外博物館といった感じです。


ケーブルカー清滝駅付近の紅葉



台風15号での倒木

山麓からはケーブルカーまたはエコーリフトで中腹の海抜472m付近まで登ることができます。

ケーブルカーまたはエコーリフトを利用すると山頂との標高差は僅か127mです。

今回は山麓から頂上まで歩くことにしました。

山麓から山頂まで歩いて上るコースとしては1号路、6号路、稲荷山コースの3コースがあり、いずれのコースも1時間30分程度で山頂に到達することができます。



金比羅台からの展望 中央付近の東京スカイツリーは霞んでいます


今回は紅葉をターゲットに1号路を上ることにしました。

1号路は高尾山を訪れている人に最も利用されているコースです。

このコースは約1260年前に開山した古刹・高尾山薬王院を通過するコースです。

3.8kmで所要時間は上り100分、下り90分です。


手前は高尾駅前のイチョウ並木です



エコーリフト山上駅付近からの展望



エコーリフト山上駅

1号路の登り口はケーブルカー滝沢駅の手前約100mの右手にあります。

このコースはケーブルカー山頂駅を経由して薬王院まで舗装道路が続いており、歩きやすいコースです。

山麓から20分程度上ると散策路の前方に階段があり、舗装道路はUターンしている分岐点があります。



展望台からの展望



展望台からの展望 横浜方面


いずれの路も頂上に行くことができますが、前方の階段を登ったところが見晴らしの良い金比羅台です。

金比羅台に立つと、眼下に八王子の街並みが広がっています。

この日は視界が良くて遙か彼方に東京スカイツリーを見ることができました。

金比羅台の紅葉は見頃には少し早かったです。


展望台からの展望



中央道と圏央道の合流付近

金比羅台から100mほど進むと舗装した登山路に合流します。

合流点から急な坂道を20分ほど進んだところがエコーリフトの山上駅です。

エコーリフトの山頂駅からの展望もなかなかのものです。



展望台からの展望 東京スカイツリーは霞んでいます



展望台からの展望 東京スカイツリー



展望台からサル園に降りる付近の紅葉


エコーリフトの山上駅から3分ほど進んだところがケーブルカーの高尾山駅です。

ケーブルカー高尾山駅の傍に無料の展望台があります。

展望台からの眺めは展望は素晴らしいものがあります。

ここからは南の方向も展望することができ、横浜のランドマークタワーも眺めることができました。


たこ杉



浄心門

ケーブルカー駅高尾山駅から1分ほど進んだ左手にサル園・野草園があります。

サル園・野草園のすぐ先にたこ杉があります。



男坂


たこ杉のすぐ先に浄心門があり、さらに3分ほど進むと散策路が男坂、女坂に分かれています。

左側の男坂は108段の階段を登ることになります。

女坂はなだらかな上り坂で、右手下には紅葉が広がっています。


男坂108段の階段



男坂、女坂合流点付近の紅葉



仏舎利塔への上り道から合流点を望む 前方に進むと薬王院 



仏舎利塔への上り坂

分岐点から5分ほど進むと男坂と女坂が合流します。

この二つの坂の中央に仏舎利塔があります。

男坂と女坂の合流点から逆方向に青い旗の並んでいる坂道を上ることになります。

この坂道を上ったところが紅葉のスポットです。



仏舎利塔の紅葉とお地蔵さん



仏舎利塔


坂道を上っていくと、沢山のお地蔵さん(子育て地蔵)が並んでいます。

この廻りの紅葉は見事です。

お地蔵さんの並んでいる先に仏舎利塔があります。

沢山の観光客で賑わう登山路とはかけ離れた静かな佇まいの場所です。


仏舎利塔境内



薬王院の紅葉



薬王院四天王門



薬王院四天王門

合流点に戻り3分ほど進んだところが高尾山薬王院の四天王門です。

高尾山薬王院の正式名称は「高尾山薬王院有喜寺」で、天平16年(744年)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されました。

薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊としたことに由来しています。

現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」が三大本山として知られております。

御本尊は「飯縄大権現」です。不動明王の化身で、五つの相を併せ持ったお姿が特徴です。

大本堂では毎日諸願成就のお護摩(ご祈祷)が行われています。

一年を通じて多くの方々が種々の悩みやお願い事を御本尊の前で僧侶とともに一心に祈念しているとのことです。


薬王院の紅葉



天狗像



天狗像


天狗像



薬王院境内



御護摩受付所



仁王門

天狗は飯縄大権現の随身として、除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持ち、古来より神通力をもつとされ、多くの天狗伝説や天狗信仰があり、神格化されています。

高尾山は、飯縄信仰とともに天狗信仰の霊山としても知られております。



本堂



本堂


また、古来から高尾山は修験道のお山といわれています。

修験道を修める人のことを山に臥し野に臥しながら修行することから「山伏」と呼ぶようになりました。

高尾山には、現在も「琵琶滝」「蛇滝」の二つの滝を擁し、滝修業の道場として、一般の方にも門戸を開いているとのことです。


鐘楼堂



薬王院の紅葉



鐘楼堂 右側が奥の院への入口



階段の続く奥の院への道

高尾山薬王院は四天王門、本堂、本社、奥の院の4つのエリアに分かれています。

それぞれのエリアは標高が異なっており、それぞれは階段で結ばれています。

また、本堂から奥の院までは2つのルートがあります。



左側階段から本堂、仁王門を望む



本堂から本社への階段


本堂の左手の階段から上ると本社です。

本堂の右手奥の階段は本社を経由せずに奥の院まで上ることになります。

右手のルートは、本堂から奥の院まで階段が続いており、一挙に上るのはなかなか厳しいです。


本堂から本社への階段



本社への階段左手の紅葉



本社



本社



本社の紅葉


アクセス

ケーブルカー、エコーリフト乗り場(清滝駅)までは、京王高尾線高尾山口駅から徒歩5分です。


ケーブルカー・エコーリフト

片道470円、往復900円



奥の院



関連するホームページ


 高尾山

 高尾山薬王院


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        風来坊


奥の院への長い急な階段


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