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あずまやA付近からの展望
吉野梅郷はJR青梅線日向和田駅から二俣尾駅までの多摩川南側に、東西4Kmに広がる地域です。 青梅市梅の公園をはじめ地元農家の梅園や吉川英治記念館、青梅着物博物館などの観光スポットが点在しています。
毎年2月下旬から3月31日まで、吉野梅郷梅まつりが行われ、紅梅・白梅合わせて2万5千本もの梅が花をつけ、ほのかな香りをあたり一面にただよわせます。 梅まつり期間中には、全国から30万人以上の観光客が訪れる関東屈指の梅の里です。 今年の梅まつりは、2月20(土)から3月31日(水)まで開催されています。
天沢院背後の展望ポイントからの梅の公園全景
正面口の入口 9時前は空いています
青梅市梅の公園は、昭和47年に青梅市が整備した、山の斜面を利用した自然公園です。 約45000平方メートルの園内に、120品種、1500本の梅が植えられています。 現在では吉野梅郷を訪れた人は必ず立ち寄る「吉野梅郷のシンボル」であり、「観光の中心スポット」となっています。
梅の公園 案内図
梅の公園内には、山の斜面を縦横無尽に散策できるように、沢山の散策路が設けられており、さまざまな角度から梅を楽しむことができます。 しかし、梅の公園では、山の斜面に植えられている梅を、高い場所から眺めるのがおすすめです。
正面入口からあずまや@に向かう階段
梅の公園の正面入口から入って、売店の横を通って、斜面を登ると「あずまや@」に到着します。 ここから一番高い場所に設けられている「あずまやA」を経由して、反対側の斜面の頂上にある「あずまやB」まで、園内の一番高い部分を周回できる散策路が設けられています。
山茱萸(さんしゅゆ)
あずまやCの上部からあずまやAを望む 前方はたいこ橋
東口から入った場合は、緩やかな上り坂を登り切った部分から、さらに左側の斜面を登ったところが「あずまやB」になります。 ここから、「あずまやA」を経由して「あずまや@」へ進むことになります。
あずまやCの上部からの展望
あずまやは展望のスポットに設けられており、あずまや付近から梅林を見下ろすと気分爽快です。 また、一番高い部分に設けられている散策路からは、あずまや以外の部分からも、梅林をさまざまな角度から見下ろすことができます。
あずまやBの下方からの展望 前方中央があずまや@
あずまやBから広場に下りずに、斜面の中段を周回しながら、あずまやCに至るコースもなかなかのものです。 逆にあずまやCからたいこ橋を渡らずに、真っ直ぐ進むと逆コースとなります。 このコースは車椅子でも通ることができます。
あずまやBの下方からの展望
梅は寒い2月に咲き始めるため、もう少しで開花という時に、雪が降ったり寒い日が来ると、開花がピタリと止まり、逆に暖かい日が2〜3日続いただけで、急に開花し始めるとのことです。 このため、梅の見頃予想は、とても難しいのだそうです。 今年の開花は例年よりも早く、3月の中旬が見頃になるかと思っていました。
吉野梅郷では青梅市観光協会の開花情報が提供されますが、3月8日に「早咲きの梅に中咲き、遅咲きの梅も加わり、公園全体が大分色付いてきました」との情報がありました。 写真を見ると開花の早い東口のみでなく、正面口や中央部でも随分と色付いており、間もなく見頃になるだろうという感じでした。
見頃と思われる3月13日、14日は所要があって吉野梅郷には行くことができませんので、今年は半ば諦めていました。 ところが3月9日に関東地方は雪に見舞われました。 3月10日に吉野梅郷に行ったネットの友人のレポートでは、梅の公園全体が雪に覆われていましたし、3月12日の開花情報でも依然として雪が残っていました。
この雪のために開花の進み具合がストップしたようです。 3月17日になって「梅の公園:見頃です。中道梅園:見頃です」「日本一の梅の里“吉野梅郷”の風景に会いに来てください。今がまさに見頃です」との情報が提供されました。 3月19日も「梅の公園:見頃です。中道公園:見頃です」「暖かい春の陽に包まれて、公園中央の遅咲きの梅も、ようやくほころんできました」との情報です。
ということで、3月20日(土)に出かけることにしました。 3連休の初日ですし、21日は荒天が予想されていますので、20日の吉野梅郷は大混雑になるだろうと思い、朝早く出かけることにしました。 6時25分の地下鉄に乗車して、8時14分に日向和田駅に到着しました。
昨年は9時24分着の「ホリデー快速おくたま3号」で、日向和田駅ではホームに人が溢れてなかなか改札口から出ることができない状況でしたが、さすがにこの時間ですと電車も比較的空いており、立っている方は僅かでした。
あずまやA下方の枝垂れ梅
天満公園の展望ポイント経由で、8時40分頃に梅の公園に到着しました。 9時までの入園は無料とのことで、切符売り場はまだ開かれていませんでした。 さすがにこの時間ですと撮影スポットも比較的空いており、スムーズに園内を回ることができます。
梅の公園では日当たりの加減で、東南斜面の梅の開花が他所よりも早く、見頃の時期にずれがありますが、今年は雪の影響で開花が一時ストップしたためか、東南斜面と中央付近の見頃の時期にあまり差がなかったようです。 昨年に引き続き、東斜面と中央付近の見頃の時期が同じになり、ラッキーな吉野梅郷の観梅でした。
東南斜面の梅
今年は、梅の公園の中で、比較的開花の遅い、あずまやAの下側にある枝垂れ梅も見頃を迎えていました。 ただし、梅の公園中央部の「遅咲き」の梅は、5分咲き程度でした。
園内を散策していると、あちこちで多くの梅の枝が、幹から分岐した付近で折れています。 折れた枝にも梅が咲き誇っていますので、近づかないとわかりません。 どうしたのだろうかと思い、グリーンのジャンパーを着ているガイドボランティアの方に伺ったところ、「3月9日には吉野梅郷では40cmの積雪があったとのことで、春の湿った雪の重みで枝が折れてしまいました」とのことでした。
梅の公園の散策路
3月9日は横浜はうっすらと積もった程度でしたので、吉野梅郷で40cmも積もったとは信じられませんでした。 真冬とは異なり、枝には花が咲き、葉もついてきていますので、開花の進んだ枝ほど被害が大きかったようです。
東斜面にいろいろな品種の梅が植えられているエリアがあります。 このエリアにある「幾夜寝覚め」という梅は、ボランティアガイドの方の話では、非常に高価な梅だそうですが、その梅の一番大きな枝が幹のところから折れていました。 非常に残念な思いがしました。
梅の公園内ではボランティアによる、梅樹などについてのガイドが無料で行われています。 ガイドボランティアは、目立つ蛍光グリーンのジャンパーを着て園内の各所を巡回しており、気楽に声をかけて下さいとのことです。 ガイドのコースは特に定めていないとのことです。
また、梅祭りの時期には毎年観梅市民祭りが開催されます。 今年は3月14日に開催されました。
あずまや@付近の梅
この日は、日向和田駅から梅の公園に向かうメインストリートの神代橋通りが歩行者天国となり、騎馬隊・パレード、民舞踊、大江戸ダンス、お囃子、和太鼓などのイベントが行われます。 梅の公園でも、獅子舞、野点、琴の演奏、草笛の演奏などが行われるとのことです。
アクセス JR青梅線日向和田駅から徒歩15分で「青梅市梅の公園」です。 駐車場:梅の公園には駐車場はありません。個人の梅園に有料駐車場が準備されていますが、土・日は大変混雑します。
あずまやA下方からの展望
あずまや@からあずまやAを望む
関連するホームページ 青梅市観光協会 吉野梅郷その2へ 風来坊