散策スポット目次
HOME
次ページ
浜橋から河津浜地区を望む 一部葉桜に
河津浜地区の川堤の桜
河津桜とは 河津桜は緋寒桜と早咲き大島桜の自然交配種といわれ、開花時期が早く、1月下旬から3月上旬にかけて、やや大きめの淡いピンクの花を咲かせます。 この桜は染井吉野のようにパーっと咲いてパーっと散る感じの桜ではありません。 開花の過程を楽しむことができるとともに、満開を長く維持できる特徴があります。
河津桜の原木の側に「河津桜原木物語」が掲示されていました。 昭和30年頃の2月のある日、この家の主であった飯田勝美氏が、河津川沿い(豊泉橋上流の田中地区側)の冬枯れの雑草の中で芽吹いていた約1メートル位育った桜の若木を偶然見つけて庭先に植えたことが始まりでした。
約10年後の昭和41年1月下旬、やっと花が咲き始めました。 同年4月、主の勝美は花が咲くのを見届け永眠しました。 その後きれいに咲く桜を見て譲って欲しいという話もありましたが、思い出の桜のため手放さなかったそうです。 当時、この家の屋号からこの桜は「小峰桜」と呼ばれ、親しまれていました。
赤い橋は館橋
河津浜地区の堤上の河津桜
その後の調査で新種の桜とわかり昭和49年に河津で生まれた桜であることから「河津桜」と命名され昭和50年4月河津町の町の木に指定されました。 原木の大きさ 木高 約10メートル 樹幅 約10メートル 幹周 約115センチメートル 開花時期 1月下旬から3月上旬
現在では、河津川沿いの桜並木を中心に町内全域に約8,000本以上の河津桜が植裁されています。 河津町の桜祭りのエリアは、河津浜地区・駅前地区、菜の花ロード、お花見ウォーキングコースの3つに大きく区分されています。
河津浜地区の桜並木
河津浜地区・駅前地区 伊豆急行の鉄道より下流のエリアです。 夜桜祭りや夜桜ライトアップが行われるメイン会場ともいえる場所で、伊豆急行の河津駅から河津浜地区の桜並木にかけては歩行者天国となっています。
河津駅付近の河津桜 右上は河津駅ホーム
河津駅付近の河津桜
菜の花ロード 鉄道の傍らにある館橋から荒倉橋を経て来宮橋までのエリアです。 このエリアには菜の花が多く植えられています。
お花見ウォーキングコース 来宮橋から豊泉橋、峰小橋を経て峰大橋までのアリアです。 峰大橋までは河津駅から約3・5kmあります。 お花見ウォーキングコースは川の両岸に桜が植えられている場所が多いです。
河津駅付近の河津桜 左上は伊豆急行の線路
河津桜の原木
河津桜の原木 河津桜の原木は、伊豆急河津駅から天城山へ向かって1.2kmの地点、河津町田中の飯田氏宅の庭に現在でもあります。 平成21年現在で、樹齢は約60年です。 原木は咲く時期が一番早く、今年は葉桜に近い状態でした。
河津桜
豊泉橋から上流を望む 桜は随分散っています
河津桜を綺麗に見るコツ 河津桜は開花から落花まで1ヶ月ととても長く見ることができる桜で知られています。 河津桜は満開になる前の6〜8分咲きが花にとても勢いがあり、綺麗に見ることができます。 満開の期間に花見ができれば最高なのですが、河津桜の場合、予想するのがとても難しいです。
お花見ハイキングコースの河津桜
河津桜の満開期間は最大1週間程度(風、雨等で変わります)、満開を過ぎると花は散らないのですが葉が出て花の勢いが、落ち色があせてきます。 開花情報で5〜6分以上であれば見頃といえるようですから、この時期に訪問しても納得できるかと思います。
河津町では、「第19回河津桜まつり」が、2月7日(土)〜3月10日(火)の間、開催されています. 今年が19回目と桜まつりの歴史も浅いように、10年ほど前までは、全国的にはほとんど無名の桜でした。
来宮橋付近から上流を望む
お花見ハイキングコースの河津桜 葉が目立ちます
しかしながら、10年ほど前から全国に浸透し始め、近年ではテレビで毎年報道されることから、現在では桜の時期に150〜200万人が訪れる大きなイベントとなっています。 見頃の時期の土・日には、桜まつりの会場は歩くのもままならないほどの混雑ぶりです。 今年は土曜日でしたから大変な混雑でした。
河津町ってどこ 静岡県賀茂郡河津町は伊豆の東海岸、賀茂郡の最も東北よりに位置する東西13.7Km、南北14.7Kmの小さな町です。 北は天城峠を経て伊豆市、東は東伊豆町、南は下田市、西にかけては松崎町と西伊豆町に接している町です。 町の年間平均気温は14.4℃と温暖でありあらゆる動物、植物から人々の暮らしに至るまでおおらかに育まれています。
菜の花ロードの河津桜
河津訪問 今年の河津桜は2月中旬が見頃でした。 河津桜の開花時期は毎年大きく変動することから、早くから見頃の時期を予測するのは非常に難しいといわれています。 このため、早めに申し込むことが必要な、バスツアー観光客泣かせの桜のようです。
近年は、「河津桜まつり」関連のサイトで、1月下旬頃から毎日の地区別の開花情報が提供されています。 したがって、個人で河津桜を見に行く場合は、インターネットを通じて見頃の時期を判断することができます。
河津駅付近の河津桜は見頃でしたが、河津川の川岸に出て唖然です。 なんと、すでに見頃をすぎているではありませんか。
風来坊も2月上旬からチェックを始めましたが、今年は2月14日が5月中旬並みの暖かさでした。このため2月14日の4分咲きが15日には一挙に満開になりました。 これは大変だと思い21日に出かけることにしました。 この時期の河津町までの道路は大渋滞が予想されるため、横浜発7時00分発の普通電車で出かけました。 熱海駅で乗り換えて9時48分に河津駅に着きました。朝一番の特急よりも早く着きますが、すでに河津の町は大変な人で賑わっていました。
土・日は記念撮影ができます
河津桜は昭和49年に新種と判明した新しい桜で、河津町が植栽をはじめたのは昭和50年以降です。 したがって、樹齢も若く、訪問するたびに成長している様子が伺えます。 特に植裁した時期の遅い上流の方は年々成長しているようで、桜のトンネルが随分と増えていました。
菜の花ロードの河津桜 右上は伊豆急行
アクセス
車の場合(東海岸) 厚木IC→厚木道路→真鶴道路→湯河原→熱海→伊東→伊豆高原→稲取→河津浜 ※約84Km 実走2時間40分 車の場合(西海岸) 沼津IC→三島→韮山→大仁→修善寺→天城湯ヶ島→天城峠→下佐ヶ野→河津浜 ※約100Km 実走2時間50分
アクセス 電車の場合 東京→河津(特急踊り子号) 約2時間40分 横浜→河津(普通) 2時間40分〜50分 熱海→河津(普通) 約1時間15分 河津桜まつり期間中は、周辺の道路は大変混雑するので、電車がお勧めです。臨時便が増発されています。
関連するホームページ 河津桜まつり 河津桜まつり情報局 風来坊