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四季の道のあじさい
高幡不動尊は関東三大不動尊の一つに数えられています。 高幡不動尊の草創は、古文書によれば大宝年間(701年)以前とも、あるいは奈良時代行基菩薩の開基とも伝えられているようです。 しかし、約1100年前の平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願によって当地を東関鎮護の霊場と定めて山中に不動堂を建立し、不動明王をご安置したのに始まるというのが正しいようです。
建武2年(1335年)8月4日夜の大風によって山中の堂宇が倒壊したので、時の住僧儀海上人が、康永元年(1342年)に麓に移し建てたのが現在の不動堂で関東稀に見る古文化財です。 不動堂の本尊、丈六不動三尊(国重文)は総重量1100キロを超える巨像で、古来日本一と伝えられています。
四千数百坪の境内と、接続する山林と合わせて三万坪からなる敷地は、千本の緑に包まれているといわれています。 高幡不動は初詣で1年が始まり、毎月28日の縁日、12月28日の納めの不動まで1年を通して、節分会、萬灯会などの行事に加え、四季を彩るあじさい祭り、紅葉祭り、菊祭りなどの催しも行われおり、年間200万人もの参詣者が訪れるそうです。
高幡不動尊では毎年6月初旬から7月上旬まであじさい祭りが開催されますが、今年も6月1日(日)〜7月5日(日)の間、「第26回あじさいまつり」が開催されています。 多摩丘陵の自然を残す境内には、自生の山あじさいを含む7000株のあじさいが、植えられています。
四季の道のあじさいと五重塔
昨年はやまあじさいを見るために2回訪ねましたが、今年はやまあじさいの時期には行くことができませんでした。 6月20日に本土寺のアジサイを見た後、帰途に寄り道をして高幡不動尊を訪ねました。 高幡不動尊に着いたのは11時30分頃でしたから、境内は多くの人で賑わっていました。
山内八十八ヶ所巡拝路のあじさい
高幡不動尊を訪ねると「高幡不動尊境内略地図」が置かれていますが、この時期の略地図は「山内八十八ヶ所とあじさいマップ」になっています。 あじさいマップには「可憐な山あじさい」「あじさい・がくあじさい」の咲いている場所が区分して表示されています。
山門
大日堂
「紫色の部分があじさい・がくあじさいの咲いているエリア」「紫色の中に白い斑点が付いている部分が山あじさいの咲いているエリア」と区分されていますが、同じ紫色で表示されているため、よほど気をつけてみないとエリアの区分がわかりません。 山あじさいに興味を持っている人でないと、この区分けまでは見ないようです。
豊泉寮
高幡不動尊に置かれているあじさいマップを見ると、「あじさい・がくあじさい」は山内八十八ヶ所巡拝路の全経路に沿って植えられています。 山内八十八ヶ所は高幡不動尊山内に設けられた、四国八十八ヶ所霊場のうつしです。 高幡不動尊には、山内八十八ヶ所を仮想巡礼できるコースが設けられているのです。
豊泉寮のあじさい
五重塔のそばの、山あじさいの植えられている一角に、山内八十八ヶ所めぐりの入口があります。 最初はやまあじさいが植えられているエリアですが、そこを過ぎると緩やかな坂道となります。 案内板にしたがって散策すれば、あじさいを観賞しながら山内八十八ヶ所めぐりができる仕組みです。 上り下りが多いですが、約40分程度で廻ることができます。
一方、「山あじさい」は「四季の道」に沿って、比較的集中して植えられており、いくつかの「山あじさい園」が設けられています。 「山あじさい」を見る場合は、「山内八十八ヶ所とあじさいマップ」を見ながら四季の道に沿って散策する必要があります。 今年は訪れる時期が遅く、山あじさいは見頃を過ぎていました。
大師堂
五重塔
あじさいと五重塔
また、高幡不動のあじさいまつりの時期には、「俳句大会」 「短歌大会」「高幡不動尊あじさいまつり写真コン クール」などのイベントも開催されています。 特に美しい自然と霊域の調和をテーマに行われる「写真コンクール」は人気が高く、毎回多くの作品が寄せられるとのことです。
鐘楼
高幡不動尊はあじさいの種類が多く、長期間にわたりアジサイを楽しむことができます。 アジサイの開花時期は毎年異なりますが、開花時期の目安は次のようです。 全国のヤマアジサイ 約500株 見頃 6月初め〜6月中旬
新緑の紅葉と五重塔
山内八十八ヶ所巡拝路からの光景
五重塔傍らのあじさい
自生のヤマアジサイ 約4000株 見頃 6月初め〜6月中旬 あじさい、がくあじさい 約3000株 見頃 6月中旬〜7月初旬
五重塔傍らのあじさいと紅葉
アクセス 京王線高幡不動駅から徒歩3分 モノレール高幡不動駅から徒歩5分 拝観料 無料
墨田の花火
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