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メイン会場の雛飾り
「ビッグひな祭り」を開催している徳島県勝浦町から、およそ7000体のひな人形を里子として譲り受け、同時に各地からひな人形を寄せてもらい、平成13年2月に最初の「かつうらビッグひな祭り」が開催されました。
開催期間中は、メイン会場の市民会館をはじめ、市内各所に全国各地から寄せられた30,000体以上のひな人形が飾られ、街はひな祭り一色になります。 古き良き、「ひな祭り」の伝統を見直し、世代に語り継いでもらおうとの願いが込められているとのことです。
「かつうらビッグひな祭り」のメインイベントといえるものが、屋外に飾られる、遠見岬(とみさき)神社の石段の60段飾り、覚翁寺(かくおうじ)山門前及び墨名(とな)交差点の特設ひな段の10段飾りです。 今回は、前日の天気予報とは裏腹に、朝から雨になったため、残念ながら屋外の雛人形の飾り付けはすべて中止となってしまいました。
メイン会場は「市民会館」「中央公民館」で、2つの建物は隣り合わせに建っており2階部分がつながっています。 見学路は中央公民館から入り市民会館から出る一方通行になっています。 このメイン会場には約10,000体のひな人形が飾られています。
市民会館には高さ6m(19段)、幅16mの特設ひな段が設けられております。 ひな人形が飾り付けられた特設ひな段は、ビッグひな祭りそのものといえるもので、その景観には圧倒されます。
日本最大の享保雛
また、市民会館には日本最大の享保雛が飾られています。 享保雛は、経済的にも文化的にも発達した、江戸中期の八代将軍・徳川吉宗の時代(1716〜1745年)の頃から飾られたものです。 総じて大形のものが多く見られ、その特徴は、能面のような面長な顔で、なかには装束に金襴や綿に飾られた上質の織物を使っているものもあります。
男雛は、束帯(そくたい)に似た衣装で、袖が左右に大きく跳ね上がっています。 女雛は、五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からごろも)に似せた衣装で、綿を入れて丸くふくらませた緋色の袴を着けます。天冠をかぶり、檜扇(ひおうぎ)を持っています。 今年から、五人囃子が新たに加わりました。
飾られている享保雛の大きさは次のとおりです。 内裏雛 高さ120cm(烏帽子35cmを含む)、幅90cm、奥行き50cm 女雛 高さ95cm(冠23cm)、幅120cm、奥行き90cm
「かつうらビッグひな祭り」の人形飾りで、テレビなどでよく放映されるのが、遠見岬(とみさき)神社の石段60段に約1,200体のひな人形が飾られる、60段飾りです。 最上段には特大ひな人形が展示され、夕暮れ時からライトアップされます。 岡山県とのタイアップで、岡山県産の桃の花が石段の両側に飾られます。
個人から寄せられた雛飾り
この遠見岬神社石段の雛人形は、朝7時から飾り付けを始め、夜の7時には片付けられます。 この作業の繰り返しが、ひな祭りの開催期間中、荒天時を除く毎日行われます。 女性ボランティアを中心に飾り付けられていきますが、1200体が約1時間で並べられるそうです。
また、覚翁寺(かくおうじ)山門前及び墨名(とな)交差点にはいずれも10段飾りの特設ひな段が設けられ、600体のひな人形が飾られます。 これらの特設ひな段も夕暮れ時からライトアップされます。
これもひな飾り???
市立図書館のひな人形製作実演は休憩中でした
市立図書館では、瓶の中に人形が入っている瓶細工人形の展示、珍しい人形を集めた「山本コレクション」の展示、全国22県60数種類の郷土のひな人形を揃えた『榎本コレクション』展示などが行われています。 また、訪ねた3月1日には伝統工芸士による「ひな人形製作実演」も行われていました。
遠見岬神社の60段飾り会場
個人のお宅の階段の雛飾り
地区会場のひな飾り
また、勝浦市の中心街から少し離れたところに、地区会場がいくつか設けられています。 勝浦から館山に向かう途中にある、興津公民館を訪ねました。 地区会場では、吊るし雛や、保育所児童の手作りひな人形の展示などが行われています。
アクセス 鉄道の場合 ひな人形が飾られている、メイン会場、遠見岬神社、覚翁寺、墨名交差点、市立図書館、歩行者天国などは、JR勝浦駅から1km以内にあります。 したがって、JR勝浦駅から歩いて廻ることができます。
保育園児のお雛様
車の場合 「かつうらビッグひな祭り」の会場付近には駐車できません。 会場から4kmほど離れた守谷駐車場を利用することになります。 駐車場と会場の間は無料シャトルバスでの移動となります。 駐車料金は300円です。
千倉のお花畑
海ほたるからのアクアライン