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小山田神社周辺のハス田はハスが見頃です!
小山田神社周辺のハス田
ネットの友人たちと薬師池公園のハスを見に行く相談をしていたときに、一人から「ネットで検索した情報では、薬師池公園の近くにある小山田神社周辺のハスが、薬師池公園よりも良いらしい」との情報が提供されました。 とりあえず薬師池公園に集合し、以後の予定は薬師池公園で決めようということになりました。
見頃のハス
ハスの撮影は朝早いほうが良いということで、6時30分に薬師池公園に4名が集まりました。 薬師池公園で30分ほど撮影しましたが、咲いているハスの花の数が少なくてやや不完全燃焼! ということで、2台の車に分乗して小山田神社に向かうことにしました。
小山田神社は町田市下小山田町にある小さな神社で、4人とも初めてです。 薬師池公園から約10分で到着しましたが、現地に到着してびっくりです。 小山田神社の周囲の水田にハスが咲き誇っていました。 思わず「これは凄い!」という声が飛び出したほどです。 しかも、薬師池公園よりもはるかに広い感じです。
この小山田神社周辺のハス田は観光用のハス田ではなく、町田市の大賀藕絲館(おおがぐうしかん)が、館内で作成する手工芸品の材料にするために、大賀ハスの栽培、管理を農家に依頼しているハス田です。 水田を利用した自然のままのハス田ですが、広さが約5000平方メートルあり、約3000平方メートルの薬師池公園のハス池の2倍近くあります。
町田市の大賀藕絲館は昭和54年(1979年)に、大賀一郎博士著「ハス」にヒントを得て、藕絲織(ぐうしおり)を障害のある人たちの仕事とする職場作り目指して、開設したのが始まりです。
最初に、上野公園の不忍池のハスを譲り受け、薬師池公園でハス糸を作り、藕絲織を試作しました。 これに続いて、ハスの繊維を使った和紙(蓮紙)の試作に成功しました。 同時に紅花袋にも着眼し、山形県米沢の紅花研究所に、藕絲染色の研究を依頼し、紅花香袋第一号が完成しました。
小山田神社周辺のハス
1980年4月には大賀ハスと紅花の栽培を本格的にスタートさせました。 ここでは大賀ハスの栽培から加工、作品作りまで一貫して行われており、皆さんそれぞれの個性を活かしてすてきな作品を生み出しています。 ハスの実を使ったお手玉やハスのドライフラワーが最初の作品のようですが、その後、着々と製品を開発し、現在では約50種類の手作りの作品が製作されています。
大賀ハス 昭和26年(1951年)、大賀一郎博士の指導のもとに、千葉県検見川遺跡から二千年前のハスの実が3個発見されました。 大賀博士の努力により、そのうち1個だけが翌年開花したことから「大賀ハス」として一躍世界的に有名になりました。
小山田神社
藕絲(ぐうし) ハスの茎から抜き出したクモの糸のような細い糸です。 これを紡いで織ったものが「藕絲織(ぐうしおり)」です。 天平時代の中将姫が當麻寺に寄進されたと伝えられる當麻曼茶羅が、最古の藕絲織として現存しています。 町田市では、古来からの染料である紅花で染色した藕絲織を使って「香袋」を製作し、「町田藕絲織」と名付けています。
明日開花?
茄糸(かし) ハスの茎を苛性ソーダで1時間ほど煮て、茎の中の繊維を取り出します。 それをきれいに洗い、平たく延ばして乾燥させます。 この繊維を裂いて、寄り合わせた糸を茄糸(かし)と呼びます。 現在、大賀藕絲館では、主にこの茄糸織を中心にテーブルセンターやコースター、バッグ、印鑑ケース、メガネケースなどの製品を作っています。
大賀ハスの実、茎、葉、果托などが大賀藕絲館の製品の材料となっており、大賀ハスを大量に使用することから、大賀藕絲館でハスを栽培しております。 現実にはこの栽培を農家に依頼しており、その一つは小山田神社周辺のハス田です。 秋にはボランティアの方々の支援を受けて、ハスの刈り取り作業が行われるとのことです。
小山田神社周辺のハス田は、観光用のハス田ではありませんので、ハス田の中に散策路は設けられておりません。 水田のあぜ道からハスを観賞するといった感じで、足元は決して良くありません。
観賞用のハス田でないことから、観光資料に案内は掲載されておりません。 また、ハス田の周辺には案内板も掲示されておりませんので、ややわかりにくいです。 町田市の日大三高の西約500mというのが目安かな?
アクセス 最寄のバス停は「桜橋」ですが、バス便は1時間に1本程度です。 バス停「図師大橋」からハス田まで1.5km程度です。 「図師大橋」には、町田バスセンター11番乗り場から26系統「野津田車庫行き」が10分に1本程度運行されています。その他の系統もあります。 淵野辺駅から約3km、徒歩45分です。
駐車場 駐車場はありません。 ハス田の周囲の路上に20台程度は駐車できます。 (大きな声では言えませんが!) 風来坊