散策スポット目次
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本土寺五重塔
五重塔
今年は全国的に梅雨入りが遅れ、関東も平年よりも6日遅い、6月14日にやっと入梅しました。 しかしながら雨が降ったのは14日のみで、15日以降は晴天続きとなりました。 週末は雨かと諦めていましたが、16日に晴天下の本土寺を訪ねることができました。
本土寺のホームページで開花情報をチェックしていたところ、 6月10日(日)現在で、「花菖蒲は6分咲きぐらいですが、まだ沢山蕾がありこれからが見頃かと思います。あじさいは4分咲き〜5分咲きです」 という情報があり、16日(土)〜17日が狙い目と考えていました。
鐘楼
開山堂
本堂裏手のあじさい
ところが 6月14日現在で、「境内のあじさいは8分咲きぐらいで、ここ1週間ぐらいが最大の見頃のような感じです。花菖蒲は驚いたことに盛りを過ぎてしまったようです。10日は6分咲きぐらいと思っていましたが・・・・」 という情報があり、しかも14日に梅雨入り宣言ということで若干焦りましたが、梅雨入り後に晴天が続き、16日に訪ねることができました。
6月19日の開花情報には、「境内のあじさいは今週が一番見頃を迎えようとしています。雨が少ないせいか少し元気のないお花もありましたが、全体的には素晴らしい景観です。残念ながら花菖蒲は全盛を過ぎてしまいました」 とのメッセージがあり、風来坊はあじさいの一番見頃に訪問できたようです。
散策路から菖蒲池を望む
宝物殿
全体としては、あじさいは素晴らしい景観でした。 しかしながら、梅雨入り宣言があったものの、ここ1週間で雨が降ったのは14日の夜のみという状況ですから、日当たりの良い場所のあじさいは元気がなく、見頃を過ぎているような感じでした。 花菖蒲は開花情報のとおり、盛りを過ぎている感じでした。 花摘みが行われていないためかもしれませんが・・・・・
長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。
菖蒲池周囲のあじさい
妙朗堂
回廊
本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹で、松戸地方における日蓮宗の教壇活動の中心とされました。 ここには日蓮直筆の書状類をはじめとして、松戸市域の貴重な中世資料が数多く所蔵されています。
今日、「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。 また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。 本土寺では、春の桜、初夏の花菖蒲・あじさい、秋の紅葉と移り変わる四季を育み、心をなごませてくれます。
菖蒲池と回廊
菖蒲池
菖蒲池と宝物殿
本土寺は現在、「あじさい寺」とも呼ばれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。 その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。 次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。 初夏には約1万株のあじさいと5000株の花菖蒲が見事な景観を見せてくれます。
秋には紅葉で美しいことでも知られています。 これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじに心をひかれ、この大盃という真っ赤なもみじを、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。 秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるそうです。
菖蒲池と宝物殿、妙朗堂、回廊
JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。 水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。 これより本土寺の境内となります。
鎌倉のあじさい同様に本土寺のあじさいも大変混雑しますので、朝早く行くのが得策です。 しかしながら、今年は梅雨入り直後で当初土曜日は雨の予報だったことと、前日が宴会で深夜帰宅だったことから出遅れてしまいました。 北小金駅に9時過ぎに到着し、本土寺に向かったところ早くも帰宅の途についている人達に出会いました。
像師堂近くの休憩所からの展望
菖蒲池周囲のあじさい 日当たりは良すぎるようです
本土寺の開門時間は午前8時であることから、この時間帰る人がいても不思議ではありません。 仁王門を仰いで境内に入り、石段を下っていくと別世界に入っていく感じです。石段を下り終わった右手に受付があります。 まだ、この時間は受付に行列はなく、スムーズにはいることができました。
入口から中に入ると右手にあじさいが拡がっていますが、順路は真っ直ぐ進むようになっています。 入口から入ったすぐ左手に五重塔と鐘楼があります。 あじさいに囲まれており、ここが最初の撮影のスポットのようです。 真っ直ぐ進むと正面が本堂です。本堂の周りもあじさいで溢れています。
像師堂
妙朗堂付近のあじさい
瑞鳳門付近のあじさい
順路の案内にしたがって本堂の裏手に出るとあたり一面があじさいです。 周りを一周できるように散策路が設けられています。 裏手のあじさいを眺めながら細い散策路を進むと、前面眼下に菖蒲池が開けてきます。
本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、坂道の前方に広がる菖蒲池の光景は息を呑む見事さです。 菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からの風情を楽しむには「本土寺ミニツアー」に参加することが必要です。
しかしながら、菖蒲池の周りを周回できる散策路や花菖蒲を身近に見ながら菖蒲池を横断できる散策路が設けられており、ミニツアーに参加しなくても、さまざまな角度から花菖蒲やあじさいを堪能できます。
菖蒲池から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂となります。 坂道を上った像師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。 回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。
開山堂と茶室「紫陽閣」
茶室「紫陽閣」
瑞鳳門付近の散策路
像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。 境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。 夏でも涼しい感じのする遊歩道です。 遊歩道の周りにもあじさいが植えられています。
遊歩道から出口の方に向かうとあたり一面にあじさいが咲いているエリアとなります。 あじさいのエリアの前方に五重塔が聳えており、ここも素晴らしい撮影スポットのようです。 また、このエリアのあじさいは、少し高いところから眺めるとあじさいの絨毯のように見えます。 色とりどりのあじさいが咲き誇っている姿はまさに壮観です。
出口付近の散策路
絨毯のような境内のあじさい
本土寺ミニツアー 初夏の紫陽花ツアーと秋の紅葉ツアーがあります。 本土寺仁王門前に10時45分までに集合して、受付を行います。 受付完了後、本堂にて和尚さんの法話を伺い、建物内部(茶室・諸堂・像師堂など)を見学して、お昼頃開山堂で昼食。 食事後解散となり、解散後はお庭を自由散策することができます。料金は5000円です。メールでの申し込みは4500円です。
アクセス JR常磐線北小金駅から徒歩10分 あじさいの時期には民間の臨時駐車場がありますが、台数が限られているようです。 入場料 500円
境内のあじさい
関連するホームページ 本土寺 風来坊