ワット・アルンのあるトンブリー地区は、バンコクに王都が築かれるまでのタイの首都です。
当時の王は、アユタヤをビルマ軍から奪還し、大いに武勇を馳せたタークシン王です。
王は1770年代終わりにはほどほぼタイ全土を制圧、権威を誇りましたが、晩年は精神に異常をきたし、このトンブリー王朝は一代わずか15年で幕を閉じました。
次いで登場したのが、タークシン王のもとで数々の武勲をたてたチャクリー将軍です。王位に就くと自らラーマ1世と名乗り、新しい王都を現在の王宮のあるラタナコーシン地区(バンコク)に遷都しました。
そして、チャクリー王朝の守護仏、エメラルドを安置するために、王家の守護寺院ワット・プラオケを建立したのです。
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