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昭和記念公園のサギソウ (H28.8.13)


風景花壇のサギソウ



風景花壇のサギソウ



風景花壇のサギソウ

昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。

今年の「サギソウまつり」は8月6日(土)〜8月31日(水)です。

以前は、サギソウまつりは8月1日からでしたが、このところ開始時期が1週間程度遅くなっています。

近年、サギソウまつりが始まっても開花初期の状況が続いたためかもしれません。



風景花壇のサギソウ



風景花壇のサギソウ


サギソウまつりが始まって1週間後の、8月13日(土)に訪ねました。

今年もさざなみ広場、西立川口、菖蒲田付近、トンボの湿地南などに、サギソウボランティアの方々が1年間丹念に育てたサギソウが展示されています。

今年も、大花壇、風景花壇、立体花壇、寄せ植え作品、自生地風花壇、いかだ等、様々な志向を凝らした特色ある花壇でサギソウが展示されていました。


風景花壇のサギソウ





風景花壇のサギソウ

また、サギソウをモチーフにした作品や写真の展示、スタンプラリー、栽培相談、撮影用鉢貸し出しなどのイベントも行われていました。

西立川口ゲート北側の本部テントでは、その日のサギソウの開花状況やイベント内容の案内が行われています。

風来坊の訪ねた8月13日の開花数は、大花壇3100個、風景花壇300個ということでまさに見頃を迎えていました。


サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。

その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。

サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。

その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。


サギソウの開花情報



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ

花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。

花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。

距は細く長さは約4センチ程度です。



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ


サギソウの歴史

サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。

現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。

昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種とのことです。


大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ

昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30平方メートル(2m×15m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。

その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約70,000球のサギソウを開花させるまでになっています。



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ


昭和記念公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。

サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。


大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ

8月13日に訪ねたところ「青葉」が見頃を迎えており、各所で乱舞するサギソウを眺めることができました。

花木園展示棟に「銀河」が展示されていましたが、花壇では「銀河」はまだ開花していませんでした。

したがって、花壇の写真はすべて「青葉」です。



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ


西立川口から入園すると、前方に来場者案内テントが設置されており、サギソウボランティアによる来場者に対する案内、栽培方法の解説、ボランティア活動状況の紹介などが行われています。

案内テントのそばには、立体花壇が設置されており、車いすの方でも間近にサギソウを見ることができるように配慮されています。

また、少し離れた場所には、サギソウボランティアの方の栽培されたサギソウの展示も行われています。


大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ

案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、約1.2m×12mの大花壇が設置されています。サギソウまつりのメインの花壇です。

大花壇の傍に風景花壇が設置されていますが、今年はこの花壇が一番見応えがありました。

また、大花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。

三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ


さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にも立体花壇が設置されています。

今年はここのサギソウは、咲き具合がイマイチの感じでした。
大花壇が見頃だったため、見劣りしたのかもしれません。

花木園水鳥の池の、自生地風花壇のサギソウは7月下旬が見頃で、8月13日はすでに見頃を過ぎていました。

また、花木園展示棟の展示室では、サギソウ展が開催されており、多くの品種のサギソウが展示されていました。


大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ



大花壇のサギソウ

トンボの湿地の南側では自生地風のサギソウを見ることができます。

また、トンボの湿地の傍の渓流には、今年もサギソウの筏が漂っていました。

今年も2個の筏が準備されていましたが、サギソウの開花数は、120個と15個でした。

ここでは、水面に映るサギソウを楽しむことができました。



筏のサギソウ



筏のサギソウ


サギソウ品種の見分け方

昭和記念公園では、「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウを栽培しています。
品種は葉で見分けることができますが、花での見分けは難しいです。

今年は花木園展示棟で「銀河」を見ることができましたが、「輝き」には出会うことができませんでした。

青葉 アオバ
開花期8月上旬
花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。
葉に紋が入っていない。


筏のサギソウ



花木園展示棟のサギソウの作品



花木園展示棟のサギソウの作品



花木園展示棟のサギソウの作品

銀河 ギンガ
開花期8月中旬
花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短い。
葉に紋が入っており、葉幅がある。紋の色は「輝き」よりも白い。


輝き カガヤキ
開花期8月下旬
花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。
葉に紋が入っており優しい雰囲気、紋の色は「ギンガ」よりも黄色い。



花木園展示棟のサギソウの作品・明星



花木園展示棟のサギソウの作品・明星


アクセス

西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

立川口JR中央線立川駅から徒歩15分

このほか昭島口、玉川上水口、砂川口があります。


花木園展示棟のサギソウの作品・銀河



花木園展示棟のサギソウの作品・銀河

入園料

大人(高校生以上)410円
小・中学生80円

関連のホームページ


 昭和記念公園

風来坊


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