散策スポット:東京23区

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迎賓館一般公開 (H28.2.16)


迎賓館主庭



迎賓館主庭



迎賓館主庭

迎賓館は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、10年余の歳月をかけて明治42年(1909年)に東宮御所(後に赤坂離宮となる。)として建設されたものです。

構造は鉄骨補強煉瓦造りで、地上2階、地下1階の耐震、耐火構造となっており、明治時代の建築家片山東熊の総指揮の下に、当時の日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の洋風宮殿建築です。



迎賓館主庭



迎賓館主庭



迎賓館主庭


この建物は、昭和天皇や今上天皇が一時期お住まいになった以外、東宮御所としてあまり使用されることはなく、戦後、建物、敷地ともに皇室から行政へ移管され、国立国会図書館や東京オリンピック組織委員会などの公的機関に使用されていました。


迎賓館主庭



迎賓館



迎賓館



迎賓館主庭

この間、わが国が国際社会へ復帰し、国際関係が緊密化してゆくなかで外国の賓客を迎えることが多くなったため、国の迎賓施設を新たに設置する方針が立てられ、「旧赤坂離宮」を改修して迎賓館とすることになりました。

5年有余の歳月と108億円の経費をかけて改修工事が行われ、和風の接遇を行うための別館の新設と合わせて、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館が完成しました。



迎賓館



迎賓館


迎賓館の開館以来、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓がこの迎賓館に宿泊するとともに、歓迎行事や天皇皇后両陛下のご訪問、政財界要人との会談、晩餐会らレセプションなど華々しい外交活動の舞台となっております。

また、過去3回の先進国首脳会議や日本・東南アジア諸国連合特別首脳会議(平成15年)などの重要な国際会議の会場としても使用されています。


迎賓館



迎賓館



迎賓館



迎賓館



迎賓館

平成18年から3年間、大規模な改修工事を行い、平成21年(2009年)4月から、迎賓施設としての運用を再開しました。

平成21年12月、創建当時の建造物である旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)1棟と正門、主庭噴水池等が国宝に指定されました。



迎賓館


敷地面積は約11万8千平ホーメールで、東京ドームの約2.5倍です。

建物の規模は東西125m、南北89m、高さ23.2mです。

外壁は茨城県産の花崗岩です。

骨材として鉄骨総重量2800トンが使用されています。


迎賓館



彩鸞の間:配布されたパンフレットを撮影した画像です


彩鸞の間

「彩鸞の間」という名は、左右の大きな鏡の上とねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」(らん)と呼ばれる霊鳥をデザインした金色の浮彫りがあることに由来します。白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫りで装飾され、10枚の鏡が部屋を広く見せています。

この部屋は、表敬訪問のために訪れた来客が最初に案内される控えの間として使用されたり、晩餐会の招待客が国・ 公賓に謁見したり、条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビインタビュー等に使用されています。



花鳥の間:配布されたパンフレットを撮影した画像です


花鳥の間

「花鳥の間」という名前は、天井に描かれた36枚の油絵や、欄間に張られたゴブラン織風綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝などに花や鳥が描かれていることに由来します。
周囲の腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてあり、その壁の中段を飾るのが七宝です。下絵は日本画家の渡辺省亭が描き、明治期の七宝焼の天才・涛川惣助が焼いたものです。

この部屋は、主に国・公賓主催の公式晩餐会が催される大食堂で、最大130名の席が設けられます。



朝日の間:配布されたパンフレットを撮影した画像です


朝日の間

「朝日の間」という名前は、天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵に由来します。
周囲の16本の円柱はノルウェー産の大理石です。壁には、京都西陣の金華山織の美術織物が張られ、床には、紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出した緞通が敷かれています。

この部屋は国・公賓用のサロンとして使われ、ここで表敬訪問や首脳会談等の行事が行われます。



羽衣の間:配布されたパンフレットを撮影した画像です


羽衣の間

「羽衣の間」という名前は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300平方メートルの曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることに由来します。
3基のシャンデリアは迎賓館で最も豪華なもので、およそ7000個もの部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さは約800キログラムであり、壁は楽器、楽譜等をあしらった石膏の浮彫りで飾られています。
また、正面の中2階はオーケストラ・ボックスとなっており、かつて、この部屋が舞踏会場として設計されたことが偲ばれます。

この部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場等として使用されており、また、晩餐会の招待客に食前酒や食後酒を供するところでもあります。



中央階段:配布されたパンフレットを撮影した画像です


中央階段:配布されたパンフレットを撮影した画像です


中央階段・2階大ホール

2階大ホールから見下ろす中央階段の床には、イタリア産の大理石が張られ、その上に赤じゅうたんが敷きつめられています。階段の左右の壁には、フランス産の大理石が鏡張りされています。また、欄干はフランス産の大理石であり、その上に8基の黄金色の大燭台が置かれています。

中央階段を上がった2階大ホール正面の左右の壁面には、2枚の大油絵(小磯良平画伯作・絵に向かって左側は「絵画」、右側は「音楽」)が飾られています。
天井の油絵は第七天国という名が付けられており、東京芸術大学の寺田春弌教授が昭和49年(1974年)改修時に描いたものです。



迎賓館前庭



迎賓館前庭



迎賓館前庭



迎賓館前庭

迎賓館赤坂離宮では、国民の高い関心に応え、昭和50年(1975年)から毎年夏の10日間、一般公開が行われていましたが予約が必要でした。

今年の2月14日(日)〜16日(火)及び2月18日(木)の4日間、予約不要の一般公開が行われました。

2月14日(日)に一般公開を見に行ったネットの友人の情報から、早めに行けば一般公開を見ることができることがわかりましたので、2月16日(火)に訪ねました。


8時50分に迎賓館前荷到着すると10時から見学できる入場整理券をゲットできました。

四ツ谷駅付近で休憩して、10時少し前に西門に到着するとすでに入門は開始されており、門の内側には手荷物検査やボディチェックのための行列ができていました。

10分程度で通過できましたが、見学には出遅れた感じです。


迎賓館前庭



迎賓館



迎賓館



迎賓館

皆さん迎賓館本館内部の見学に行かれていますので、最初に主庭に行ったところ一番乗りで、人のいない主庭をゆっくり見学することができました。

主庭

南に面した主庭は全面砂利敷きで、中央には噴水池や花壇が設けられており、そのまわりには枝振りのよい松が植えられています。



迎賓館



迎賓館


主庭を見学した後、迎賓館本館内部に入りました。

迎賓館本館見学は一方通行ですが、皆さん各部屋を熱心に見ておられますので、1時間で500名程度というのは適当な見学者数かな?・・・という感じです。

迎賓館本館内部は撮影禁止ですから、写真は迎賓館のパンフレットを撮影したものです。


迎賓館



迎賓館



迎賓館



迎賓館

迎賓館本館内部を見学した後、正門に戻り迎賓館前庭を見学しました。

迎賓館前庭は入場整理券なしで入れますので、多くの方が見学に来られていました。

いつも正門の外からしか眺めることのできない迎賓館本館を、初めて間近から眺めることができました。


正面玄関

正面中央にはバルコニーのついた玄関があります。

緑青の屋根には日本の甲冑を形どった装飾が左右対称をなし、中央部には菊の紋章が飾られています。


迎賓館



迎賓館前庭



迎賓館前庭



迎賓館前庭

迎賓館の一般公開

平成28年2月に実施した一般公開の結果を踏まえ、平成28年4月から、国外からのお客様をお迎えするのに支障のない範囲で、一年を通して一般公開されることとなりました。

1日の一般公開の定員は4000人で、その内訳は次のようになっています。

インターネットで事前申込をする個人1500名(12時750名、14時750名)

インターネットで事前申込をする団体1500名(13時750名、15時750名)

当日、入場整理券を希望する個人1000名(10時500名、11時500名)


入場整理券は、迎賓館正門前で毎朝8時から配布

参観料金(大人1000円、子供500円)


関連のホームページ

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       風来坊


迎賓館前庭


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