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イタリアのクリスマス
エリスマン邸は、「イタリア共和国(アッシジ)のクリスマス」で、テーマは「聖フランチェスコのまなざしで見るクリスマス」です。
イタリア・ウンブリア州の純粋な伝統が残る、小さな街アッシジのクリスマス。 Adagiettoはこのテーマを追って、エリスマン邸にて再現してみたいと思います。 キリスト教で聖人とされる「聖フランチェスコ」が始めたと言われる「クリスマス・プレゼーピオ」などを中心に、静かであたたかいクリスマス飾り付けを行います。 コーディネーターは、すぎうらゆき「Adagietto代表」です。
エリスマン邸は、大正15年(1926年)にスイス人貿易商エリスマン氏の私邸として山手町127番地に建てられました。 木造2階建ての白く美しい洋館は、「近代建築の父、」といわれるチェコ出身のアントニン・レーモンドの設計です。
エリスマン邸
昭和57年にマンション建築のため解体されましたが、平成2年に現在の地に再現されました。 1階各室には、レーモンドの設計した家具が復元展示され、2階には写真や図面で山手の洋館に関する資料を展示しています。 横浜市認定歴史的建造物に指定されております。 木立に囲まれた眺めのよい喫茶室があります。
フランスのクリスマス
山手234番館は、「フランス共和国」のクリスマスで、テーマは「パリのアトリエ」です。
小さなアパルトマンの1室にあるフローリストのアトリエはクリスマスシーズンを迎え大忙しです。 仕入れたばかりの新鮮な花々の香りに包まれた部屋には配達を待つブーケやアレンジメントが並んでいます。 コーディネーターは、中村明美 (横浜山手花のアトリエ主宰)です。
山手234番館は、昭和2年頃に外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として、民間業者によって建設されました。 関東大震災により横浜を離れた外国人に戻ってもらうための復興事業の一つとして建てられ、設計者は、隣接する山手89−6番館(現在のえの木てい)も設計した朝香吉蔵です。
建設当初の施設は、4つの同一形式の住宅が中央の玄関ポーチを挟んで、左右対称に向かい合い、上下に重なる構成になっていました。 また、各住戸の3LDKの間取りは、合理的かつコンパクトにまとめられ、往時の「モダン」な生活様式が伺えます。 また、洋風住宅の標準的な要素である上げ下げ窓やよろい戸、煙突などが、簡素な仕様で採用されており、震災後の洋風住宅意匠の典型といえます。
平成元年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得しました。平成9年から保全改修工事を行い、平成11年から一般公開しています。 1階は山手の総合案内所になっており、山手の移り変わりの資料などが展示されております。2階は展示や会議に使用されています。横浜市認定歴史的建造物に指定されております。
今年は、1階は生花で飾られており、2階にはテーブルセッティングが10個も飾られていました。 今年の世界のクリスマスで、一番見事でした。
アクセス 山手111番館、イギリス館:みなとみらい線元町駅から徒歩約10分 外交官の家、ブラフ18番館:JR根岸線石川町駅から徒歩約5分 入館料 世界のクリスマスは全館無料です。 関連するホームページ 横浜山手西洋館
山手234番館
世界のクリスマスその1(山手111番館、横浜市イギリス館)へ 世界のクリスマスその3(山手68番館、べーリック・ホール)へ 世界のクリスマスその4(外交官の家、ブラフ18番館)へ 風来坊