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御岳山のレンゲショウマ群生地は大勢の人で賑わっています
御岳山のレンゲショウマ群生地・多くの人影が!
奥多摩の御岳山では、ケーブルカー御岳山駅より徒歩5分の富士峰園地北斜面に約5万株のレンゲショウマが群生しており、夏には淡い紫色の可憐な花を咲かせます。 レンゲショウマの群生地としては、日本一といわれており、8月は多くのハイカーやカメラマンで賑わいます。
御岳山のレンゲショウマ群生地
レンゲショウマは太平洋側の山地の落葉林内に生えるキンポウゲ科の多年草で、細長い花茎を伸ばし、約3〜4cmの下向きの花を付けます。 花が下から見上げるとハス(蓮)の花に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられたといわれています。
御岳山のレンゲショウマ
今年も御岳山では、8月1日(水)から8月31日(金)の間、「第15回レンゲショウマまつり」が開催されています。 御岳山のレンゲショウマ祭りが、今年で15回目ということからも推察されるように、レンゲショウマは近年急速に人気の高まっている花ということができます。
レンゲショウマの群生地は標高831mのケーブルカーの山頂駅である御岳山駅のすぐ近くにあります。 電車の場合は、JR青梅線御嶽駅からバスとケーブルカーを利用することになります。御嶽駅からケーブルカー乗り場の滝本駅まではバスで約10分です。 自家用車の場合は、ケーブルカー乗り場の滝本駅の傍に駐車場がありますが、駐車台数が150台程度ですから、朝早く行かないと満車になってしまいます。
レンゲショウマの開花情報をチェックすると、8月20日頃が見頃との情報がありました。 しかしながら、今年は大気の不安定な状況が続き、山岳地帯は午後になると雷雨になる日が多く、御岳山を訪ねるタイミングの難しい日が続きました。 こうした状況のなか、8月20日に訪ねることにしました。 例年は、立川駅発6時50分の電車を利用し、8時30分頃に御岳山駅に到着しますが、今年は出遅れてしまい御岳山駅に到着したのが、11時過ぎになってしまいました。
ケーブルカーの御岳山駅より「レンゲショウマ群生地」の案内板にしたがって、数分歩くと急な坂道と緩やかな坂道の分岐点になります。 この分岐点の左手一帯が富士峰園地北斜面です。 左方向の急な階段を登ると一挙に斜面の一番上まで行くことができます。
右方向の緩やかな坂道は、富士峰園地北斜面を右に左にと迂回を繰り返し、斜面に咲くレンゲショウマを見ながら頂上までいくことができます。 富士峰園地北斜面に到着すると、時間が遅かったこともあり、坂道では大勢のカメラマンが三脚を使用して熱心にレンゲショウマを撮影していました。 この日は写真グループの撮影会があったようです。
富士峰園地北斜面のレンゲショウマは見頃の初期の段階で、蕾も数多くありましたが、数多くのレンゲショウマが見事に咲き誇っていました。 しかしながら、5万株の群生地といっても、富士峰園地北斜面は広いですから、移動しながら撮影しやすいレンゲショウマを見つけて撮影することになります。 しかし、この日は三脚を据えたカメラマンが多く、撮影に適した花は占領されていることが多くて、最初は撮影には苦労しました。
しかしながら、12時近くになると撮影グループは集合場所に移動したようで、斜面は比較的空いてきて、撮影を楽しむことができました。 見頃の初期の段階でしたので、痛んでいない綺麗なレンゲショウマに出合うことができました。
武蔵御嶽神社本殿
今回はスタートが遅かったので、ロックガーデンの散策は諦めて、武蔵御嶽神社周辺の第2のレンゲショウマの群生地を訪ねることにしました。 武蔵御嶽神社の手前にある商店街を抜けると石柱の鳥居があります。この鳥居の左右にあるレンゲショウマは残念ながら見頃を少し過ぎていました。 富士峰園地北斜面よりもこちらの方の開花が随分早いようです。
武蔵御嶽神社旧本殿
武蔵御嶽神社周辺のレンゲショウマ
武蔵御嶽神社には随神門から250段の石段を登るのが通常のルートですが、レンゲショウマの群生地を散策するため、石段の右側にある坂道を登ることにしました。 石柱の鳥居から右に出ると坂道の入り口です。 この坂道は最初は緩やかですが、次第に勾配がきつくなりますので、石段を登るよりもきつい感じです。 殆どの方が石段を登りますので、この坂道の人影はチラホラです。
坂道の右側は崖になっており、左側の斜面にレンゲショウマが咲いています。 坂道に入って50mほど進むと、随紳門の傍に到着します。 この場所で左側の石段の道と合流・分岐することができます。 また、この場所はロックガーデンへの分岐点ともなっています。
随紳門から30mほど進むと坂道は緩やかに右にカーブし、その先で今度は左にカーブしています。 左方向にカーブを曲がりきると武蔵御嶽神社の宝物殿の裏側になります。 この左にカーブしている途中に、八重咲きのような花の数が多いレンゲショウマが咲いていました。
武蔵御嶽神社の本殿の奥の方にもレンゲショウマの群生地があります。 今年はこのエリアのレンゲショウマがちょうど見頃でした。 ここのレンゲショウマは目の高さ付近に咲いているため、撮影がしやすくてラッキーでした。
アクセス 電車利用の場合の最寄り駅はJR青梅線御嶽駅です。 JR青梅線御嶽駅からケーブル下行きバス(約10分、280円)でケーブルカー滝本駅まで。 滝本駅からケーブルカー(約6分、片道590円、往復1110円)で御嶽山駅。 ケーブルカーではPASMO,Suikaが使用できます。
ケーブルカーは平日、土日休日、時刻帯で運転間隔が異なっていますが、この日はピストン輸送で10分間隔程度で運行されていました。 バスについても臨時便が運行されています。 ケーブル下から御嶽駅までは徒歩約30分です。
駐車場 ケーブルカーの滝本駅まで車で行けます。 駐車台数:154台 料金:軽・普通車1400円、軽・普通車(宿泊)1800円。 大晦日は特別料金です。 関連のホームページ 御岳登山鉄道 風来坊