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井の頭恩賜公園の桜 (H26.4.1)


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

井の頭恩賜公園は、武蔵野市と三鷹市にまたがる都立公園です。

井の頭恩賜公園は、大正2年(1913年)に日本最初の郊外公園として決定され、計画的に整備が進められたのち、大正6年(1917年)5月に開園しました。

三宝寺池(石神井公園)、善福寺池と並び、武蔵野三大湧水池として知られる井の頭池を中心とした公園です。



井の頭公園の桜


井の頭池は北西から南東方向に伸びる細長い形の池で、北西端は2つに分かれ、南東端からは井の頭池を源とする神田川が流出しています。

この神田川は、初めて江戸にひかれた水道、神田上水であり明治31年に「改良水道」ができるまで、重要な役割を果たしていました。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

井の頭池の西側には御殿山の雑木林があり、吉祥寺通りを挟んで井の頭自然文化園があります。

雑木林の南側には玉川上水が南東方向に流れ、さらにその南側には西園が位置しています。

西園には、400mトラックと三鷹の森ジブリ美術館があります。



井の頭弁財天


井の頭池は豊かな湧水を誇っており、御殿山遺跡から縄文時代の竪穴式住居遺跡が出土していることから、古くから人間の生活に不可欠な水源となっていたことが窺えます。

井の頭池西端の島に現存する井の頭弁財天の起源は、伝承によれば、平安時代中期に六孫王経基が最澄(伝教大師)作の弁財天女像を安置するためこの地に建てた堂であるとされています。


井の頭弁財天



井の頭弁財天

弁財天の縁起には、その後源平合戦の頃、源頼朝が東国平定を祈願し、その大願成就ののちに改築されたことが伝えられています。

その後、鎌倉時代末期の元弘の乱の際に、新田義貞と北条泰家との対戦の兵火で弁財天が焼失しました。

数百年の間放置されたままになっていましたが、江戸幕府三代将軍徳川家光により弁財天が再建されました。



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜


井の頭という名称は一説には家光によって名づけられたものと伝えられ、自ら小刀で弁財天の傍らのこぶしの木にその名を刻んだとも伝えられています。

現在、その場所にはその伝承を記した石碑が建てられています。


井の頭という名称の由来についてはそれ以外にも、「えんかしら、この水の美しさ」と家光が驚嘆したことがその後に転じて「いのかしら」になった、とする説もあります。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

また、御殿山の地名は、家光が鷹狩りに訪れた際の休息のため、井の頭池を見渡す場所に御殿を造営したことに由来しています。

この一帯の武蔵野は、三鷹という地名にも残るように、徳川歴代将軍が鷹狩りを楽しんだ鷹場でした。



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜


かつては、杉の水源涵養林が池の水面をおおい、美しい風景を作り出していました。開園から間もなく90年という長い歴史の中で、周辺は都市化が進み、樹の種類や林の様相は時とともに変化し、武蔵野の風景が次第に失われてきたようです。

それでも、井の頭恩賜公園は、豊かな森と水の残る貴重な空間として、都民に憩いの場を提供しております。

吉祥寺や三鷹の街に近いというロケーションから、四季を通じて多くの老若男女が訪れています。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

井の頭恩賜公園には約500本の桜が植えられており、その大部分がソメイヨシノです。

井の頭池の周辺には約250本のソメイヨシノとヤマザクラが咲き誇ります。

したがって井の頭恩賜公園での桜の観賞は、井の頭池の周辺がメインです。

井の頭公園は、日本さくら名所100選に選定されています。


今年の東京の桜は、3月24日頃から初夏を思わせるような気温の高い日が続いたため、3月25日に開花宣言、5日後の3月30日に満開宣言がありました。

その後、春の嵐に見舞われて、数日で見頃を過ぎてしまいました。

井の頭公園には満開宣言2日後の、4月1日に訪ねました。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

3年前に来たときは、昼頃に到着したため、井の頭駅から井の頭公園まで長蛇の列で、しかも階段付近は井の頭公園に向かう人と帰る人が交錯して身動きのとれない状況でした。

今回は、最初に井の頭公園を訪ねることにし、しかも井の頭線の「井の頭公園駅」で下車して、井の頭公園に向かいましたので、人もまばらで、ゆっくりと散策することができました。


井の頭池では、池の周囲に植えられた桜の大木が、池の上に伸びています。

このためボートに乗って、池の上から桜を観賞するのが大人気のようです。

井の頭公園に到着した9時過ぎは、池にはボートが浮かんでいませんでしたが、9時30分からボートの貸し出しが始まり、多くの人がボートからの桜見物を楽しんでいました。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

池の周りには散策路が設けられており、桜を楽しみながら一周することができます。

特に池の南側には、池のすぐ傍にも散策路が設けられています。

この散策路では、池に向かって伸びている桜の下をくぐって通過しなければならない場所もあり、ボートに乗ったのと同じような感じで桜を楽しむことができます。


池の周囲では、広場にビニールシートを敷いてグループで桜を楽しむ人、椅子や柵に腰をかけて弁当を食べながら桜を楽しむ人、散策路に椅子を持ち込んで絵を描いている人など、さまざまなスタイルで桜を楽しむ人で溢れていました。


井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜



井の頭公園の桜

アクセス

JR中央線吉祥寺駅・京王線吉祥寺駅から徒歩5分


入園料

井の頭自然文化園:400円
その他の区域:無料



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