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中野の隠れた名所と元気な街めぐり (H26.11.19)


中野駅前から東方向へ



中野駅付近の中央線

JR東日本の「駅からハイキング&ウォーキングイベント」の(中野駅開業125周年記念)中野の隠れた名所と元気な街めぐり」に参加しました。

細部説明は「歴史の新しさ、豊かな自然と高層ビルが交錯する街をにぎやかな商店街がつないでいます。上から見ると蝶が羽を広げたように見える中野区の新しくて古い、そして少し不思議な雰囲気を堪能して下さい。」です。


コースの概要は次のとおりです。

JR中野駅(受付)鍋横大通商店会宝仙寺桃園川緑道楽曲「神田川」歌碑哲学堂公園野方配水管平和の森公園新井薬師 梅照院薬師あいロード商店街中野ブロードウェイ商店街中野サンモール商店街JR中野駅(ゴール)


なかのZERO



もみじ山通り



もみじ山公園

歩行距離約11.4km
歩行時間約2時間50分(施設での見学時間を除く)
所要時間約4時間(施設での見学時間を含む)

11Kmを超えるコースであり、寄り道を極力抑えるとともに気分を引き締めて歩く必要があると思いつつスタートしました。哲学堂公園でかなり時間を消費しましたが、所要時間約3時間50分、約1万8千歩でした。



鍋屋横丁交差点 ここを左折です


JR中野駅南口で受付を済ませ、左方向に道なりに500mほど進むと右手に「なかのZERO」の建物があります。「なかのZERO」は生涯学習の総合施設で、コンサートや講演の開かれる大ホールやさまざまなイベントを開催できる小ホールや各種教室を備えています。

「なかのZERO」の先の信号のある交差点を右折するともみじ山通りで、左手が堀越学園です。もみじ山通りを100mほど進むと右手が「紅葉山公園」です。少し紅葉し始めていました。

さらにもみじ山通りを600mほど進むと「鍋屋横丁」交差点で左右の通りが青梅街道です。


鍋屋横丁 激励の看板が




宝仙寺

「鍋横大通商店会」は、戦前、中野で一番賑わった鍋屋横丁の交差点を中心に、青梅街道を挟んで両側約600mに及ぶ商店会です。

昭和25年(1960年)結成と長い歴史をもち、中元・歳末の売り出しや、盆踊りなどのイベントも盛大に行っています。

「鍋屋横丁」交差点を左折して「横鍋大通商店会」に沿って進むと「駅からハイキング」を支援する横幕が掲げられていました。

「鍋屋横丁」交差点から青梅街道に沿って700mほど進んだ左手が「宝仙寺」です。



宝仙寺


「宝仙寺」は、平安後期の寛治年間(1087年~1094年)に、後三年の役を平定して源義家が、凱旋帰京の途中に、陣中に護持していた不動明王像を安置するために創建しました。

その地は 父頼義がかつて祭祀した八幡社のある阿佐ヶ谷の地で、この造寺竣成の時、地主稲荷の神が出現して義家に一顆の珠を与え「この珠は希世之珍 宝中之仙である是を以って鎭となさば 則ち武運長久 法燈永く明かならん」と言いおわるや白狐となって去りました。


宝仙寺



宝仙寺



宝仙寺

これにより山号を明王山、寺号を宝仙寺と号したと伝えられます。

江戸初期の寛永13年(1636年)には三重塔を建立しました。

歴代徳川将軍の信仰も厚く、御鷹狩りの休憩所としても利用され、江戸庶民にも親しまれていました。

宝仙寺の大伽藍は昭和20年の戦禍により焼失し、現在の伽藍は昭和23年より順次復旧したものです。



中野坂上交差点


宝仙寺から青梅街道を200mほど進んだ「中野坂上」交差点を左折すると山手通りです。

山手通りに沿って500mほど進むと「宮下」交差点です。「宮下」交差点の少し手前を左右に走っているのが「桃園川緑道」です。


東京メトロ丸ノ内線A1出入り口



山手通り この先を右折し桃園川緑道へ



桃園川緑道



桃園川緑道

桃園川は、荻窪・天沼両村(現在は杉並区)の湧き水を水源として、当時の中野村を東西に横断し、神田川に至った農業用の水路です。

昭和41年(1966年)に整備され、現在は遊歩道となっています。


「桃園川緑道」を300mほど進むと神田川に交わります。神田川に交わる末広場に「神田川の歌碑」があります。

昭和48年(1973年)に発表され大ヒットしたフォークソングの歌碑です。

実際の歌の舞台はこれより下流の落合辺りですが、桃園川緑道が整備された際に、この地に記念に建立されました。


神田川の歌碑



神田川



神田川沿いの遊歩道



JR東中野駅 駅舎は右前方

神田川に交わる場所を左折して、神田川に沿って500mほど進むとJR中央線のガードを潜ります。

ガードの先の最初の交差点を左折し、最初の交差点を左折して50mほど進むとJR東中野駅です。



東中野駅前交差点 ここを右折して山手通りへ



山手通り


右折して東中野駅に沿って進み、「東中野駅前」交差点を右折すると山手通りです。

山手通りに沿って700mほど進むと左側に最勝寺があります。

最勝寺の手前の神郷を右折して細い路地を100mほど進んだ「新宿上落合郵便局」前の三叉路を左折すると、「中井商友会」の商店街です。


山手通り 中央は地下の自動車道の排気筒



最勝寺 ここを右折します



中井商友会



都営大江戸線 中井駅

商店街を100mほど進むと左側が「都営大江戸線中井駅」です。さらに100mほど進むと西武新宿線の中井駅です。


西武新宿線の少し手前にある「寺斉橋」を渡って左折し、「玅正寺川」に沿って進みます。

「玅正寺川」は、杉並区の妙正寺池を水源に持ち、途中で江古田川を合わせ、新宿区内で神田川(高田馬場分水路)に注ぐ、延長9.7kmの一級河川です。


この橋(寺斉橋)を渡って左折します



玅正寺川沿いの遊歩道



玅正寺川沿いの遊歩道



玅正寺川沿いの遊歩道

かつては、西武新宿線下落合駅の東側で流路を南に変えて、現在の神田川の滝沢橋~落合橋間の地点で神田川と合流していました。

しかし、大雨の度にこの合流地点は川の水が氾濫したため、高田馬場分水路の建設に合わせて流路を変更し、辰巳橋で神田川高田馬場分水路に合流するよう流路改築が行われ、現在の形になりました。

この周辺の地名である「落合」は、この二つの川がかつて合流していたことからその名前がつけられました。



玅正寺川沿いの遊歩道



玅正寺川沿いの遊歩道


「玅正寺川」に沿って1.5Kmほど進むと「哲学堂公園」です。

明治37年(1904年)、東洋大学の創設者である井上円了が、東洋哲学の孔子と釈迦、西洋哲学のソクラテスとカントを祀るために、四聖堂を建設したのが「哲学堂公園」の始まりです。四聖堂を当初哲学堂と称していたため、そのまま公園の名称となりました。

当初は当地に大学を造成する案もありましたが、精神修養のための公園とすることになりました。


玅正寺川沿いの遊歩道



哲学堂公園



哲学堂公園



哲学堂公園

その後、大正4年(1915年)までに、哲理門、六賢台、三学亭、常識門、宇宙館などの建物を次々と建設しました。

昭和19年(1944年)に東京都に寄付され、都立公園として開園しました。

普段は外観しか見られないものの、毎年4月10月に限り建築物の内部も一般に公開されます。内部には、哲学者の像が祀られています。



哲学堂公園


この他にも園内には到る所に哲学に由来するユニークな名前の坂や橋などが点在し、井上円了の思想と世界観を垣間見ることができます。


哲学堂公園



哲学堂公園



哲学堂公園

六賢堂には、東洋的哲学人として、日本の聖徳太子・菅原道真、中国の荘子・朱子、印度の龍樹・迦毘羅仙の六人を「六賢」として祀ってあります。

赤色塗り、六角形の周囲六間の建物で、四聖堂の西に建っています。六賢の肖像を各面に扁額として掛け、名称を鋳刻してありましたが現在は見ることはできません。

屋根の上に相輪と九つの法輪(九輪)があり、最上部に宝珠を付け屋根の棟瓦の一端に天狗がついています。



哲学堂公園


哲学堂公園



哲学堂公園


玅正寺川の反対のエリアに群像彫刻「哲学の庭」があります。

「哲学の庭」は、ハンガリー出身で晩年日本に帰化し、栃木県益子町で創作活動をした彫刻家・ワグナー・ナンドールの作品です。

平成21年(2009年)が日本とハンガリーの外交関係開設140年・国交回復50周年にあたり、この記念事業の一環として中野区に寄贈されたものです。

群像彫刻「哲学の庭」は、同様のものがハンガリーの首都ブダペストにも建立されています。


哲学堂公園



野方配水管



野方配水管



野方配水管 この部分に弾痕があるとのことです

「哲学堂公園」を出て左折し、200mほど進むと左手に幼稚園があり、その裏手に「野方配水管」があります。

「野方配水管」は、荒玉水道の給水場に造られた高さ33.6mの塔で、近代上水道の父と呼ばれた中島鋭治により設計されました。

地域のランドマークとして親しまれてきた東京近郊都市化のシンボルであり、国の重要文化財に指定されています。



蓮華寺



平和の森公園


「野方配水管」のある「みずのとう公園」から蓮華寺の傍を通り、「蓮華寺下」の交差点を横切って進むと左手が「哲学堂公園」です。

「哲学堂公園」から中野通りに沿って700mほど進むと、西武新宿線のガードがあり、ガードから100mほど進んだ交差点を右折して400mほど進むと「平和の森公園」です。


平和の森公園



平和の森公園

「平和の森公園」は、中野刑務所跡地に、下水処理場と公園との兼用として開園した防災公園です。

公園建設前に行われた発掘調査で、弥生時代を中心に古代の住居跡や多数の土器などが出土しています。公園内には当時の住居も復元されています。



新井薬師 梅照院


「平和の森公園」から左斜め前方の道路・新井天神通を300mほど進んだ「新井五差路」のの交差点を横切った左側に「新井薬師 梅照院」があります。

「新井薬師 梅照院」は、薬師如来と如意輪観音の二仏一体を本尊とする真言宗の寺です。


新井薬師 梅照院



新井薬師 梅照院

徳川2代将軍秀忠の第5子・和子(東福門院)が患った悪質な眼病が、ここで祈願して快癒したことなどから「眼の薬師」と呼ばれています。

さらに、第5世玄鏡が如来の啓示によりすぐれた小児薬を調整したことなどから「子育て薬師」としても親しまれています。



薬師あいロード商店街



薬師あいロード商店街


「新井薬師 梅照院」をでて左折し、100mほど進んだ「新井薬師門前」の交差点を右折すると「薬師あいロード商店街」です。

「薬師あいロード商店街」は、古くから新井薬師の門前町として賑わっていた地域に、昭和39年(1964年)に結成された商店街です。

十字に広がったエリアに約130の店舗が軒を連ねています。

商店街のコミュニティースペース「あいロード広場」では商店街の地図のほか、売り出しや商品などの情報も提供しています。

イベント等の開催時以外は休憩所としても利用できます。


薬師あいロード商店街



薬師あいロード商店街

「新井薬師門前」の交差点から商店街を100mほど進んだ最初の十字路を左折し、「薬師あいロード商店街」を300mほど進むと「薬師参道入口」の交差点です。

「薬師参道入口」の交差点を右折し、100mほど進むと「新井」交差点です。

交差点の30mほど手前を左折して建物の中に入ると「中野ブロードウェイ商店街」で引き続いて「中野サンモール商店街」となります。


「中野ブロードウェイ商店街」は昭和41年(1966年)にオープンした商店街で、地下1階から地上4階まで約300件に及ぶ店舗が営業しています。

生鮮食料品から衣料品、マニア向けグッズまでバラエティー豊かな店舗が集結しています。


中野ブロードウェイ商店街



中野サンモール商店街



中野サンモール商店街



JR中野駅北口

「中野サンモール商店街」は、JR中野駅北口広場から真っ直ぐ伸びる224mのアーケード商店街で、約110店舗で構成されています。

アーケード内では様々なサウンドミュージックやSLの走り抜ける時報、季節ごとに彩りを変えるイルミネーションなどが施されています。


「中野サンモール商店街」を抜けるとJR中野駅北口(ゴール)です。


             風来坊



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