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浜離宮恩賜庭園のキバナコスモス
浜離宮恩賜庭園のお花畑では、毎年8月にキバナコスモスを楽しむことができます。 今年は8月に入って気象状況の不安定な日が、午後になると関東地方の各地で雷雨の見舞われるという日が続きました。 このため、高原に咲くユリをいつ見に行こうかとの検討に忙しくて、浜離宮恩賜庭園のキバナコスモスのことはすっかり忘れていました。
例年は8月になって見頃を迎えますが、今年は随分開花が早かったようです。 ホームページをチェックすると、7月16日に「夏空に映えるオレンジ色のキバナコスモスがお花畑で見頃を迎えています。場所ごとに時期をずらして種を蒔いていますので長い間お楽しみ頂けます。次々に花を咲かせて8月末まで見頃となります。」と情報が提供されていました。
さらに、7月25日には「キバナコスモスのサンセットに続いて、サニーイエローもお花畑で咲き始めています。6月10日に撒いた種が順調に芽を出して、今週末から見頃を迎える予定です。 見るととても元気になる黄色のコスモスです。また、オレンジ色のキバナコスモス、サンセットとの色のハーモニーもお楽しみいただけます」と情報が提供されていました。
この状況では見頃を過ぎているかもしれないとは思いましたが、台風11号通過後の、8月13日に訪ねました。 やはり訪ねるのが遅かったようです。 例年は手前のエリアが見頃で、奥のエリアは咲き始めの状況でしたが、今年は手前のエリアは見頃を過ぎており、奥のエリアが見頃を迎えていました。 しかも、手前のエリアは台風11号の強風で、見頃の花が吹き飛ばされたような感じになっていました。
浜離宮恩賜庭園は、潮入の池と2つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園です。 潮入の池は、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、海辺の庭園で通常用いられていた様式です。 旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園なども昔は潮入の池でした。しかし現在、実際に海水が出入りしているのは、浜離宮恩賜庭園だけです。
浜離宮恩賜庭園は、この潮入の池や鴨場を中心にした南庭と、明治時代以降に造られた北庭とに大別されます。 この土地は、寛永年間(1624〜1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原でした。 ここに初めて屋敷を建てたのは、4代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重です。
承応3年(1654年)、海を埋め立てて庭園を造成し、甲府浜屋敷または浜屋敷と呼ばれる別邸を建てました。 以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、11代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。 明治維新ののちは宮内庁所管となり、皇室宴遊の地にあてられ、名前も浜離宮となりました。
キバナコスモス
その後、関東大震災や戦災によって、御茶屋など数々の建造物や樹木が損傷し、往時の面影はなくなりましたが、昭和20年11月3日、東京都に下賜され、整備ののちに昭和21年4月から有料公開されるようになりました。 国の文化財保護法に基づき、昭和23年12月には国の名勝及び史跡に、同27年11月には周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。
新橋地域の再開発により、浜離宮恩賜庭園の周りには、近代的な高層ビルが数多く建築されました。 ここでは、庭園の美のみでなく、広大な庭園と高層ビルの織りなす景観も楽しむことができます。 広大な庭園だけあって、庭園内に入ると都会の喧騒とはかけ離れた雰囲気です。
アクセス 大手門口 都営地下鉄大江戸線「築地市場」「汐留」、ゆりかもめ「汐留」駅から徒歩7分 JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」駅から徒歩15分 中の御門口 都営地下鉄大江戸線「汐留」駅10番出口から徒歩5分 JR「浜松町」駅から徒歩15分
入園料 300円 関連するホームページ 浜離宮恩賜庭園 風来坊