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科学技術館
東京国立近代美術館工芸館
清水門から四叉路に戻り、左折して100mほど進むと「科学技術館」です。 「科学技術館」は、現代から近未来の科学技術や産業技術に関する知識を広く国民に対して普及・啓発する目的で設立した施設で、昭和39年4月に開館しました。 入館者は子供から大人まで幅広い層に及んでいますが、大半は青少年で占められているとのことです。 展示は参加体験型のものが多く、見たり、触ったりして楽しみながら、科学技術に興味、関心を深めることができるように構成されています。
「科学技術館」の前の道路を200mほど進むと皇居の「北桔橘門」です。 「北桔橘門」の手前を右折し、道なりに200mほど進むと「東京国立近代美術館工芸館」です。 「東京国立近代美術館工芸館」の建物は、明治43年(1910年)に建設された近衛師団司令部庁舎を改修したもので、ゴシック風赤煉瓦の簡素な外観は、独特のたたずまいを見せています。 昭和47年(1972年)に重要文化財に指定されました。
北白川宮能久親王の銅像
現在は名前の通り公共国立近代美術館の分館として、陶磁器、木工などの工芸品を展示する美術館となっています。 「東京国立近代美術館工芸館」の敷地内に、北白川宮能久親王の銅像がありました。 北白川宮能久親王は、第6、第4師団長を歴任後、明治28年1月に近衛師団長に就任しましたが、師団長として台湾に出征中、疫病に罹り、同年10月台南にて病没されています。
千鳥ヶ淵公園
「東京国立近代美術館工芸館」の前の歩道橋を渡ると、ここも千鳥ヶ淵の沿って設けられた「北の丸公園」です。生憎大雪による倒木のため、公園内は一部立ち入り禁止でした。 「北の丸公園」を400mほど進むと「千鳥ヶ淵交差点」で、その手前を左折すると「千鳥ヶ淵公園」です。ここも桜の名所です。 「千鳥ヶ淵公園」を通り抜けると「半蔵門」です。
半蔵門
国立劇場
「半蔵門」から200mほど進んだ右手が「国立劇場」で、その隣が「最高裁判所」です。 「国立劇場」は、日本の伝統芸能のために設立された劇場です。 歌舞伎や文楽、舞踏、邦楽などの伝統芸能の公演が行われるほか、敷地内にある伝統芸能情報館内の情報展示室では、伝統芸能についての企画展示を見学することができます。展示室は入場無料です。 「国立劇場」は桜の名所ですが、この時期梅も咲いていました。
貴山白
小田紅
最高裁判所
「最高裁判所」は、昭和22年5月3日の日本国憲法施行とともに創設された、国の最高司法機関です。 建物は昭和49年(1974年)3月の竣工です。 建物の内装、外装ともに石材がたくさん使われた重厚な建物で、茨城県稲田産の花崗岩による石張りの壁が外壁から建物内部、大ホール、大法廷の中へと続いています。
江戸の名水・櫻の井
井伊直弼(井伊掃部頭)邸跡
「最高裁判所」から内堀通りに沿って300mほど進むと「国会前交差点」です。 交差点の右手前に、「井伊直弼(井伊掃部頭)邸跡」があります。 また、その傍に「江戸の名水・櫻の井」があります。 「櫻の井」は井伊直弼屋敷の表門外西側にありましたが、ここは加藤清正邸跡で、清正が掘ったと伝えられています。 三連式釣瓶井戸で、縦約1.8m、横約3mの石垣で組んだ大井戸で、三本の釣瓶を下ろし、一度に桶三杯の水が汲め、幕末当時江戸を訪れる通行人に豊富な水を提供し、重宝がられました。
国会議事堂
「国会前交差点」を右折すると、正面に「国会議事堂」が見えます。 「国会議事堂」は、昭和11年(1936年)に帝国議会議事堂として建設されました。 建物は左右対称で、正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院が配置されています。 衆議院の見学は前日までに申し込みが必要ですが、参議院に見学は事前申し込みがなくても可能です。 衆議院は毎日見学できますが、参議院は平日のみです。 ただし、両院とも本会議開会前1時間と本会議開会中は見学できません。
官公庁の地図
法務相旧本館:赤れんが棟
「国会議事堂」から「国会前交差点」に戻り、内堀通りを200mほど進んだ「桜田門交差点」を右折すると、左手が「法務省」です。 法務省旧本館は、明治28年(1895年)完成のドイツネオバロック様式の壮麗な建物で、赤れんが棟と呼ばれています。 中央合同庁舎6号館の整備に伴い、平成6年(1994年)に当初の姿に復元され、法務総合研究所及び法務図書館として活用されています。
また、かつて司法大臣が執務していた部屋が法務史料展示室として一般公開されており、昔の登記簿、明治期の刑法典編纂の史料、刑事事件に関する書類などが展示されています。 一般公開は平日のみで、10時〜18時です。
法務相旧本館
米沢藩上杉家江戸藩邸跡の碑
法務省旧本館の敷地は、江戸時代に米沢藩上杉家藩邸(上屋敷)があった場所で、その記念碑が建立されています。 法務省旧本館から桜田門交差点に戻り、内堀通りを300mほど進むと右手が日比谷公園です。
日比谷公園・心字池
日比谷公園は、江戸時代は大名屋敷、明治初期には陸軍練兵場だった場所で、明治36年(1903年)に日本初の近代的な洋風公園として開園しました。 ビジネス街にありながら、四季の花々や緑を楽しむことのできる都心のオアシスとして親しまれています。 園内には公園の最大のシンボル・大噴水や江戸時代の貴重な遺稿である心字池などの見所が点在しています。
日比谷公園・自由の金
日比谷交差点
日比谷交差点からの展望
帝国劇場
心字池の近くの有楽門から日比谷公園から出て、日比谷交差点を横切って、帝国劇場を右手に見ながらお濠に沿って400mほど進み、馬場先門の交差点を右折して、100mほど進むと左手が「三菱一号館美術館」です。
三菱一号館美術館
「三菱一号館美術館」の建物は、岩崎彌之助が創設した三菱社が明治27年(1894年)に建てた洋風事務所建築で、英国人建築家ジョサイア・コンドルによる設計です。 老朽化のため、昭和43年に解体されましたが、設計図や解体時の実測図、各種文献、写真、保存部材などを調査し、保存されていた部材を一部建物内部に再利用するなど忠実に復元され、平成22年に三菱一号館美術館としてオープンしました。
東京駅
「三菱一号館美術館」から北方向に200mほど進むと右手がJR東京駅です。 大正3年(1914年)、辰野金吾の設計より創建された丸の内駅舎は、昭和20年の戦災により屋根や外壁等を焼失しました。 戦後の復興では、3階建てだった駅舎を2階建てにしました。
平成15年(2003年)に重要文化財の指定を受け、平成19年から24年9月まで行われた駅舎保存復旧工事で創建時の外観を再現しました。 今回のゴールは東京駅です。 大人の東京社会科見学 その1へ 風来坊