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根津神社のつつじ
根津神社は今から1900年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祠したと伝えられる古社です。 文明年間には太田道灌が社殿を奉建しています。
江戸時代の宝永2年(1705年)5代将軍綱吉は世継ぎが兄綱重の子・綱豊(6代家宣)に定まった際に、氏神根津神社にその屋敷地を献納、世に天下普請と言われる大造営を行いました。 権現造りの社殿、唐門、楼門、透塀など7棟の建物は、現在もそのまま残り、国の重要文化財に指定されています。
つつじ苑は、境内地となる以前に、徳川綱重(5代将軍綱吉の兄)が屋敷の庭につつじを植えたことに始まり、350年の歴史があります。 7000坪の神苑は、世につつじヶ岡と呼ばれる府内の名勝でした。 現在も境内には約2000坪のつつじ苑があり、約100品種、3000株のつつじが色とりどりに咲き移ります。
つつじが見頃となる時期には「文京つつじまつり」が境内で開催され、神輿渡御、稚児行列、来賓観躅会、なぎなた奉納稽古、かっぽれパレード、花の交流ラジオ体操会、まといパレード、浦安舞、奉納演芸、根津権化太鼓などさまざまな行事がおこなわれます。 また、植木市、骨董市、甘酒茶屋、露店などを楽しむことができます。 今年も、「第45回文京つつじまつり」が4月5日(土)〜5月6日(火)の間、根津神社で開催されています。
根津神社のつつじ苑は、つつじの種類が約100種類と多く、開花時期が異なるため、早咲きから中咲き・遅咲きへと花が移り変わり、比較的長い期間にわたりつつじを楽しむことができます。 逆に、つつじの開花時期が異なるため、つつじ苑全体がつつじの花に包まれるという光景を期待するのは無理があります。 つつじまつりのパンフレットにも、「全ての花を見るには、会期中間をおいて2〜3度お越し下さい」と書かれています。
根津神社のつつじの見頃は4月中旬〜下旬と言われていますが、その年の気候によって相当変化します。 今年は桜の開花は例年並みでしたが、初夏のような陽気が続き、春の嵐にも見舞われたため、開花から満開、そして散るまでの期間が非常に短かったです。 また、チューリップも随分早く見頃を迎えた感じです。
根津神社の開花情報で、4月13日に「早咲きのつつじが見頃を迎えており、中咲きのつつじも咲き始めている」と掲載され、4月17日には「早咲きは満開、中咲きのつつじも見頃を迎え、苑内は鮮やかに彩られています」と掲載されました。 開花情報の写真を緑のエリアも多いですが、随分と色づいています。
4月19日に東京に出る予定があったため、下見を兼ねて根津神社に立ち寄りました。 境内からつつじ苑を眺めると殆どの部分が緑色で見頃は随分先の感じです。 つつじ苑の入り口に「正面は遅咲きです。右手奥の早咲き・中咲きエリアは見頃を迎えています」と書かれています。 本当かなと思いつつ、つつじ苑に入ってびっくりです。
つつじ苑の外側から見えないエリアがまさに見頃を迎えていました。 根津神社は早咲きと遅咲きでは随分咲く時期が異なるため、なかなか見頃の時期が把握できません。 全体の見頃の時期を探そうとするから無理があるようです。 根津神社のつつじは、中咲きが見頃の時期に来るのが一番良さそうです。
ゴヨウツツジ
昨年は4月22日に訪ねましたが、正面の遅咲きのエリアは大部分が緑でしたが、早咲き、遅咲きのエリアは、20日、21日に雨が降ったこともあり、見頃を過ぎて随分散っていました。 今年は、中咲きが見頃との情報があった翌日に訪ねることができましたので、早咲きのつつじも満開の状態で見ることができました。 下見のつもりが本番になってしまいました。
カバレンゲ
黄レンゲ
境内から見た遅咲きエリア
根津神社
つつじ苑入苑料 根津神社境内は無料です。 つつじ苑は神苑整備事業ご寄進として200円です。 引率のある小学生は無料です。 アクセス 東京メトロ千代田線根津駅・千駄木駅、南北線東大前駅より徒歩5分 都営三田線白山駅より徒歩10分
関連のホームページ 根津神社 文京つつじまつり 風来坊