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吹割の滝 (H26.9.6)


吹割の滝



吹割の滝



吹割の滝

吹割の滝は、群馬県沼田市利根町の吹割渓谷(片品渓谷)にある滝です。

吹割渓谷は、凝灰岩とその浸食地形ならびに渓谷美に着目して、昭和11年に天然記念物及び名勝に指定されています。



吹割の滝



吹割の滝


吹割渓谷は、溶結凝灰岩と呼ばれる岩石からできています。

この岩石は、約900万年前に起こった火山噴火によって発生した大火砕流が冷えて固まったものです。

その後、いろいろな変化がありましたが、この溶結凝灰岩は約1万年前頃から片品川の流れにより浸食され現在の吹割渓谷へと変化していきました。


吹割の滝



吹割の滝



吹割の滝



吹割の滝

川の中程ある吹割の滝には、溶結凝灰岩の割れ目に沿うように、幅20mほどの溝が数十mにわたって続いています。

この溝に向かって三方から河水が流れ落ち、独特の滝となっています。

滝の落差は最大7mにも達し、吹割の滝(吹割瀑)と呼ばれています。


吹割渓谷は、甌穴(ポットホール)や河岸段丘などを含めた河川に特有な地形を観察できるだけでなく、秋の紅葉期を中心に個性的な渓谷美を堪能することができます。



鱒飛の滝と甌穴


吹割の滝周辺には遊歩道が整備されています。

国道120号線から、「吹割の滝入口」の案内板にしたがって、50mほど進むと数件のお土産屋が並んでおり、その先の坂を下って河岸に出たところが、鱒飛の滝です。

ここから上流に向かって遊歩道を200mほど進むと吹割の滝です。

滝以外のもさまざまな見所があります。


鱒飛の滝と甌穴



吹割渓谷



吹割渓谷



吹割渓谷

吹割渓谷

およそ1万年前に片品川と栗原川の合流点で生まれた滝が、上流へ浸食(後退)していっった際にできた深い渓谷です。

切り立った崖は数十mに及び、吹割大橋からの眺めは深い谷に吸い込まれそうな感じがします。



吹割渓谷



吹割渓谷


鱒飛の滝

吹割渓谷の上流部にある落差15mの滝です。滝壺の大きさから見て、約1万年前には現在と同じ所にもっと大きな滝があったのではと考えられます。

鱒が海から上がってきても、ここで上流に行けずに止まってしまうことから、昔は鱒止の滝と言われたそうです。それがいつしか鱒飛の滝と呼ばれるようになりました。


甌穴



吹割渓谷



吹割渓谷



吹割渓谷

吹割の滝

鱒飛の滝付近からさらに新たな侵食(後退)が進み、千畳敷に切り込みはじめている滝です。

両岸より水が流れ落ち、そのしぶきが滝壺より吹き上げる様子から、この名前がついたと考えられています。東洋のナイアガラと呼ばれています。



吹割渓谷



吹割渓谷


甌穴(おうけつ)

川底のくぼみにあった石が、水の力で回転しながら岩を掘り下げ、このような穴を造りました。水と礫の巧みな造形です。

吹割の滝の下流にはいろいろな大きさの甌穴が見られます。


吹割渓谷



千畳敷と浮島



千畳敷



浮島

千畳敷

吹割の滝のすぐ上流に見られる広い河床です。

このような平坦な地形は、川の浸食が進み河床の勾配が緩やかになると下(河床)を削るより、横(両岸)を削る力が強く働いてできるものです。



千畳敷



千畳敷


浮島

浮島は分流する片品川の浸食から削り残された島です。

この島には古墳時代(6世紀頃)に榛名火山から噴出した二ツ岳軽石層が堆積しており、今からおよそ1万年前頃にできはじめたと考えられています。


千畳敷



吹割渓谷



浮島観音



浮島橋

観爆台からの吹割の滝

千畳敷の上流に架かる橋を渡って対岸に渡ると、川の反対側の遊歩道にでます。

この遊歩道を下流に向かって進むと、第1観爆台から第3観爆台までこの3つの観爆台があります。

吹上の滝付近を上方から眺めることができるスポットです。

この時期は木々の間から滝をのぞくことになり、写真的にはイマイチです。



観爆台からの吹割の滝



観爆台からの吹割の滝


遊歩道の一番下流部分に、吹割大橋があり、ここから吹割渓谷を眺めることができます。


観爆台からの吹割渓谷



吹割渓谷



吹割渓谷



吹割大橋

関連のホームページ

 吹割の滝


アクセス

JR上越線沼田駅から大清水行きバスで「吹割の滝」で下車
沼田駅から所要時間約50分、1250円


       風来坊


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