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本土寺のあじさい (H26.6.17)


五重塔とあじさい



五重塔とあじさい



五重塔とあじさい

長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。

本土寺は、もと源氏の名門、平賀家の屋敷跡と伝えられており、日蓮聖人より長谷寺本土寺と寺号を授かったとのことです。



絨毯のような境内のあじさい



絨毯のような境内のあじさい



絨毯のような境内のあじさい


本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹で、松戸地方における日蓮宗の教壇活動の中心とされました。

ここには日蓮直筆の書状類をはじめとして、松戸市域の貴重な中世資料が数多く所蔵されています。


絨毯のような境内のあじさい



入り口付近のあじさい



入り口付近のあじさい



赤門付近のあじさい



開山堂とあじさい

今日、「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。


本土寺では、春の桜、初夏の花菖蒲・あじさい、秋の紅葉と移り変わる四季を育み、心をなごませてくれます。


本土寺は現在、「あじさい寺」とも呼ばれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。

その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。

次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。初夏には1万株のあじさいと5000株の花菖蒲が見事な景観を見せてくれます。


開山堂とあじさい



妙朗堂とあじさい



妙朗堂付近のあじさい



妙朗堂付近のあじさい

秋には紅葉で美しいことでも知られています。

これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじに心をひかれ、この大盃という真っ赤なもみじを、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。

秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるとのことです。



妙朗堂付近のあじさい


今年はあじさいの開花が随分早かったですが、梅雨入りと同時に大雨の日が続きなかなかあじさいを見にでかけることができませんでした。

しかも、6月14日にとしまえん、6月15日(日)に開成町を訪ねたところあじさいが見頃でしたので、6月17日に本土寺を訪ねることにしました。


妙朗堂付近のあじさい



菖蒲池周辺のあじさい



宝物殿とあじさい



宝物殿とあじさい

JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となります。



菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池周辺のあじさい


仁王門を仰いで境内に入り、石段を下っていくと別世界に入っていく感じです。石段を下り終わった右手に受付があります。

あじさいの時期の本土寺は大変混雑するため、朝早くがお勧めです。

しかしながら、今年は東京で所要があってその後本土寺を訪ねましたので、到着したのは11時少し前でした。


菖蒲池周辺のあじさい



五重塔とあじさい



五重塔とあじさい



五重塔

やはりこの時間になると境内は大勢の人で賑わっていました。

入口から中に入ると右手にあじさいが拡がっていますが、順路は真っ直ぐ進むようになっています。

入口から入ったすぐ左手に五重塔と鐘楼があります。

あじさいに囲まれており、ここが最初の撮影のスポットです。



鐘楼とあじさい


五重塔は平成3年(1991年)に、日像菩薩六百五十遠忌記念として建立されました。

高さ18mで、中にインドのネール首相より贈られた真仏舎利の一粒を納め、千体佛と共に祀られています。

鐘楼の梵鐘は建治4年(1278年)の鋳造銘があり、千葉県で第二の古鐘です。昭和52年(1977年)に国重要文化財に指定され、実物は宝物殿の中に保管されています。


開山堂



本堂



本堂



本堂

真っ直ぐ進むと正面が本堂です。

慶安4年(1651年)に小金城主一族の恵了院日修が息女の菩提を祈って造立したと記録されています。

もともとは祖師堂でしたが、明治15年(1882年)に場所を移して本堂とし、昭和52年に拡大改造されて今日に至っています。



本堂裏手のあじさい



本堂裏手のあじさい



本堂裏手のあじさい


順路の案内にしたがって本堂の裏手に出るとあたり一面があじさいです。

この付近のあじさいは丁度見頃でした。


本堂裏手のあじさい



本堂裏手のあじさい

本堂裏手のあじさいを眺めながら、順路に沿って散策路を進むと、前面眼下に菖蒲池が開けてきます。

本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、坂道の前方に広がる菖蒲池の光景は通常であれば息を呑む見事さです。

しかしながら、今年は既に花菖蒲は見頃を過ぎており、景観もイマイチでした。



散策路から菖蒲池を望む



散策路から菖蒲池を望む


菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からも風情を楽しむことができます。

しかしながら、昨年に引き続いて今年も風情を楽しむことのできる「本土寺ミニツアー」は開催されませんでした。

菖蒲池の周りを周回できる散策路や花菖蒲を身近に見ながら菖蒲池を横断できる散策路が設けられており、さまざまな角度から花菖蒲やあじさいを楽しむことができます。


散策路から菖蒲池を望む



菖蒲池周辺のあじさい



菖蒲池周辺の竹林

菖蒲池から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂があります。

坂道を上った像師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。

回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。



菖蒲池と宝物殿



菖蒲池周辺のあじさい


像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

夏でも涼しい感じのする遊歩道です。遊歩道の周りにもあじさいが植えられています。


菖蒲池と宝物殿



菖蒲池周辺のあじさい

遊歩道から瑞鳳門を抜けて、出口の方向に向かうと、あたり一面にあじさいが咲いているエリアとなります。あじさいのエリアの前方に五重塔が聳えており、ここも素晴らしい撮影スポットです。

しかしながら、撮影スポットのアングルの正面が、上側からあじさいを眺める絶好のスポットとなっており、五重塔の手前に人影が写ってしまいます。



菖蒲池



菖蒲池


しかも、上側は記念撮影をされる方も多く、今年もこの場所からの五重塔撮影には苦労しました。

逆に、このエリアのあじさいは、上部側から眺めるとあじさいの絨毯のように見えます。

色とりどりのあじさいが咲き誇っている姿はまさに壮観です。

皆さんが記念撮影されるのがよくわかります。


像師堂



弁天堂



弁天堂付近のあじさい


アクセス&入場料


JR常磐線北小金駅から徒歩10分

あじさいの時期には民間の臨時駐車場があります。


入場料
 500円



瑞鳳門付近のあじさい



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       風来坊


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