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中町通り
中町通りまちめぐり案内板 下方が北です(南北が逆ですから要注意)
松本市は400年に及ぶ城下町です。 千国街道、野麦街道、伊那街道、北国西街道が交差する要衝として発展してきた松本には、土蔵造りの商家や店舗が数多く残っています。 なかでも、女鳥羽川の南側、中町通りの両側には、なまこ壁の蔵造りの美しい建物が建ち並び、風情ある散策コースとなっています。
中町通りは、主に酒造業や呉服などの問屋が集まり繁盛してきました。 しかし江戸末期や明治に南深志一帯が大火に見舞われ主要な施設や町家が多数失われました。再三にわたる火災から守るため、商人たちの知恵で「なまこ壁の土蔵」が造られました。
その白と黒との簡潔なデザインの土蔵造りの家が中町付近には今なお多く残っており、古き松本の雰囲気を漂わせています。 また、中町通りには民芸・工芸などの店が集まり、松本でも一種独特の町並みをつくっています。
中町通りにはいくつかの散策スポットがあります。 「松本市中町蔵の会館」は、蔵の町・中町の拠点となっています。 松本市中町蔵の会館は、中町近くの宮村町にあった「大禮酒造」の母屋、蔵、離れの3棟を移築、改修したものです。 明治21年1月、極楽寺から出火した火は本町、中町周辺の町人町をほとんどを焼きつくし、約1500戸を消失したと言われています。
中町蔵の会館
この大火を機会に、商品を火災から守るため、多くの商家が再建にあたって、土蔵造りの建物を建てました。 大禮酒造の母屋も、明治21年に建築されたと伝えられ、早い時期の土蔵造りのひとつです。 平成8年10月に移築再生された建物は、公募によって「中町・蔵シック館」と愛称がつけられました。
吹き抜けの土間、板の間の空間では、芝居・寄せ・語りなどステージ公演に利用され、2階では各種展覧会が開かれています。 また、中町通りのお菓子屋さんの「きんつば」、「ケーキ」などとお茶やコーヒーを楽しむこともできます。
中町通りの中程に「松本市はかり資料館」があります。 明治35年創業の竹内度量衡店をはかり資料館にしたものです。 はかり資料館の細部については別途レポートします。
その他、創業から100年の老舗漆器店の伊原漆器専門店、唐津など西日本の陶器が並ぶ陶片木、可愛らしい木彫りの花びらなど小物が並ぶグレイン・ノート、木曽の工房から直送される漆器が揃う工藝マエストロ、主人自らが焼き上げる陶器や地元作家の染物、織物、革製品、鉄工芸品などが並ぶStationaryのまどなど興味津々の店が並んでいます。
中町・蔵出し農産物市 松本市近郊の農家の人たちが、季節の野菜、花、果物、山菜、キノコ、果汁などを持ち寄って開く朝市です。 新鮮なうえ値段も安く人気となっています。
アクセス JR松本駅から徒歩10分 関連のホームページ 信州・松本中町商店街
なわて通り
なわて通り 上方が北です(中町通りのまちめぐり案内とは南北が逆です)
なわて通り商店街入り口
縄手通り(ナワテ通り)は、女鳥羽川の松本城側に河岸に細長く続く、今も懐かしい匂いが残る商店街です。 中町通りの女鳥羽川を挟んで対岸になります。 2001年に全面的に改装され建物も新しく生まれ変わりましたが、昔の町並みを再現した下町情緒溢れる商店街となっています。
「縄手」という名前は、その昔この地が松本城南惣堀と女鳥羽川に挟まれた縄のように細い土手だったことから名付けられました。 その後、明治9年に南惣堀が埋め立てられ支柱神社の参道として整備されて現在の礎が築かれました。
カエルのお出迎え
区画整備によって大きく変わりましたが、50近く並ぶ各店舗は懐かしい玩具や古民具・骨董のほか、駄菓子や飲食物を売り、見ているだけで楽しくなるそぞろ歩きコースです。
カエルがシンボルで毎年かえるまつりを開催しています。 縄手通りがカエルの町として知られ始めたのは30年近く前です。 縄手商店街の人たちが縄手のシンボルとして何かふさわしいものはないか思案したところ、昔女鳥羽川でカジカガエルが鳴いていた頃、縄手が大変賑やかだったことから、シンボルとしてカエルに決定しました。
なわて通り休憩所
1913年創業の老舗
明治10年(1877年)創業の手打ちそばの老舗
カエル大明神
カエル大明神を奉ったのが昭和47年、そして縄手のシンボルとして通りの東西の入り口にカエルの石像が登場したのが平成元年です。 縄手の人々の「うるおいとほほえみをカエルまち」の思いをのせて、地域のシンボルとして今日も愛敬をふりまいています
縄手界隈繁盛記
カエルの石像
四柱神社
アクセス JR松本駅から徒歩10分 関連のホームページ 縄手通り商店街
女鳥羽川となわて通り
一つ橋
松本散策その1(松本城)へ 松本散策その2(旧開智学校など)へ 松本散策その4(時計博物館など)へ 風来坊