東京タワーの建設前までは、放送事業者は個々に高さ150m〜165mの電波塔を建設して自局の塔から放送を行っていました。
しかしこの高さだと放送電波は半径70Km程度しか届かず、銚子や水戸では満足に電波を受信することができませんでした。
また、受信アンテナには指向性があるため、チャンネルを変える毎にアンテナの向きを変えなければならないという不便がありました。
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東京タワー
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東京タワー
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こうした背景から放送事業の将来性に着目した前田久吉と鹿内信隆によって東京タワーの建設が進められました。
建設地は安定した電波を供給するために巨大な電波塔の建設可能な広さと強固な地盤を有していること、魅力ある展望台のために工場などの煙が景観を妨げないことなどの厳しい条件が求められ、当初は上野公園付近への建設も検討されたが、より立地条件の良い芝公園地区が選定されました。
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