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新宿御苑の紅葉 (H23.12.15)


日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉

新宿御苑の敷地は、天正18年(1590年)に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した際、譜代の家臣であった内藤清成に授けた江戸屋敷の一部です。

東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保に及ぶ広大な土地で、のちの甲州街道や青梅街道となる江戸から西に延びる街道と、鎌倉街道が交差する要所です。



日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉


このことから、この一帯の警護など軍事的な目的で家康が信頼できる家臣に与えたとされています。

内藤氏7代清枚は元禄4年に三万三千石の信州高遠城主となりました。

内藤家の屋敷地はその石高に比べてあまりにも過分であったため、その後かなりの部分を幕府に返上しましたが、明治5年にはまだ十万坪以上が残されていました。


日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉



日本庭園上の池の紅葉

新宿御苑は、この内藤家の九万五千坪余と、当時すでに私有地化していたものの、もとは内藤家の屋敷地であった隣接地を合わせた十七万八千坪(58.ha)の土地に誕生することとなりました。

このようなことから、新宿御苑のルーツは内藤家の江戸屋敷といえます。


明治5年、政府は内藤家から上納された土地と買収した隣接地を合わせた58.haの敷地に、わが国の近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」を設置し、欧米の技術や品種を含めた果樹・野菜の栽培、養蚕、牧畜などの研究が幅広く行われました。


日本庭園上の池



日本庭園の紅葉



日本庭園の紅葉



日本庭園の紅葉

その後、明治35年から4年の歳月をかけて大改造が行われ、皇室の庭園としての新宿御苑が誕生しました。

新宿御苑は、「新宿植物御苑」時代から桜で有名であったため、庭園への改修に際しても、桜を植栽の主とする方針がとられました。



日本庭園の紅葉



日本庭園の紅葉


さらに、大正6年に宮中の観桜会の会場が御苑に移されてからは、桜の調査研究、収集に力を入れ、今日の桜樹の基盤が作られたそうです。

昭和24年5月21日に「国民公園新宿御苑」として一般に開放されました。


日本庭園の紅葉



下の池の紅葉



下の池の紅葉



下の池の紅葉

新宿御苑は広さ58.3ha、周囲3.5kmの広大な庭園です。

庭園は、プラタナス並木が美しいフランス式整形庭園、広大なユリノキが高くそびえ、明るくのびやかな景観を呈しているイギリス風景式庭園、昔ながらの日本庭園を巧みに組み合わせており、近代西洋庭園ともいわれております。

また、数少ないわが国の風景式庭園の名作とされています。



下の池の紅葉



下の池の紅葉


下の池の紅葉



もみじ山の紅葉



もみじ山の紅葉


新宿御苑では例年10月中旬から12月下旬にかけて紅葉が楽しめます。

樹木によって色づく時期が異なるので、長い期間色々な紅葉が楽しめるのが特徴です。

また、園内がもっとも鮮やかに色づくのは11月中旬から12月中旬だそうです。


もみじ山の紅葉



もみじ山の紅葉



もみじ山の紅葉

具体的には、10月中旬には中の池のハナミズキ、桜園地のソメイヨシノ並木、11月上旬にはイギリス風景式庭園のユリノキ、11月下旬には母と子の森の裏側にあるラクウショウ、フランス式整形庭園のスズカケの並木、下の池のモミジ、12月上旬には日本庭園のモミジ、園内各所のイチョウ、もみじ山の大木のモミジを楽しむことができるそうです。



もみじ山の紅葉


イギリス風景式庭園のイチョウ



イギリス風景式庭園のイチョウ



中の池の紅葉


モミジを楽しむことができるエリアも、日本庭園、下の池、もみじ山、新宿門付近などいくつかに分かれています。

今年は12月15日に訪問しましたが、今年は紅葉の見頃の時期が例年に較べて、10日ほど遅かったため、見頃を過ぎているエリアもありましたが、大部分の場所で紅葉を楽しむことができました。


中の池の紅葉



イギリス風景式庭園の水仙



イギリス風景式庭園の水仙



イギリス風景式庭園の水仙

日本庭園は、池にそって設けられた園路を歩きながら庭園全体を楽しめるようデザインされた、回遊式庭園です。

モミジは池の周囲は比較的少なく、池から少し離れた庭園内に、点在しております。

大きなモミジの木が大きく、真っ赤な紅葉にめぐり合うことができます。今年は一部を除いて見頃を過ぎていました。


庭園内で最後までモミジを楽しむことができるのが、新宿門からは一番遠い、公園の東南部に位置する雑木林のようなモミジ山です。

樹木が自然の樹形のままのびのびと生育しているのが特徴で、小高い山の中央やその下の池の周囲に大きなモミジの木が数多くあります。

今回はモミジ山がちょうど見頃を迎えていました。

また、下の池や新宿門付近のモミジも見頃でした。


イギリス風景式庭園の水仙



イギリス風景式庭園の水仙

新宿御苑は広大な上にモミジの見所の場所が分散しており、かつ太陽光線の当たる時期が場所によって異なります。

したがって、朝早くから午後にかけてゆっくり散策するのが適当ですが、今回は歯科治療の後に、12時過ぎに到着しましたので、あわただしく駆け巡りました。

新宿門付近は既に日陰になっており、紅葉をお届けすることができません。



新宿門付近の紅葉



新宿門付近の紅葉


アクセス

新宿御苑のメインゲートである新宿門は新宿駅から徒歩10分です。

このほかに、千駄ヶ谷門、大木戸門があります。


駐車場はあります。
駐車料金は3時間まで500円。以後30分ごと100円です。

入園料

200円
毎週月曜日は休園日です。


新宿門付近の紅葉



新宿門付近の紅葉


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