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東京スカイツリー(634m) (H23.5.15〜5.25)


東京スカイツリーと地上31階の東街区のビル 霞がかかりかすかに虹が


東京スカイツリーは東京都墨田区押上に建設中の電波塔です。

着工当初は高さを610.6mにする計画でしたが、2009年10月16日に高さ634mに計画が変更されました。

この結果、完成すれば自立式電波塔としては世界一の高さとなります。

東京スカイツリーの高さ634mは、東京スカイツリーが建設されるエリアがその昔武蔵の国であったことから、「634=むさし」に決定したとのことです。

世界一のタワー、地域のシンボルタワーとして、覚えやすい数字ということから考えられたようです。

タワーからは武蔵の国を一望できることでしょう。


京成橋からのスカイツリー



スカイツリーまで50m ほぼ真下です


新タワーに移行すると、地上デジタル放送の送信高は現在の約2倍となりますので、年々増加する超高層ビルの影響が低減できるとともに、2006年4月に開始された携帯端末向けのデジタル放送サービス「ワンセグ」のエリアの拡大も期待できます。

また、災害時等の防災機能のタワーとしての役割も期待されています。

関東地方の地上デジタル放送は2003年12月より放送が開始されていますが、都心部に林立する200m級超高層ビルの影響により、東京タワーでは電波障害が発生しております。

このため、超高層ビルの影響を受けにくい600m級の新タワーからの送信が望まれています。


拡大しても先端は僅かしか見えません



上より100mほど離れると


東京スカイツリーは、2011年7月24日で地上アナログ放送が終了するのに備え、2008年7月14日に着工しました。


2011年12月に竣工予定で、試験放送などを経て2012年春に開業の予定です。

こうした経緯から、民放5社とNHKは、この重要な役割を担う新タワーの建設地として、「墨田区押上・業平橋地区」を最終決定し、600m級のテレビ塔からのデジタル放送に向けて準備を進めることになったのです。



ゲイン塔の先端が見えてきます



さらに100m離れると


第1展望台は高さ350mで、展望台、レストラン・カフェ、ショップが設けられます。


開放感のあるメイン展望台フロアに立つと、大パノラマが目の前に広がるとのことです。

東京を見下ろす美しい景色を楽しめるレストラン、気軽に立ち寄れるカフェショップなどが計画されています。

施設の概要ですが、タワーの高さは634mです。

展望施設として、第1展望台と第2展望台が設けられます。

第2展望台よりも上方部が、デジタル放送用アンテナとなります。



第2展望台も見えてきます



スカイツリー下方では散策路の整備が


第1回目のレポートは昨年6月6日でしたが、その時の高さが398mでした。

第1展望台が完成した絶好のタイミングでした。

第2回目は第2展望台が完成した頃を狙っていましたが、時機を逸してしまい、1月14日に訪ねた時は549mになっていました。

第2展望台はすでに完成し、その上にゲイン塔(デジタル用アンテナ)が少し伸びていました。

第2展望台は高さ450mで、展望台と空中回廊が設けられます。

高さ450mの展望台からは、関東一円を見下ろす広大なビューが楽しめるとのことです。

ガラスで覆われた空中回廊では、まるで空中を散歩しているような体験ができるとのことです。

多いに期待しましょう。




西十間橋から ここも散策路の整備が



十間橋から


十間橋から



十間橋から


ゲイン塔の作業手順は次のようになっています。

ゲイン塔は、地上においてゲイン塔の最上部となる鉄骨から逐次組み立てます。

スカイツリーの内側にはシャフトが設けられており、組み立てた鉄骨をシャフトの中に組み入れて油圧ジョッキで引き揚げます。

1月14日の時点でゲイン塔の最上部のデジタル放送用のアンテナはすでに取り付けられていました。

これは、東京スカイツリーの設置場所が500mを超えるゲイン塔については、地上で組み立てる工法が採用されているためです。

この工法により、高さ500mを超える高所作業がなくなり安全を確保することができるのです。



歩道橋から



歩道橋の上流から


1月9日が539m、1月14日が549m、1月18日で559mと急ピッチで伸びていましたが、これはゲイン塔がシャフトの内部ですでに完成しているためでした。

1月14日の時点で、今年春には634mまで到達するとの情報が得られました。

引き揚げた鉄骨の下に下部の鉄骨を組み立て、継ぎ足した後に全体を引き揚げます。

この組み立てと引き上げを繰り返しながら、ゲイン塔全体の鉄骨をシャフト内空洞部に組み立てていきます。

組み立てが完成すると展望台の部分まで引き揚げ、そこでゲイン塔にアンテナを取り付けながら突き出していきます。



福神橋から



業平橋から


東日本大震災で東京タワーは曲がりましたが、スカイツリーは全く被害がなかったとのことでした。

このため、大震災後も順調に作業が進み、3月18日13時34分に634mに到達したのでした。

東日本大震災後の自粛ムードもあり、634m到達前の状況に関しては殆ど報道されず、到達後に小さく報道されたのみで撮影チャンスも逃がしてしまいました。

600mを超えた段階でもう一度撮影したいと思い、1週間で10m伸びるとすれば次回の撮影は3月中旬が適当かなと考えていました。

ところが3月11日に東日本大震災が発生し、その被害状況や計画停電に気をとられてスカイツリーのチェックを忘れていました。






業平橋から



源森橋から クレーン解体作業着手前


午後になると青空になり空気も澄んでくることもありますが、十間橋からの撮影は逆光になってしまいます。

5月中旬に2回ほど現場に行ってみましたが、スカイツリーは少し霞んでいますし、風があって川面にスカイツリーがクッキリとは映っていない状況で、撮影チャンスに恵まれません。

完成後のスカイツリーはいつでも撮影できると思っていましたが、クレーンの載っているスカイツリーは今しか撮影できないと思い、つつじや藤の見頃が過ぎた5月中旬頃に撮影しようと考えました。

ところがこの時期、晴マークが付いてもスカッとした青空ではなく薄く雲がかかっていますし、気温が高かったためか午前中は霞もかかっている感じです。


源森橋から クレーン解体作業着手後



源森橋から クレーン解体作業着手前


源森橋から クレーン解体作業着手後



枕橋から クレーン解体作業着手前


工事の完成は秋なのに早くもクレーンが解体されるのかと驚きましたが手遅れです。


朝から晴マークの25日に出かけることにしました。

この日も青空ではなく空には薄く雲がかかっており、しかも霞もかかっています。

このため、時刻が遅くなれば空気も澄むことを期待して、先に京成バラ園に行った後に、スカイツリーを見に行きました。

もう少し天気が安定してからの方が良いのかなと思っていたところ。5月23日の夕刻のニュースで

本日からスカイツリーのクレーンの解体作業が始まりました。まず、クレーンで相互に解体して1基とし、最後の1基は逐次小さなクレーンに切り替えて解体します。秋までに解体は完了します。

との報道があり、解体状況が放映されました。




枕橋から クレーン解体作業着手後



枕橋から クレーン解体作業着手前


東京スカイツリーの第1展望台の屋上には4基のタワークレーンが設置されています。

背の高い建て方専用機2基(北側の2号機と南側の4号機)と背の低い荷揚げ専用機2基(西側の1号機と東側の3号機)です。

解体作業では、まずクレーン同士で順番に解体して4基から1基にし、その後、残った1基を解体します。

現場に到着してびっくりです。

クレーン1基の高さが低くなっている感じです。

帰宅後、5月中旬に撮影した写真と見比べると1基のクレーンの支柱が随分短くなっていました。




枕橋から クレーン解体作業着手後



クレーンの支柱を地上へ吊り下げ作業中

その解体手順は次のとおりです。

4基のタワークレーンのうち、建て方専用機2基は、荷揚げ専用機2基よりも高い位置に設置されています。

このためクレーン同士で解体する前に、マスト(支柱)を解体しながら建て方専用機の高さを下げます。

建て方専用機の構造は、クレーンの台座は最初に設置した場所から動かず、クレーンを支えるマスト(支柱)を自ら上部に継ぎ足し、クレーン部分は自らマストを昇降する構造となっています。

クレーン部分をマスト1段分下げて、上に突き出たマストを自ら解体する方法を繰り返して、所定の高さまでクレーンを下げます。

具体的手順としては、北側の2号機の高さを下げ1号機で2号機を解体します。次に南側の4号機の高さを下げ、下げた4号機で3号機を解体します。次に1号機で4号機を解体します。


クレーンは北側の2号機から3号機、4号機と時計回りで解体される予定です。

残った1号機は、それよりも一回り小さな解体用クレーンを設置して解体します。
より小さなクレーンを設置して、既設のクレーンを解体するという方法を3回繰り返し、最後は人の手で解体できる機種まで小さくします。
東京スカイツリーの工事では、工事用タワークレーンを最小回数で解体できるように開発された3種類のクレーンを使用します。
人の手で解体したクレーンはエレベーターで下ろします。

25日は2基の建て方専用機のうちの、北側に設置されている2号機の高さを下げる作業が行われていました。
すでに、高さが半分近くになっており、解体されたマストも他のクレーンで地上に吊り下げられていました。
今週中には2号機の高さを下げる作業は完了し、2号機の解体作業が始まる感じでした。



隅田公園から


隅田公園から

散策参考

押上駅のB3出口から道なりに進んでいくと「押上駅前交番北」の信号に出ます。


そこを右折して100mほど進んだところが「京成橋」です。

京成橋は30mほどの橋ですが、目の前に東京スカイツリーが聳え立っており記念写真撮影のスポットとなっていましたが、隣の建設中のビルが高くなってスカイツリーのみの撮影は難しくなりました。

京成橋を渡ると北十間川に沿って道路があり、200mほど進むとスカイツリーに最も近い場所となります。

北十間川に沿って散策路が設けられるようで、現在工事が進められています。

この川に沿って工事現場のすぐ傍までいくことができます。


京成橋からスカイツリーとは反対方向に北十間川に沿って250mほど進んだところが西十間橋、さらに250mほど進んだところが十間橋です。いすれも20mほどの小さな橋です。

十間橋がテレビでも放映されるスカイツリー撮影の第一のスポットです。

川面に映るスカイツリーを撮影できますが、634mのスカイツリーは大きすぎて、風来坊のコンデジでは全体を捉えることができません。

今回は少し風があって川面のスカイツリーは揺らいでいました。

十間橋からさらに250mほど進んだところに歩道橋があります。

この歩道橋の上からもスカイツリーを撮影できますが、中間部分に建物がはいります。

この歩道橋の上からは全体の撮影ができます。


隅田公園から



牛島神社境内から


最初の京成橋に戻り、京成橋からスカイツリーの方向に進み、スカイツリーを過ぎて200mほど進んだところを右に進むと東武伊勢崎線業平橋駅です。


業平駅前の第2東武館1階が「東京スカイツリー インフォプラザ」になっております。

東京スカイツリーに関する展示や解説のコーナーが設けられており、東京スカイツリーの概要を知る上で役に立つかと思いますが、今回もパスしました。

歩道橋からさらに上流は川沿いに散策路が設けられており、そこからも撮影できます。

今回で東京スカイツリーの撮影は3回目ですが、高さが634mと2回目よりも100mほど高くなったため、歩道橋から500mほど上流の福神橋からの撮影を追加しました。

この場所はスカイツリーの全体を撮影できる新たな撮影スポットになる感じです。

JR亀戸駅から明治通りに沿って700mほど北に進んだ場所です。


牛島神社境内の前から



隅田河畔から眺めるスカイツリー



アサヒビール本社ビルに写るスカイツリー


業平橋から浅草通りに沿って浅草方向に進み、3つ目の「本所吾妻橋」の信号を右折して200mほど進んだところが「源森橋」です。

左手前方に東京スカイツリー、業平橋駅などを望むことができますし、通過する東武伊勢崎線の電車と東京スカイツリーを撮影することができます。

業平橋駅前から浅草方面には北十間川に沿って進むことはできません。

京成橋から進んできて、丁字路を業平橋駅とは反対方向に進み、最初の「業平1丁目」の信号を右に曲がって30m程進んだところが業平橋です。

業平橋も撮影のスポットです。


アサヒビール本社ビルに写るスカイツリー



スカイツリーと水上バス

「源森橋」の信号を墨田区役所方向に進み、最初の信号を右折したところが「枕橋」でその先が隅田公園です。

枕橋や隅田公園からも東京スカイツリーを撮影できます。


枕橋から墨田区役所の傍の隅田河畔にでると、アサヒビールの本社ビルに写る東京スカイツリーを撮影することができます。

さらに、吾妻橋を渡って浅草川にでて、水上バス乗り場のある隅田川テラスを上流に進むと、東武伊勢崎線の鉄橋の少し下流で、アサヒビールの本社ビルに写る東京スカイツリーを撮影することができます。

太陽光線との関係で午後が良さそうです。


吾妻橋からのスカイツリー



吾妻橋とスカイツリー


関連するホームページ

 
東京スカイツリー(東武)

 
東京スカイツリー(大林組)


         風来坊


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