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上野東照宮ぼたん苑入口
冬ぼたんに関する案内
上野東照宮ぼたん苑では、毎年1月1日から2月中旬までの予定で、冬ぼたんの一般公開が行われます。 今年は1月1日から2月20日までで、開苑時間は午前9時30分から午後4時30分までです。
鎌倉鶴岡八幡宮の冬ぼたんは1月5日で見頃を迎えていましたが、上野東照宮は少し開花が遅いとの情報があり、いつにしようかなと思っているうちに、ネットの友人から上野東照宮の冬ぼたんが見頃との情報が次々と届けられました。 ということで1月14日に上野東照宮を訪ねました。 冬ぼたんはすでに見頃を迎えており、十分楽しむことができました
上野東照宮は、元和2年(1616年)2月駿河城に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎と天海大僧正が、危篤の家康公の病床で「末永く鎮魂できる場所を造って奉ってほしい」との遺言を受け、高虎の屋敷領地であった上野の山に、寛永4年(1617年)に本営を造営しました。
花遊
上野東照宮ぼたん苑
その後、3代将軍家光がこの屋敷に満足できず、慶安4年(1651年)に現在の社殿(金色殿)を造営し、以後江戸の象徴としました。 これが現存する上野東照宮です。 上野東照宮には、徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜公(15代)が奉られています。
百花選
吉野川
上野東照宮のぼたん苑は昭和55年(1980年)に日中友好を記念して開苑しました。 当初は上海及び洛陽植物園から寄贈された中国ぼたんを中心に70品種でしたが、現在では約250品種、3200株の日中のぼたんが咲き誇ります。
日月錦
雪重
冬ぼたんは約40種類、600株が公開されています。 雪除けのわら囲いの中で寒さに耐えながら可憐な花を咲かせる冬ぼたんは、なかなかの風情があります。 寒ぼたんも一部あるとのことです。
八千代
寒八重
大正の誇
寒紫
紅輝
聖代
寒ぼたんと冬ぼたん 上野東照宮ぼたん苑や鶴岡八幡宮の神苑ぼたん庭園にこの時期に咲くぼたんを、風来坊は冬ぼたんとして紹介しております。 しかし、この時期に咲くぼたんには、厳密には寒ぼたんと冬ぼたんの2つの種類があります。
紀ノ川
黄冠
ぼたんには二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち低温で開花した冬咲きのものが古来より寒ぼたんと呼ばれています。 寒ぼたんは、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒ぼたんの始めといわれています。
紅輝獅子
白雪
紫紅殿
島錦
春につく蕾はつみ取り、夏の終わり頃に葉を摘み取って花期を遅らせ、藁の霜囲いをして暖かいところに保護すると冬に開花します。 寒ぼたんの花はその年の気象に大きく左右され、着花率は2割以下といわれています。
白玉
冬ぼたんは、花の少ない冬にお正月の縁起花として抑制栽培技術を駆使して開花させたものです。 本来、春に開花する花を、春夏に寒冷地で開花を抑制し、秋には温度調節をして冬に備えるという作業を丸2年かけて行い、この時期を春だと思いこませて開花させたもので、春ぼたんと同じ品種です。
新島の輝
玉すだれ
寒ぼたんは、樹勢が弱くて栽培が難しいこと、安定して花を咲かせるまでには長い年月を要することなどから、上野東照宮や鶴岡八幡宮で見ることのできるこの時期のぼたんは冬ぼたんが主流のようです。 ぼたんで有名な奈良県の石光寺には、寒ぼたんが36種類300株あるとのことです。
新国色
玉天楽
冬ぼたんと寒ぼたんの違いを一目で区別する方法は、緑の葉があれば冬ぼたん、葉がなく花だけのものが寒ぼたんです。 石光寺の寒ぼたんを見ていただくと、上野東照宮の冬ぼたんとの違いがはっきりするかと思います。 石光寺の寒ぼたん
寒橘
七福神
数年前の1月6日の○○新聞の「彩事記」のコーナーに、「人工的に咲かせるといっても、冷蔵庫で1年間冬眠させた後、温室で温度調整して正月に咲かせるという手間暇をかけています」との上野東照宮ぼたん苑の苑長さんの話が掲載されていました。
新日月
百花殿
花の殆ど咲かないこの時期に、可憐に咲いて人の心を和ませてくれる冬ぼたんにも、観賞したいと思う人達の期待に応えるため、その裏ではさまざまな努力や気遣いがあるようです。 いずれにしても、この時期にぼたんの花を咲かせるためのさまざまな努力に、敬意を表せざるを得ません。
八千代椿
皇嘉門
上野東照宮ぼたん苑の案内 開苑期間:1月1日〜2月20日 期間中は無休です。 開苑時間:午前9時30分〜午後4時30分(入園締切) 拝観料:大人600円、団体500円(20名以上)、高校生400円
紅千鳥
アクセス JR上野駅から徒歩5分 上野動物園の隣 関連するホームページ 上野東照宮 風来坊
上野東照宮の梅