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竜神大吊橋
竜神峡は男体山を源として原生林の中を流れる竜神川の浸食によって形成された渓谷です。 渓谷の下流部には竜神川をせき止めて作られた竜神ダムがあり、ダムの上には歩行者専用の吊り橋である竜神大吊橋が架けられています。
ダム湖上流の渓谷には古い滝壷が変化してできた亀ヶ淵に代表される、無数の瀬や淵があります。 竜神大吊橋付近から亀ヶ淵までは約4kmの自転車歩行者専用道路が設けられており、自然美の世界をのんびりと散策することができます。 また、流域には竜が棲んでいたという伝説もあります。
竜神ダムは水害を防除するための洪水調節機能と増大する水需要に対し、上水道用水及び工業用水の開発を目的として、昭和54年に完成した多目的ダムです。 ダムは重量式コンクリートダムで、高さ45m、総貯水量300万立方メートル、有効貯水量270万立方メートルの規模です。
ダム湖の上には竜神吊大橋が架けられています。 竜神大吊橋は観光用の歩行者専用有料道路です。 当時の水府村(現常陸太田市)がふるさと創生事業の交付金を費用の一部にして約33億円の費用を投じて建造し、1994年に完成しました。
木精の鐘
竜神大吊橋からの展望
全長375mで、歩行者専用の吊り橋としては、2006年に全長380mの大分県の九重夢大吊橋が完成するまでは日本一の長さを誇っていました。 現在でも本州では最長の吊り橋です。 ダム湖の湖面からの高さは約100mあり、橋の上からは阿武隈高地や八溝山地の山並みを展望することができます。
竜神大吊橋は全長446mで、中央支柱間は375mあるため、設計にあたっては厳しい自然条件にも耐えることができるよう安全性には十分な注意を払い、一度に3500人の人が渡っても大丈夫なよう、最新の工夫が凝らされています。 工法としては、桁は横風にも強いトラスト補剛型式、ケーブルはパラレルワイヤーケーブルを採用した本格的な長大吊橋の型式で、平均風速30mの状況下でも安全な設計になっています。
竜神大吊橋北岸の山並み
竜神大吊橋北岸の休憩所
竜神大吊橋は交通用の通路としての機能はありません。 大吊橋のすぐ下流を県道33号線が走っており、ダム湖の対岸に渡るために高低差100mの階段を上り下りしてこの大吊橋を利用する必要がないからです。 大吊橋を渡った北岸側にはダム湖の湖面に降りるための階段と出口専用のゲートが設けられています。
竜神ダム
このためダム湖の北岸側から入場して橋を渡ることはできません。 料金所も大吊橋の南岸側の1個所のみです。 このため、今回は南岸側から大吊橋を渡った後、階段を下りて出口専用ゲートから湖面に降りて、上流に向けて竜神峡を少し散策した後、元に戻りゲートから下流方向に進んで竜神ダムに出ました。
竜神ダムの堤防
ダムの少し下流の物流センターの展望台からダムを眺めた後、ダムの堤防を南岸側に渡り、階段を登ってスタート地点に戻りました。 ダム湖の南岸側からは竜神大吊橋を下から眺めることができました。
竜神大吊橋の橋を渡った対岸は「木精の鐘(もりのかね)」というカリヨン施設があり、愛、希望、幸福の3種類の澄んだ音色が竜神峡にこだまします。 愛の鐘は2人でぼたん押さないと鳴らないため、カップルに人気があります。 ここの愛の鐘を鳴らすと幸せになるとか・・・・・
竜神大吊橋北岸側からダム湖への階段
竜神峡
アクセス JR水郡線常陸太田駅から茨城交通の下高倉行きまたは下高倉・大子行きに乗車し、竜神大吊橋入口で下車して徒歩20分 (バス乗車時間は約40分です) 駐車場 第1、第2、第3の無料駐車場があり、合計で265台収容可能
渡橋料 大人300円 関連のホームページ 竜神大吊橋 風来坊