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巾着田の曼珠沙華 (H23.9.27)


曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



赤い絨毯に隙間が

赤い花な〜ら曼珠沙華・・・・・

その曼珠沙華が100万本!

真っ赤な絨毯のような見事な世界を演出してくれる巾着田(きんちゃくだ)!


秋の彼岸の頃には一面赤い絨毯を敷き詰めたかのような見事な光景になり、毎年30万人を超す観光客が、その美しさに惹かれて訪れています。

そこで、訪れた観光客に巾着田及び市内プチ観光を楽しんでもらうために、郷土物産品の推奨と郷土芸の運披露を行う「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。


赤い絨毯に隙間が



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯

今年も巾着田では、9月10日(土)〜10月10日(月)の31日間、午前9時から午後5時の間、曼珠沙華まつりが開催されています。

当初は10月2日(日)までの予定でしたが、曼珠沙華の開花は遅かったため、まつりの期間が10月10日まで延長されました。


巾着田は、日高市内を流れる清流、高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられ、その形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田と呼ばれるようになりました。

しかしながら、直径約500m、面積約22ヘクタールの広い土地ですから、地上ではなかなか巾着の形を実感することはできません。


曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯 やや隙間が



曼珠沙華の赤い絨毯 やや隙間が



曼珠沙華の赤い絨毯 やや隙間が

巾着田から北西に見える日和田山の山頂付近からは巾着の形を見渡せるとのことです。

巾着田は、昔はそのすべてが水田だったそうですが、現在はごく一部が水田として残っているものの、ほとんどが休耕田となっています。

川に囲まれた平地には、菜の花、コスモスなどの花々が咲き、中でも秋の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)群生地は辺り一面が真紅に染まり、まるで赤い絨毯を敷き詰めたような見事な光景を見せてくれます。


巾着田周辺の高麗川の岸辺は、彼岸花(曼珠沙華)の群生地で、その規模は幅約50メートル、長さ約600メートルにわたっており、全国的にも最大級のものといわれています。

どうしてこの地域に群生するようになったのかについては、定説はないようですが、曼珠沙華は種ではなく球根で増えるものであることから、川の増水などで流れてきた漂流物の中に、曼珠沙華の球根が混じってきたのが、群生の始まりではないかといわれています。


曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



見頃の曼珠沙華

現在では、巾着田管理協議会により、曼珠沙華の塊根を掘り起こし、これをほぐして10球から15球を1株として移植することにより群生地の維持・拡大を図っているそうです。

これは、曼珠沙華の発芽率が10〜15球当り1〜2本と低いため、球根を束ねて埋め戻しているもので、100万本以上の曼珠沙華が咲く巾着田の群生地には、その10倍以上の1000万超の球根が息を潜めていると推定されています。


曼珠沙華は気温が下がると成長を始めます。

台風による長雨などの影響で、8月中旬から下旬にかけて気温が低くなると開花が早まります。逆に9月上旬になってからも残暑が続くようですと、曼珠沙華の開花は遅くなる傾向があります。


このように、開花は天候に大きく左右されますが、例年秋の彼岸花の時期に見頃を迎えることが多いため、『彼岸花』と呼ばれているようです。


見頃の曼珠沙華



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯 混雑してきました



樹に咲く曼珠沙華

開花の時期にこのような特徴があるため、曼珠沙華の見頃の時期を推定するのが難しいですが、今年は残暑が厳しかったため開花が随分遅かったようです。

巾着田のホームページの開花状況では、「9月26日現、順調に開花が進み見頃です。

9月30日頃まで楽しめるでしょう」という情報が掲載されていましたが、その一方で9月26日に巾着田に行ったネットの友人から「一部見頃ですが、蕾が多いです」との情報が寄せられました。


いつ行こうかなと悩んでいましたが、曇りのち晴れの天気予報の9月27日に思い切って行くことにしました。

巾着田は大変混雑しますので、早朝に行くことにして、朝6時前の地下鉄に乗車して、8時前に高麗駅に到着しました。

やはり朝早いためか、東飯能から乗車した西武池袋線の電車もゆっくり座ることができました。


樹に咲く曼珠沙華



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯

高麗駅に到着すると、駅前に「曼珠沙華花さんぽステーション」が開設されています。

現地へのアクセスや開花情報の案内、近郊の散歩コースの案内などが行われており、ここで行き先をしっかりと確認することができます。

また、テーブルや椅子も準備されており休憩もできます。

さすがに8時まででは開店していませんでした。


高麗駅から巾着田までは徒歩で約15分です。

少し距離があり、細い路地の部分もありますが、随所に案内板がありわかりやすいです。

見頃の時期は高麗駅から巾着田まで、行列がつながっておりますが、この日は朝早かったため、三々五々に巾着田に向かうという感じでした。


曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯

しかしながら、巾着田に近付くと三脚を肩に担いで帰途についている人が何人もいます。

本当によい写真を撮りたいと思っている人は、人の来る前に撮影を終了しようという意気込みのようです。さすがです!

この調子では朝早くから混んでいるのかなと思いましたが、9時過ぎまではあまり混雑はしませんでした。



まだまだ蕾の多い巾着田



まだまだ蕾の多い巾着田


巾着田の曼珠沙華は、早咲き地点、中間地点、遅咲き地点の3つに大きく分かれています。

風来坊が訪問した27日は、上流の早咲き地点では一部枯れ始めていましたが、満開のエリアが7割、蕾のエリアが3割程度でした。

中流の中間地点は満開のエリアが3割で7割は蕾でした。

下流の遅咲き地点は川沿いのエリアはすでに満開でしたが、残りの9割は蕾の状態でした。


まだまだ蕾の多い巾着田



まだまだ蕾の多い巾着田

やはりネットの友人の情報どおり、一部見頃のエリアもありますが、蕾も多いですという感じでした。

台風15号がすぐ近くを通過しており、すでに開花していた彼岸花は倒れて、成長段階の彼岸花が次々と開花している感じでした。

少し早かったですが、巾着田は広いですから、彼岸花をそれなりに楽しむことができました。



台風15号の影響で倒れた樹


いつの頃からか、人里に姿を現した曼珠沙華は、中国から伝来した植物です。

茎先に花筒を漏った花を5〜8個、放射線状につけ、細くて長いおしべとめしべが外に伸びる、独特の花姿です。

曼珠沙華は地方の俗名が多く、数多くの方言がありますが、「彼岸花」の語源は、秋の彼岸の頃に花が咲くことから名付けられたようです。


曼珠沙華の赤い絨毯 やや隙間が



見頃の彼岸花

また、お目出度いことが起こる兆しに、赤い花びらが天からふってくる仏教の経典から、「天上の花」という意味で、曼珠沙華と呼ばれています。

豪華なシャンデリアのような美しい花から、属名は、ギリシャ神話の海の女神の名前「リコリス」と名付けられています。

外国では、艶やかな花として観賞用にも親しまれているようです。



見頃の彼岸花


あいあい橋

平成8年に完成した、歩行者専用の橋です。全長91.2mの日本最大級の木造トラスト橋です。

高麗の自然に溶け込むのどかな景観は「彩の国さいたま景観賞」を受賞したとのことです。

あいあい橋付近は、曼珠沙華の遅咲きのエリアです、今年はこの付近の曼珠沙華は殆ど咲いていませんでした。


あいあい橋



あいあい橋から光景 殆ど咲いていません

アクセス

西武池袋線高麗駅から徒歩15分
JR八高線高麗川駅から徒歩40分

駐車場

巾着田の中に大型駐車場あります。
料金500円


入場料

1日200円
1日入場料ですので、何回で出入りしてもOKです。
売店や便所は曼珠沙華の散策路の外側にもありますので、必要に応じて出入りすることができるようになっています。

関連するホームページ

 巾着田


        風来坊


台風15号の影響を受けたコスモス畑


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