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大山の紅葉 (H23.11.24)


大山寺の紅葉



大山寺の紅葉



大山寺の紅葉

大山(おおやま)は、神奈川県伊勢原市、秦野市、厚木市の境にある標高1252mの山です。

丹沢山塊の東端にあり、丹沢の山々とともに丹沢大山国定公園に属しています。

東京、横浜から2時間という距離にあることから、首都圏からの手軽なハイキングコースとして親しまれています。



大山寺の紅葉



大山寺の紅葉


大山は富士山のような三角形の美しい山容から、古くから庶民の山岳信仰の対象とされてきました。

信仰登山は宝暦年間(1751年〜1764年)から行われ、大山講と呼ばれました。

また、各地から大山に通じる道は「大山道」と呼ばれ、現在の国道246号線の別称「大山街道」として残っています。


大山寺の紅葉



大山寺の紅葉



大山寺の紅葉

江戸の庶民にとっては、大山詣でと江ノ島詣でセットで娯楽の一つでもありました。

古典落語の演題にも「大山詣り」があります。

山頂に阿夫利神社本社、中腹に阿夫利神社下社、大山寺が建っています。

大山は別名を「阿夫利山」「雨降(あふ)り山」ともいい、農耕民にとって大山及び阿夫利神社は雨乞いの神として信仰を集めました。



大山寺の紅葉



大山寺の紅葉


雨降山大山寺

大山寺は、奈良の東大寺を開いた良弁僧正が天平勝宝7年(755年)に開山し、聖武天皇の勅願寺となった古刹です。

真言宗大覚寺派に属し、京都大覚寺の別院でもあります。


大山寺の紅葉



大山寺の紅葉



大山駅から大山寺への散策路

通称「大山のお不動さん」として親しまれ、関東三大不動のひとつに数えられています。

文永年間(1264年〜1274年)に願行上人によって鋳造された本尊鉄鋳不動明王および二童子像は国の重要文化財に指定されています。


本堂

大山寺の本堂は阿夫利神社下社にありましたが、明治初年(1868年)の廃仏毀釈によって破壊されました。

現在の本堂は、明治18年(1885年)に全国の信者たちからの寄進によって再建されたものです。

険しい山中のわずかな土地を平らにして立派な本堂が建立されました。


大山駅から大山寺への散策路の紅葉



本堂



宝篋印塔



鐘桜

宝篋印塔

高さ11m、青銅造りの宝篋印塔は、日本国中で稀に見る精巧巨大な塔です。

寛政7年(1795年)に旧大山寺境内に建立されました。

現在の宝篋印塔は大正3年(1914年)に、現在の境内に再建されたものです。

香花を供えて右回りに3度回ると願いが叶うといわれています。


鐘桜

本来大山寺の梵鐘は徳川家光によって奉納されたものです。

明治初年に破壊され、くずとして払い下げられて、現在銘文「大檀那従一位左大臣源家光公」の部分のみが阿夫利神社々社務局に保存されています。

現在の鐘は昭和24年に吉沢久造氏夫妻他賛助者多数によって奉納されたものです。


大山寺の紅葉



阿夫利神社下社の紅葉



阿夫利神社下社の紅葉

大山阿夫利神社

大山阿夫利神社の神社創立は、今から2200余年前の、第10代崇神天皇の頃(紀元前97年頃)のと伝えられています。

山頂に本社、標高700mの中腹に下社があります。


「大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)」「大雷神(おおいかずちのかみ)」「高おかみ神(たかおかみのかみ)」を主祭神とし、大山山頂に立つ本社に祀られています。

大山祗大神は、山の神・水の神として、また大山が航行する船の目印となったことから産業・海運の神としても信仰され、さらには酒解神として、酒造の祖神としても信仰されています。


阿夫利神社下社の紅葉



阿夫利神社下社拝殿



阿夫利神社下社拝殿

大雷神は、日本書紀に記されている雷の神様です。

古来より火災・盗難除けの神として信仰されており、大山では大天狗とも称されています。


高おかみの神は、日本書紀に記されている水神様です。

古来より祈雨・止雨の神として信仰されており、大山では小天狗とも称されています。



阿夫利神社下社の紅葉



阿夫利神社下社の紅葉


アクセス

小田急線伊勢原駅から「大山ケーブル行き」バスに乗車して終点で下車。

ケーブルカー「大山ケーブル駅」まではバスの終点から徒歩15分。

大山寺はケーブルカー「大山駅」から徒歩3分。

阿夫利神社下社はケーブルカー「阿夫利神社駅」から徒歩1分。


阿夫利神社下社の紅葉



阿夫利神社下社の紅葉

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