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塩山ころ柿の里 その1 (H22.11.28)

岩波農園


岩波農園のころ柿



岩波農園のころ柿

ころ柿を漢字で書くと「枯露柿」と書きます。

ころ柿の名前の由来は、柿を乾かす時まんべんなく陽が当たるようにころころ位置を変える作業をることによるといわれています。

武田信玄公の時代に奨励され、美濃国(岐阜県南部)から蜂屋柿を移植して増産を図ったとのことです。


甲州市の松里地区では気象条件が適していることなどから、甲州百匁柿(こうしゅうひゃくめがき)を中心にころ柿作りが盛んで、11月から12月にかけて民家の軒先に吊された「ころ柿のすだれ」は、甲州を代表する風物詩です。


岩波農園のころ柿



岩波農園のころ柿



何重にも吊されています

ネットの友人と「ころ柿の里」を訪ねることにしました。

甲州市観光案内所のホームページに「写真を撮影することができるのは、甘草屋敷と岩波農園さんです。一般の農家の軒先を撮影する場合は庭先や畑などに無断で入らないようお気をつけ下さい」との情報が提供されていました。



美味しそう!


美味しそう!


8時前に塩山駅に着きましたが、駅前の甘草屋敷の開館時間は9時からということで、先ず岩波農園を訪ねることにしました。

岩波農園は武田信玄公の菩提寺である恵林寺のすぐ西隣にあります。


何重にも吊されています



天日干しと平干し



天日干し



平干し

岩波農園に8時10分頃到着しましたが、すでにころ柿に関する作業が行われており、朝早いにもかかわらず、快く見学させていただきました。

岩波農園はテレビや雑誌で度々紹介されており、対応も極めてスマートです。

岩波農園では、この日はころ柿の手もみ作業が行われていました。

柿を軽く揉んで果肉の筋を切りのだそうですが、柿の数が多いので大変な作業です。


写真で見ると軒先に吊されている柿は一重のように見えますが、裏に回ると何と何重にも吊されていてびっくりです。

目で見る柿の何倍もの柿が吊されているのです。


平干し



天日干し


天日干し



岩波農園のころ柿



岩波農園のころ柿

松里地区のころ柿は甲州百匁柿(こうしゅうひゃくめがき)という大きな渋柿が使用されています。

渋柿の皮をむいて天日干しをし、次にワラの上に平干します。

平干しをして柿の廻りに白い粉が出てくると、ころ柿の完成です。


最初に「ころ柿の里」を訪ねましたと書きましたが、実は「ころ咲きの里」という地名はありません。

ころ柿作りの盛んな、恵林寺周辺の松里地区を総称して「ころ柿の里」と呼んでいるとのことです。


岩波農園のころ柿



美味しそう!


美味しそう!


金丸さん宅


金丸さん宅のころ柿



金丸さん宅のころ柿

岩波農園で、ほかにころ柿を作っている場所を聞いたところ「恵林寺の東側の道路沿いの多くの民家でころ柿を作っています。道路から見ることができます」とのことでした。


早速に吊し柿探しに・・・・

干し柿を吊りしている民家は数多くありましたが、ベランダに吊してあるところが多く、道路も狭くて路上駐車も難しいことから、どこにしようかと悩んでいるうちに家並みを通り過ぎてしまいました。

家並みの途切れた右手に庭先で吊し柿の作業をしている農家があり、尋ねたところ「見学・写真撮影OK」とのことでした。


金丸さん宅のころ柿



ころ柿



ころ柿

「上藤木集会所」の少し北で、「藤木スポーツ広場」を見下ろす場所にある「金丸さん」宅です。

家族総出でころ柿作りの作業が行われていました。

ここのお宅には、陽の当たる場所に移動可能な干し柿を吊すことのできる台車が使われていました。



ころ柿


ころ柿


金丸さん宅では軒先には吊し柿が見られず、ころ柿作りは全て庭先で行われていました。

大変親切なご家族で、見学させていただいたのみでなく、大変美味しい富有柿まで御馳走になりました。


ありがとうございました。


完成間近のころ柿



金丸さん宅前からの光景



藤木スポーツ広場


関連のホームページ

 甲州市観光協会


 甲州市観光案内所



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         風来坊


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