散策スポット・北海道東北

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西沢渓谷 その2 (H22.11.2)


母胎淵



母胎淵


5分ほどで母胎淵(欧穴)です。

西沢の流れの浸食によって作り上げられた、洞穴です。



貞泉の滝を過ぎると散策路の勾配はやや緩やかとなります。


さらに母胎淵を過ぎると散策路もやや広くなり歩きやすくなります。


散策路の景観



散策路の景観


散策路の景観



カエル石



カエル石


母胎淵から10分ほど進んだところにカエル岩があります。

カエルは1匹ではなく数匹いる感じです。



七ツ釜五段の滝



カエル岩を過ぎると左手下方に方丈橋が見えてきます。


橋を渡り今度は西沢を右手にみながら急坂を登ると右下に西沢渓谷随一の絶景である七ツ釜五段の滝が見えてきます。

方丈橋付近は工事中のため散策路は一部が迂回路になっていました。


七ツ釜五段の滝


七ツ釜五段の滝


七ツ釜五段の滝は、名前のとおり滝が5段に分かれていて、滝の水が轟音と共に、五つに分かれた壁面を落ちて行きます。

5つの滝の姿を一度に眺めることができませんが、散策路は滝の周りをぐるりと半周迂回していることから、場所によっては滝の上流部と下流部をそれぞれ眺めることができます。



台風14号が通過した2日後でしたから水流も多く、その力強く美しい滝の姿には、つい時間を忘れて見入ってしまいます。


七ツ釜五段の滝の上流にあるのが不動の滝です。


七ツ釜五段の滝



不動の滝


不動の滝を過ぎるととんでもない関所が待っていました。


西沢渓谷は比較的平坦で散策しやすいと進んできましたが、急坂と階段の連続です。

途中で1分ほど休憩して写真を1枚撮ったのみでしたが、それでも10分近くかかりました。
日頃歩いてないと数回休憩が必要な感じです。

坂を登った上が、滝の上展望台で椅子やテーブルも準備されています。

滝の上展望台の前方に見事な紅葉が広がっていました。

ここが西沢渓谷の終点で、折り返し点です。

折り返し点といっても、いままで来た道を引き返すのではなく、登ってきた道とは沢の反対側になるなだらかな山道を下っていくことになります。



滝の上展望台からの光景



広場でおにぎりを食べながら景観を楽しみ15分ほど休憩の後、下山を始めました。

滝の上展望台の表示を見ると4.5キロ/10キロとなっています。

散策コースの半分も来ていませんが、これは下り道は沢沿いではなく、トロッコ軌道跡の緩やかな傾斜の散策路を山の斜面に沿って歩くためです。


滝の上展望台からの光景



トロッコ軌道跡

下り道のところどころにトロッコ軌道跡や山の斜面に放置された軌道の残骸が見られます。

このトロッコ軌道跡は、三富村と塩山駅を結ぶ三塩軌道と呼ばれ、昭和8年から昭和43年まで、主に西沢・東沢一帯の県有林の木材搬出に活躍したものです。

全長36キロで、トロッコは馬に引かれて登り、下りはブレーキだけで下ったとのことです。

トロッコ軌道跡に沿っての散策路ですから、勾配も緩やかで道幅も広いです。



さわぐるみ橋(方丈橋)


方丈橋の方丈とは、歩廊や主桁を支えるための斜めの部材のことで、谷間など中間に支えを作れない場所に、吊り橋やアーチ橋とともに多く見られる橋の形状です。

この場所には以前から木製の方丈橋があり、現在の橋のそのデザインを模しています。

この場所の地名から「さわぐるみ橋」を命名されています。


さわぐるみ橋(方丈橋)



散策路からの展望 右前方は鶏冠山(とさかやま)



五つ淵からの展望


五つ淵からの展望

五つ淵(いつつふち)

西沢、東沢一帯の県有林の木材搬出を行っていた人達が、線路のポイントとして名付けた名前です。

ここから西沢を見下ろすと「七つ釜五段の滝」が真下に見えることから「五つ淵」と名付けられました。



西沢渓谷終点からさわぐるみ橋、五つ淵、いこりころ橋などのポイントを経由して30分ほど下ったところに大展望台があります。

トロッコ軌道沿いの散策路は、谷川にも樹木は植わっており展望の良い場所はあまりありませんが、大展望台からは対岸の山々を展望することができます。


しゃくなげ橋



大展望台から 左前方は木賊山(とくさやま)2468m



大展望台から 右前方は破風山(はふさん)2318m



大展望台から 左前方は鶏冠山


大展望台から、西沢渓谷山の神、奧悪沢等のポイントを経由して約30分で広い道路にでます。

これまでの散策路に比べて遙に勾配が急です。

この坂を10分ほど下ったところがねとり橋で、ねとり橋を渡ったところがネレイ沢広場です。



散策路の紅葉


西沢渓谷山の神



ねとり橋から下流の展望



ネレイ沢広場は往路と復路の合流点ですので、これで西沢渓谷を一周したことになります。


ネレイ沢広場から1キロ下ったところが駐車場です。

今回は写真を撮りながら4時間で散策することができました。


ネトリ橋からの上流の展望



西沢大橋から西沢渓谷の展望


西沢大橋上方部分からの展望


駐車場に上に大きな橋が架かっています。


西沢大橋です。

西沢大橋は秩父から甲府に抜ける際に、雁坂トンネルから国道140号線を甲府方面に1.5kmほど進んだところにある美しいカーブの橋です。



西沢渓谷から出てきて駐車場に行くまでの途中左手にある階段を登ると、西沢大橋の上に出ることができます。

橋の上に出ると目の前に美しいカーブが広がっています。

カーブする道路の外側部分に一段高い歩道が設けられており、周囲の景観を楽しみながら橋を安全に渡ることができます。


西沢大橋下方部分からの展望



西沢大橋から西沢渓谷の展望

橋も美しいですが、橋の上からの景観も見事です。

橋を渡り始めると右手に西沢渓谷を展望することができます。

美しいカーブに沿って180度近く回転すると、下流の方向の渓流の先に広瀬湖を望むことができます。

橋を渡りきったところが西沢渓谷の駐車場の入口です。

ここからさらに500m程進むと道の駅「みとみ」があります。



西沢大橋から広瀬湖を望む


アクセス

山梨市駅からバスがありますが、西沢渓谷までは1日3便です。便数が少ないので要注意です。

西沢渓谷入口に無料駐車場があります。無料駐車場が満員の場合は「道の駅・みとみ」にも駐車することができます。

関連するホームページ

 西沢渓谷


 西沢渓谷その1へ

      風来坊


西沢大橋からの展望


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