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旧古河庭園のシンボル バラ園と洋館
洋館と庭園
洋館とバラの庭園で有名な旧古河庭園は、古河虎之助が経営した東京における大正初期の代表的な庭園です。 武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。
心字池の紅葉
この庭園はもと明治の元勲・陸奥宗光の別邸でしたが、彼の次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。なお、この当時の建物は現存しておりません。 現在の洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士です。 日本庭園の作庭者は、平安神宮神苑、円山公園などを作庭した、京都の著名な庭師・七代目小川治兵衛です。
11月29日に六義園、小石川後楽園に引き続いて旧古河庭園を訪ねました。 今年も東京都の紅葉名所である都立9庭園の「紅葉めぐりスタンプラリー」が行われていますが、この3つの庭園はその中に入っています。 指定されている9庭園のうち5庭園のスタンプを集めれば、「花カレンダー2010」が頂けます。
六義園、小石川後楽園、旧古河庭園は、いずれも東京メトロ南北線の沿線にありますので、比較的短時間で廻ることができます。 散歩が趣味の方は、小石川後楽園→六義園→旧古河庭園(あるいは逆順)と歩いて廻ることもできます。 移動距離は4km程度です。移動距離には庭園内の散策は含んでおりません。
旧古河庭園には200本のカエデ類が日本庭園を中心に植えられています。 六義園や小石川後楽園は大名庭園ですから広大ですが、旧古河庭園はそれに比べるとコンパクトな庭園ですから、200本のカエデ類といっても密集している感じで、見応えがあります。
旧古河庭園に入ると三段のテラス式庭園になっているバラ園やツツジ園の周囲には、10本ほどの大きなもみじの木があります。 3つの庭園の中では旧古河庭園の紅葉が一番進んでいる感じで、残念ながら見頃を少し過ぎていました。 また、午後2時過ぎになったため、池の半分程度が日陰になり残念だったです。
日本庭園 小川治兵衛作庭で、心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配しています。 冬のマツの雪吊とこも巻・ソテツの霜除は風物詩となっています。 また夏の大滝の水音と秋の紅葉もおすすめです。
大滝付近の紅葉
テラス式庭園 バラ園を中心にした三段のゆるやかな階段状の庭園。第一段テラスは、バラ、ユッカ、シュロと花壇からなり、斜面は各種のツツジ、サツキで覆われています。 鉄平石張りの石段を降りると第二段テラスとなります。ここは左右対称の「幾何学模様」でバラ、ドウダンツツジ、イブキをサワラ、ハクチョウゲ、ツゲの低い刈込が縁どっています。 第三段テラスには、ツツジの植込が広がっています。
展望台付近の紅葉
アクセス 東京メトロ南北線「西ヶ原」駅から徒歩7分 JR京浜東北線「上中里」駅から徒歩7分 JR山手線「駒込」駅から徒歩15分 六義園から徒歩15分
入園料 150円 関連するホームページ 旧古河庭園 風来坊
展望台からツツジ園を望む