言問団子の店から隅田川の川堤に上がったところに、墨堤常夜燈があります。
この常夜燈が置かれている場所は、かつては牛島神社の境内でした。
牛島神社は隅田公園の整備とともに現在地に移転しましたが、この常夜燈だけはここに残されました。それは墨堤における重要な目印であったためです。
この付近にはかつて「竹屋の渡し」が設けられ、春の花見や夏の花火見物、明治に入っては向島の花柳界へと遊興客を数多く運んできました。
まだ照明が発達していない時代でしたから、この常夜燈の明かりが非常に重要な役割を果たしていたとのことです。
また、隅田川を往来する川舟のための灯台を兼ねており、墨堤の燈明として航行の安全を守っていました。
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