散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

京都の桜2010年 その3 (H22.4.4)

南禅寺


南禅寺三門



南禅寺三門

南禅寺

南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山で、正式名称は瑞龍山大平興国南禅禅寺です。

南禅寺は天応4年(1291年)、亀山法皇が大明国師を開山に迎えて開創しました。

南禅寺は日本最初の勅願禅寺であり、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式を持っています。


南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、2層からなる高さ22mの壮大な楼門で、上層の楼は五鳳楼と呼ばれており、日本三大門の一つに数えられています。

現在の三門は伊勢伊賀の領主、藤堂高虎が寛永5年(1628年)に、大阪夏の陣に戦没した藩士の霊を弔うために建立寄進したものです。

この三門は、石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」と見得を切る話の舞台になっている場所として有名です。


南禅寺法堂



南禅寺法堂



南禅寺の桜

法堂は禅宗の生命とも云うべき問禅、開堂等法式行事の行なわれる場所であり、公式の法要もみなこの法堂で勤められます。

現在の法堂は明治42年(1909年)に再建されたもので、内部には中央に釈迦如来像、獅子に騎った文殊菩薩、象王上の普賢菩薩の三体が祀られています。



南禅寺の桜


南禅寺の桜



水路閣


南禅寺の境内に水路閣があります。

水路閣は、疎水事業の一環として施工された水路橋で、延長93.17m、幅4.06m、水路幅2.42mの煉瓦造り、アーチ構造の橋です。

毎秒2トンの水が流れています。


南禅寺本坊



南禅寺の桜



南禅寺の桜

南禅寺にはソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなど約200本の桜が植樹されています。

南禅寺から「南禅寺前」の交差点に戻り、琵琶湖疎水に沿って進むと右手にあるのが岡崎公園でその奧に平安神宮があります。


岡崎公園


岡崎公園と琵琶湖疎水



岡崎公園と琵琶湖疎水


岡崎公園

岡崎公園のある場所は、平安時代に法勝寺など、六勝寺と総称される6ヶ寺の大寺が建立されていた故地です。

壮麗を極めた往時の六勝寺の伽藍も、その後の戦乱で灰燼に帰してしまい、幕末維新の頃には、岡崎には人家も疎らで、空き地が広がっていました。


岡崎公園と琵琶湖疎水



岡崎公園と琵琶湖疎水

明治時代に東側に隣接する蹴上の地域に、琵琶湖疏水が引かれ、日本初の水力発電所が建設され、インクラインを利用した水運も発達すると、岡崎の地を琵琶湖疏水の本流が西流するようになりました。

明治38年(1895年)には、疎水の北側の地域を会場として内国勧業博覧会が開催され、その会場跡に造営されたのが、平安神宮であり、各種の文化施設も建設されて公園として整備されました。



岡崎公園の桜


公園内の施設としては、京都市美術館、京都国立近代美術館、京都会館、京都市勧業館(みやこめっせ)、岡崎グラウンド、京都府立図書館、京都市動物園などがあり、京都市の文化拠点となっています。


岡崎公園の桜



京都市美術館

公園の南端、西端には、琵琶湖から引かれた琵琶湖疏水の水路とインクラインがあります。

琵琶湖疎水に沿って多数の桜が植えられており、春になると毎年行われている舟めぐりは、南禅寺舟溜り乗船場から夷川ダムまでの往復約3kmのコースを約25分かけて運行されます。

ゆったりと流れる桜の景色を楽しみながら、やわらかい風に包まれていつもとは異なる角度の桜を楽しむことができます。


平安神宮


平安神宮


平安神宮

平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895年)に遷都のおや神様である第50代桓武天皇を御祭神として創建されました。

当時の京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。

幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことは人々の心に大きな打撃を与え、産業は急激に衰退し,人口も急減していきました。


平安神宮



平安神宮と左近の桜



左近の桜

その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の情熱と全国の人々の京都に対する思い入れでした。

数々の復興事業を展開し、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのです。

これらの熱意と一連の町おこし事業が見事に結実して、平安神宮が創建されました。



平安神宮 紅枝垂れ桜は3分咲き程度


千年以上も栄え続けた雅やかな京都を後世に伝えるために、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて創建されたのです。

その後、皇紀2600年にあたる昭和15年(19420年)には、市民の懇意によって平安京有終の天皇、第121代孝明天皇のご神霊が合わせ祀られ、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めることとなりました。


平安神宮 紅枝垂れ桜は3分咲き程度



結婚式の記念写真

平安神宮にはヤエベニシダレ、ソメイヨシノ、ヒガンザクラ、ヤマザクラ、サトザクラ、カンヒザクラ、ウコンサクラなど約20種類約300本の桜が植樹されています。

そのうち150本がヤエベニシダレザクラで、南神苑に植えられています。

今年は残念ながら3分咲き程度でしたので、桜の名所の平安神宮神苑には入りませんでした。


京都御苑


京都御苑の枝垂れ桜


京都御苑

京都御苑は、京都御所、仙洞御所を囲む面積約63ヘクタールの公園で、いつでも自由に入ることができます。

東西約700
m、南北約1,300mの広大な敷地は、江戸時代には二百もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいた場所でした。


京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜

明治になって都が東京に移った後、これらの邸宅が取り除かれて、皇宮付属地として整備された所が、戦後、国民公園として開放されたものです。

外周を石積み土塁で囲まれ、9ヶ所の御門と6ヶ所の切り通しから入る苑内には、御所をはじめ九条池や拾翠亭などの歴史的遺構、母と子の森や出水の小川などの自然とのふれあいの場、テニスコート、グランドなどの運動施設などがあります。



京都御苑の枝垂れ桜


京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜


約5万本といわれる樹木が生育し、御所周辺の由緒ある景観を維持する庭園としての機能はもちろん、散策や休養、自然や歴史とのふれあい、スポーツなど、古都京都の中心部に位置する広大な緑の空間として重要な役割を担っています。


京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜


京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜



京都御苑の枝垂れ桜

京都御所の北西の「桜の御所」といわれる近衛家の邸宅周辺にある早咲きの糸桜(シダレザクラ)は京都でも一足早く見頃を迎えます。

今回はソメイヨシノが見頃でしたので、枝垂れ桜は残念ながら見頃を過ぎていました。




 京都の桜その1へ


 京都の桜その2へ



     風来坊


京都御所


目次  TOP 前ページ 次ページ HOME