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箱根の紅葉 その1 (H22.11.19)


大涌谷観光センターからの富士山



箱根登山ケーブルカー



箱根登山ケーブルカー

箱根に行く場合はいつも車でしたが、今回初めて公共機関を利用して箱根を訪ねることにしました。

町田から小田急線を利用しての箱根訪問です。

小田急線を利用した場合の元箱根までの経路は次のようになります。


町田〜小田原 小田急線

小田原〜箱根湯本 箱根登山線

箱根湯本〜強羅 箱根登山鉄道

強羅〜早雲山 箱根登山ケーブルカー

早雲山〜桃源台 箱根ロープウェイ

桃源台港〜元箱根港・箱根町港 箱根海賊船


箱根登山ケーブルカー早雲山駅から



箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



早雲山駅

小田原〜箱根湯本間の箱根登山線は終日小田急の車両が乗り入れています。

小田原行きの急行を利用する場合は、新松田または小田原で箱根湯本行きに乗換となります。

小田急ロマンスカーは新宿から箱根湯本まで直通運行されています。

新宿から箱根湯本までの所要時間は約85分です。


紅葉のシーズンですから混雑するだろうと思い、町田発6時49分の小田原行きの急行に乗車して箱根に向かいました。

箱根湯本に8時8分に着きましたが、箱根登山鉄道への連絡が悪くて箱根湯本発が8時24分となりました。


箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望

箱根登山鉄道

箱根登山鉄道は、大正8年(1919年)に開通したわが国唯一の本格的山岳鉄道です。

80ミリバール(1000分の80)の勾配を登ります。

80ミリバールの勾配というのは、1m走る間に80
mmの高さを登る勾配のことです。12.5m進む間に1mも登ることになります。

このような急勾配を車輪の力だけで登るのは、日本では箱根の登山電車だけです。


箱根登山電車にはいくつかの特色があります。

その一つがスイッチバック方式の採用です。山の傾面を登るためスイッチバック方式をとり入れてジグザグに登ります。

スイッチバックは出山信号場、大平台駅、上大平台信号場の3ヶ所で行われます。

スイッチバックで車両の進行方向が逆向きになるため、運転士と車掌が入れ替わります。出山信号場と上大平台信号場のスイッチバックでは、乗客の乗降はできません。


箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望

特色の2番目がR30の曲線です。

R30の曲線とは、曲線半径30mのカーブです。まるで直角に折れ曲がるようなカーブです。

この急カーブに対応できるよう車体の長さが短くなっています。

新幹線は25mありますが、箱根登山電車は15mたらずしかありません。

そして急な曲線を安全に曲がることができるよう、特別な連結器が取り付けられています。


特色の3番目として登山電車には散水タンクがあり、走行中、車輪とレールの間に水をまきながら走ります。

レールの磨耗を防ぐためですが、普通の鉄道なら、油を塗りますが、急勾配で車輪がすべって危険なため、水をまいて走ります。


箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



大涌谷駅



大涌谷

ひとつの車両の前後に容量約350リットルの散水タンクが2個備え付けられていますが、小田原〜強羅間の1往復でほぼ空になってしまいます。

現在は主に強羅駅で給水するとのことです。


特色の4番目がレール圧着ブレーキです。

登山電車には四種類のブレーキがあります。

車輪の回転をとめる電気ブレーキ、空気ブレーキ、手動ブレーキのほかに、空気の圧力で特殊な石をレールにおしつけて、電車をとめるレール圧着ブレーキが取り付けられ安全性を高めています。


箱根ロープウェイ 早雲山〜大涌谷の展望



大涌谷観光センターから早雲山方面の展望



大涌谷観光センターからの展望

箱根ケーブルカー

箱根湯本と強羅間は40分弱で運行されています。

今回は9時に強羅駅に着き、ここで箱根登山ケーブルカーに乗り換えです。

強羅から早雲山までに間に公園下、公園上、中強羅、上強羅の4つの駅がありますが、各駅に停車しながら9分で早雲山に到着です。


登りと下りのケーブルカーが1本のワイヤーで結ばれて運航されており、上りのケーブルカーと下りのケーブルカーがそれぞれの駅に同時に停車し、そして同時に発車する仕組みです。

これだけ多くの駅に停車しながら運航されているケーブルカーも珍しいのではないかと思います。


大涌谷観光センターからの展望



大涌谷〜桃源台のロープウェイからの富士山



大涌谷〜桃源台のロープウェイ

ロープウェイ

早雲山から桃源台の間は箱根ロープウェイが運航されています。

ロープウェイは富士箱根伊豆国立公園内の公園事業として1959年12月に早雲山駅〜大涌谷駅間、その翌年には残る大涌谷駅〜桃源台駅間の運転が開始されました。

しかしながら基本設備が陳腐化し、また輸送能力も限界に達したことから、「最新 快適なロープウェイ」への架け替え工事が行われました。


新しいロープウェイとしては、近年オーストリア、スイスのアルプス地方で稼働を始めた複式単線自動循環式(DLM)フニテルが導入されました。

これはフニテルが、箱根の山岳気象に最も適していること、駅舎内の重量機械設備が乗降場下部にあるため耐震性にも優れていること、また新ゴンドラは屋根から鹿の角のように左右に握索装置が突き出し2本の支えい索で支えるため、風に対する高い安定性と快適な乗り心地を提供できることから選定されたものです。


大涌谷〜桃源台のロープウェイからの展望



大涌谷〜桃源台のロープウェイからの展望

新しいロープウェイは早雲山駅〜大涌谷駅で2002年6月から、大涌谷駅〜桃源台駅間で2007年6月から運航されています。

箱根ロープウェイには早雲山駅、大涌谷駅、姥子駅、桃源台駅の4つの駅があり、それぞれの駅間の所要時間は約8分です。



芦ノ湖


早雲山駅は箱根ケーブルカーと箱根ロープウェイの中継地点で、強羅温泉の西、神山の北東斜面に位置する標高767mにあります。

駅周辺からは強羅の町並みや箱根外輪山が一望でき、晴れた日には相模湾まで見渡すことができます。


芦ノ湖と箱根海賊船



大涌谷〜桃源台のロープウェイからの富士山

大涌谷駅は標高1044mにあります。

早雲山駅から大涌谷駅までは1472mあり、標高差は277mです。

荒涼とした大地に白煙が昇り硫黄の臭いが立ち込める大涌谷の最寄り駅です。

早雲山駅〜大涌谷駅と大涌谷〜桃源台駅とは別のロープウェイですので、大涌谷駅で乗り換えることになります。



大涌谷〜桃源台のロープウェイ


姥子駅は標高878mで大涌谷駅から1265mのところにあります。

ロープウェイは山麓と山頂を直線で結ぶのが普通ですが、箱根ロープウェイでは大涌く谷駅と桃源台駅の中間に姥子駅を設けて、屈曲させています。

姥子駅は乗り降りすることができ、緑の中を散策しながら名所、旧跡などを見て回れる軽いハイキングコ−スもあります。

また、姥子駅は富士山を見る隠れた名所でもあります。


大涌谷〜桃源台のロープウェイ



大涌谷〜桃源台のロープウェイ

芦ノ湖湖畔にある桃源台駅は、箱根ロープウェイ西側の起点であり標高740mです。

姥子駅からは1268mです。

桃源台駅は箱根海賊船、小田急箱根高速バス、箱根登山バスの発着所にもなっています。

箱根ロープウェイは18名乗りで、約1分間隔で運行されています。



姥子駅と紅葉


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