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皇居前広場から東京駅を望む
復元工事中の東京駅
秋を訪ねて皇居外苑から日比谷公園を散策しました。 神宮外苑のイチョウ並木を見た後、地下鉄で東京駅に移動しました。 東京駅は現在復元工事が行われています。
最初の東京駅は、3階建てに八角形ドームをのせたルネッサンス様式の赤レンガ駅舎で、日本銀行も設計した辰野金吾の手によって、アムステルダム中央駅をモデルとして、大正3年(1914年)に建てられました。 その後、東京大空襲で焼失し、昭和22年(1947年)に再建された現在の駅舎は2階建てです。
和田倉噴水公園前のイチョウ並木
和田倉噴水公園
東京駅は東京を代表する建物のひとつです。2006年度から復元工事を開始し、2011年に当初の3階建ての駅舎として完成の予定です。 この東京駅復元工事の関連で、丸の内の年末の大きなイベントでした東京ミレナリオが2006年から取り止めになっております。 再興するか否かは未定です。
東京駅周辺では街路樹としてはイチョウがあちこちで見られます。 しかしながら、東京駅周辺では再開発が着々と進んでおり、次々と建設されています。 特に東京駅周辺は工事のためあちこちが立ち入り禁止になっており、駅周辺のイチョウはお届けすることができません。
和田倉噴水公園から丸ビルを望む
馬場先濠のイチョウ
和田倉濠のイチョウ
東京駅からまっすぐ皇居へ伸びる御行道にも、街路樹としてイチョウが植えられており、奥行きのある景観が形成されています。 この付近は皇居外苑となっており、周囲に高層ビルはありません。 ここのイチョウは見頃を過ぎておりました。
二重橋(正門石橋)
二重橋は、皇居正門から宮殿に向かう二重橋濠に架かっている正門鉄橋のことです。 皇居前広場から宮殿に向かう場合は、皇居前広場→西丸大手橋(手前の正門石橋)→正門→西丸下乗橋(奥の正門鉄橋)→宮殿という経路で進むことになります。
二重橋(正門鉄橋)
二重橋傍から丸の内オフィスビルを望む
皇居外苑と丸の内オフィスビル
濠には手前の石橋と奥の鉄橋があり、正確には奥の鉄橋を「二重橋」といいます。 奥の鉄橋は、木造橋時代に、技術的な問題から橋の下に足場のための橋が架けられている二重構造になっていました。 こうしたことから「二重橋」と呼ばれるようになりました。
手前の石橋と奥の鉄橋、2つ重なっている橋だから「二重橋」というのは正確な解釈ではないようですが、現在では宮内庁も「二重橋」はこの2つの橋の総称であると言っているようです。 2つの橋を同位置で見られる城は、全国的にもあまり例がないとのことです。 手前の石橋を「二重橋」というのは間違いだそうです。
丸ビル
新丸ビル
皇居外苑は、昭和24年に旧皇室苑地の一部が、国民公園として、開放されたものです。 この公園は、皇居前広場を中心とした皇居外苑地区、皇居の北側に位置する北の丸地区及び12の濠によって皇居を取り巻いている皇居外周地区に大別され、総面積約115ヘクタールもあります。 このうち、濠の水面部分は12の濠をあわせて約37ヘクタールで苑地全体の約3分の1を占めます。
日比谷濠のイチョウ並木
皇居外苑地区は、黒松の点在する大芝生広場と江戸城のたたずまいを残す濠、城門などの歴史的建造物とが調和し、我が国を代表する代表的な公園として親しまれています。 皇居外苑にはイチョウのみでなく、様々な種類の紅葉を見ることができます。
皇居外苑の南東の一角に、花崗岩の台座に据えられた騎馬姿の武者像が楠正成の銅像です。 この銅像は、別子銅山を開いた住友家が、開山200年の記念として企画し、東京美術学校に依頼し作成し、宮内庁へ献納したもので、高村光雲など東京美術学校の職員らにより当時の技術の粋を集めて作成され、明治37年7月に完成し献納されたものです。
楠正成の銅像
本体の高さは4mあり、台座を加えると約4.4mになります。 また、本体部の重さは、約6.7トンと言われています。
日比谷公園のイチョウ
日比谷公園は、幕末までは松平肥前守、長州藩毛利家などの屋敷地でしたが、明治4年〜28年まで陸軍近衛師団錬兵場になっていました。 その後、本多静六によって「都市の公園」として計画、設計、造成され、明治36年(1903年)6月1日に日本初の16万平方メートル以上の敷地の「ドイツ式洋風近代公園」として開園しました。
全体設計は、ドイツの公園を模範としていますが、細部には日本的要素が加えられ、和洋折衷でゾーン別に多様な要素が取り入れられています。 また大正12年には、野外音楽堂、昭和4年には園内に日比谷公会堂が完成し、様々な催し物や集会が行われています。
日比谷公園の紅葉
園内にある第1、第2花壇には1年中四季の花が咲いており、季節ごとにシャガ、バラ、アジサイ、ペチュニアなどが見頃を迎えます。 樹木数は中高木142種約3200本、その他138種が植えられています。
園内のイチョウは見頃を迎えていましたが、モミジには少し早かったです。 園内には、設計者の本多静六が首をかけて移植した「首かけイチョウ」があります。 この大イチョウは、日比谷公園開園までは、日比谷見附(現在の日比谷交差点脇)にあったものです。
首かけイチョウ
明治32年頃、道路拡張のため、この大イチョウが伐採されようとしているのを見て驚いた、日比谷公園設計者の本多静六博士が、東京市参事会の星亨議長に面会を求め、博士の進言により移植されたものです。 移植不可能とされていたものを、博士が「首にかけても移植させる」と言って実行された木なので、この呼び名があります。
日比谷公園のレストラン
日比谷サロン
関連するホームページ 日比谷公園
風来坊