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靖国神社・神池庭園 (H21.6.13)


神門



神門から拝殿を望む


靖国神社は、明治2年(1869年)に建てられた東京招魂社が始まりで、明治12年(1879年)に「靖国神社」と改称され今日に至っています。



大手水舎


直径1.5mの菊花の紋章です



靖国神社は、明治7年(1874年)1月27日、明治天皇が初めて招魂社に参拝された折にお詠みになられた

「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」

の御製からも知ることができるように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創立された神社です。


靖国の桜と神門



中門鳥居と拝殿



拝殿


「靖国」という名前も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。


1945(昭和20)年12月、連合国軍総指令部の神道と国家の分離令によって国家の祭祀は廃止され現在は宗教法人として運営されています。



靖国神社には現在、幕末の嘉永6年(1853年)以降、明治維新、戊辰の役(戦争)、西南の役(戦争)、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際して、ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の御霊が、お祀りされています。


斎殿



靖国神社のあじさい



靖国神社のあじさい


靖国神社に日本庭園・神池庭園があることはあまり知られていないようです。

靖国神社には本殿や拝殿の外側を一周できる散策路があり、神池庭園はこの散策路に面しています。

今回は、「お散歩写真隊」のオフ会で靖国神社を訪ねましたが、あじさいの時期でもあり、日頃あまり訪ねない本殿の裏側を散策してみました。




拝殿の手前に中門鳥居があります。

中門鳥居の手前を左手に進むと、南門になります。

この南門の手前を右手に行くことができる砂利道があります。

関係者以外は立ち入り禁止のような雰囲気のする場所で、この入り口は少しわかりにくいかもしれません。


見事な墨田の花火




神池庭園 岩島と靖泉亭



神池庭園 舟石


砂利道を50mほど進むとあじさいが綺麗に咲いている場所があります。


色とりどりの西洋あじさいが咲いていましたが、その中でも墨田の花火が見事でした。

あじさいの咲いている場所からさらに奥のほうに進んでいくと、神池庭園になります。



神社の森に囲まれて静かに佇む神池庭園は、都会の喧騒を忘れさせてくれるような感じです。

「お散歩写真隊」のメンバーも大部分の方が、神池庭園は初めてだったようで、「靖国神社にこんな庭園があったの?」と驚いていました。


神池庭園の散策路



神池庭園



神池庭園の散策路と靖泉亭


この庭園は明治の初めに作られたもので、平成11年(1999年)の復元工事により全国有数の名園であることがわかったとのことです。


回遊式の庭園で、庭園の中に散策路が設けられていますので、さまざまな角度から鑑賞することができます。



洗心亭


洗心亭



この庭園の一番の見所は、深い山の中を思わせる滝岩組みです。


長い伝統を持つ日本庭園の歴史の中で、岩組は、最も永遠性がある造形で、古庭園からもその造形美や作者の精神性を感じることができます。

江戸時代中期以降、日本庭園が定型化し、退化してしまったと言われる中、明治15年に完成した靖国神社の滝岩組は、古庭園に勝るとも劣らない力強さと造形美を誇ると評価されています。


神池庭園の散策路



神池庭園



滝岩組


池の中央にある岩島は1999年の修復工事の際に、日本庭園研究会会長の吉河功先生の監督のもと組まれたものとのことです。


また、奥に見える切石橋は、全国でも屈指の長さとのことです。

神池庭園の周りには、洗心亭、靖泉亭、行雲亭が配置されています。



靖泉亭


行雲亭



神池庭園の隣に相撲場があります。

明治2年(1869年)、靖国神社の鎮座祭に際して大相撲が奉納されて以来、春の例大祭には、横綱をはじめ全力士による奉納相撲が執り行われ、多くの見物客で賑わうとのことです。

今回は残念ながら工事中でした。


神池庭園



参集殿



到着殿


相撲場を左に見て少し進むと左手に靖国会館、遊就館が、右手に到着殿、参集殿があります。

遊就館は、明治14年(1881年)に開館した、千代田区内でも古い歴史を持つ博物館で、奉納された武具・武器等が展示されています。

神池庭園は参集殿、遊就館から奥に進んだ方がわかりやすいです。

しかし、こちらから眺めても庭園のある雰囲気は感じられません。



靖国神社は、千鳥ケ淵と並んで桜の名所としても知られています。


「東京におけるソメイヨシノの開花標本(基準)木が、靖国神社の境内に3本あります。そのうちの1本に数輪の花が咲くと、開花が発表されます」との表示が靖国神社の境内に掲げられていましたが、取り外されたようです。

桜の木の下で、鉢植えの花菖蒲展が開催されていました。


遊就館




参集殿

アクセス

東京メトロ半蔵門線、東西線、都営新宿線の九段下駅から徒歩5分(大鳥居)

JR及び地下鉄の市ヶ谷駅から徒歩10分(南門)

JR及び地下鉄の飯田橋駅から徒歩10分(北門)

関連するホームページ

 靖国神社

        風来坊


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