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八千代
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上野東照宮ぼたん苑では、毎年1月1日から2月中旬までの予定で、冬ぼたんの一般公開が行われます。 1月5日及び1月6日に上野東照宮ぼたん苑を訪ねたネットの友人から、「今年の開花は例年よりも遅いようで、苑の人は、本当の見頃は10日過ぎになりますと話していました」とのメッセージが送られてきました。
HPに掲載されているスライドショーを拝見すると見頃の冬牡丹もありますが、まだつぼみも随分ある感じでした。 もう一人の友人から送られてきた写真にも随分つぼみが見られました。 ということで、昨年よりも10日遅い、17日に上野東照宮に出かけました。 やや遅かったかなという感じでしたが、見頃の冬ぼたんに出合うことができました。
容子姫(まさこひめ)
紀之川
百花選
新日月
ハイヌーン
冬紅光
上野東照宮は、元和2年(1616年)2月駿河城に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎と天海大僧正が、危篤の家康公の病床で「末永く鎮魂できる場所を造って奉ってほしい」との遺言を受け、高虎の屋敷領地であった上野の山に、寛永4年(1617年)に本営を造営しました。
その後、3代将軍家光がこの屋敷に満足できず、慶安4年(1651年)に現在の社殿(金色殿)を造営し、以後江戸の象徴としました。 これが現存する上野東照宮です。 上野東照宮には、徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜公(15代)が奉られています。
寒八重
紫紅殿
七福
寒錦
白雪
島錦
上野東照宮のボタン苑は昭和55年(1980年)に日中友好を記念として開苑しました。 回遊式の日本庭園には、日本のぼたんと中国政府から友好記念として贈呈された希少な中国のぼたんを合わせて290品種、3,800本が見事な花を咲かせるそうです。
冬ぼたんは約40種類、600本が公開されています。 雪除けのわら囲いの中で寒さに耐えながら可憐な花を咲かせる冬ぼたんは、なかなかの風情があります。
新扶桑
紅輝
寒ぼたんと冬ぼたん 上野東照宮ぼたん苑や鶴岡八幡宮の神苑ぼたん庭園にこの時期に咲くぼたんを、風来坊は冬ぼたんとして紹介しております。 しかし、この時期に咲くぼたんには、厳密には寒ぼたんと冬ぼたんの2つの種類があるようです。
寒ぼたんは、春と晩秋から冬にかけて咲く、二季咲きの品種のぼたんです。 寒ぼたんは、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒ぼたんの始めといわれています。 春はできた蕾を切り取り、秋にできる蕾を残して12月から1月に咲かせるとのことです。
藤の島
日月錦
花遊び
白蓮
冬花紅
冬ぼたんは、本来、春に開花する花を、1年以上真冬より寒い場所で、徹底した温度管理によってこの時期を春だと思いこませ、開花させたもので、春のぼたんと同じ種類です。 冬ぼたんは、葉の上に座ったように花を開花させますが、寒ぼたんは、葉をつけず花のみを開花させるのが特徴です。
寒ぼたんは、樹勢が弱くて栽培が難しいこと、安定して花を咲かせるまでには長い年月を要することなどから、上野東照宮や鶴岡八幡宮で見ることのできるこの時期のぼたんは冬ぼたんが主流のようです。 ぼたんで有名な奈良県の石光寺には、寒ぼたんが36種類300株あるとのことです。
天衣
吉野川
上野東照宮とぼたん苑
五重塔
上野東照宮
昨年の1月6日の○○新聞の「彩事記」のコーナーに、「人工的に咲かせるといっても、冷蔵庫で1年間冬眠させた後、温室で温度調整して正月に咲かせるという手間暇をかけています」との上野東照宮ぼたん苑の苑長さんの話が掲載されていました。
花の殆ど咲かないこの時期に、可憐に咲いて人の心を和ませてくれる冬ぼたんにも、観賞したいと思う人達の期待に応えるため、その裏ではさまざまな努力や気遣いがあるようです。 いずれにしても、この時期にぼたんの花を咲かせるためのさまざまな努力に、敬意を表せざるを得ません。
上野東照宮ぼたん苑の案内 開苑期間:1月1日〜2月中旬(開花状況により変化)期間中は無休 開苑時間:午前9時30分〜午後4時30分(入園締切) 拝観料:大人600円、団体500円(20名以上)、高校生400円
ぼたん苑のロウバイも満開です
アクセス JR上野駅から徒歩5分 上野動物園の隣 関連するホームページ 上野東照宮 風来坊
冬ぼたんの代わりに
紅千鳥(ぼたん苑)
白難波(ぼたん苑)