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吾妻山公園の菜の花と富士山
神奈川県二宮町の吾妻山公園は、関東の富士見100景、神奈川の花の名所100選、神奈川の美林50選、神奈川の公園50選に選ばれている景勝地です。
吾妻山公園では年間を通じてさまざまな花に出会うことができますが、特に年末年始という季節外れの時期に、菜の花と富士山を見ることができるので人気があります。
吾妻山に菜の花を見に行く場合は、富士山をクッキリと見ることができるか否かが大きなポイントです。 快晴でかつ北風の強い寒い日に訪問するのが良いのです。 最高気温が10度以下であれば、絶好の気象条件ということができます。
しかし、寒い日でも時間の経過と共に気温が上がりますので、朝早く行くというのが第2のポイントです。 写真撮影する場合は、9時30分〜10時頃までに撮影を終了するのがベストと言えます。
菜の花と富士山
天気予報を見ると、9連休の最初の日の12月27日は、快晴で北風が強く、最高気温も11度ということで早速でかけることにしました。 平塚を過ぎる頃から電車の窓から富士山を見ることができますが、雲一つない富士山が見えています。
今回は、JR東海道線二宮駅が8時20分着の電車でした。 気温が上昇すると富士山が霞んでくるのみでなく雲もかかってきますので、頂上まで一気に登ることにしました。
吾妻山公園は、標高136.2メートルの吾妻山全体が公園となっております。 吾妻山は、海辺から一気に立ち上がっているのが特徴です。 JR東海道線二宮駅のすぐそばにあり、駅から緩やかな坂を3分程進むと公園入口です。 公園入口からは300段の石段が続きます。
相模湾と伊豆半島 クッキリ見えるのは真鶴半島
相模湾と伊豆半島
この石段が、運動不足の方にとっては最初の試練です。 石段を登り切るとあとは緩やかな登り坂を進むことになります。 遅くなってはまずいと思い、300段の階段を登ったあとも休むことなく一気に登り、公園入口から約15分、8時40分に頂上に到着しました。
一気に登った甲斐があり、頂上では雲一つない富士山が出迎えてくれました。 しかも、例年カメラの放列ができる、富士山と菜の花を撮影するための一番の撮影スポットはカメラマンが一人いるのみです。 菜の花畑にはもう一人おりましたが、暫くの間は、私を含めて3人で山頂の菜の花畑を独占できました。
吾妻山公園山頂の菜の花
テレビや新聞で吾妻山の菜の花が見頃ですという情報が報道されていないこと、年内は何かと慌ただしいことなどの理由があろうかと思いますが、こんなにガラガラ状態の山頂の光景は初めての経験です。 年内の吾妻山の菜の花は、隠れた散策・撮影のスポットのようです。
この日は気温が低かったためか、いつまで経っても富士山には雲一つかからず、しかもクッキリとしていて、ゆっくりと撮影することができました。 この日は伊豆半島の先端のみでなく、伊豆大島や神津島などの伊豆七島に一部も見ることができましたが、写真に神津島は写っていませんでした。
吾妻山公園の展望台
展望台からの光景
頂上の展望台に「吾妻山公園の由来」が書かれた記念碑があります。 『万葉の昔から、南陵の里 二宮の美しい海岸とそれを眼下に一望できる吾妻山は人々のふるさとでありました。 しかしながら、第2次世界大戦後の激動する社会情勢の中で、吾妻山は顧みられることもなく荒廃が進んでいきました。
町はこれを深く憂え、子孫に誇れる山として残したいと思い、地権者65名の協力と5年の歳月をかけて整備し、昭和62年7月18日に吾妻山公園として開園しました。 現在では、健康づくりと自然とふれあう やすらぎの場として人々に慕われています。 この公園は、名誉町民 第17代柳川賢二町長の尽力により完成しました。』
伊豆大島がうっすらと
吾妻山公園の入口です
中腹の展望台から 右下が二宮駅
早めに帰宅して、「吾妻山の菜の花」を日記に掲載したところ、大きな反響があり、28日に再度吾妻山に友人を案内して行くことになりました。
最初の上りは階段の連続です
28日は最高気温が14度と少し高めだったため、富士山は少し霞がかかっていましたが、9時30分頃までは雲一つない富士山に出会うことができ、初めて吾妻山の菜の花を見に来た友人達は大満足だったようです。
浅間神社近くからの展望
吾妻神社
展望台から三浦半島を望む
アクセス JR東海道線二宮駅から公園入口まで徒歩3分 頂上まで徒歩20分 駐車場 この時期は臨時駐車場が準備されています。 駐車場案内図
水仙
寒椿
開園時間 午前8時30分から午後5時 しかしこの時間に関係なく頂上には登ることができるようです。 関連するホームページ 吾妻山公園 風来坊
山頂からの富士山