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神宮外苑のイチョウ並木 (H20.11.30)


神宮外苑のイチョウ並木 青山通りから絵画館を望む



神宮外苑のイチョウ並木 青山通りから絵画館を望む


今年も明治神宮外苑では「いちょう祭り」が、11月15日〜12月14日の間、開催されています。

4並列の銀杏の大木が作り出した、銀杏並木の見事な景観です。

この銀杏並木を通し、正面に白亜の絵画館を臨む素晴らしい人口自然美が演出されています。



銀杏は、現存する最も古い前世界の植物の一つです。


地質学上、古生代の末期(約1億5千万年前、巨大な恐竜が棲息していた時代)に地球上に広く分布し、生育していた樹種です。

したがって、その化石の発見は極地より南北両半球に及んでおり、中国や日本でも発見されています。


神宮外苑のイチョウ並木 青山通りから絵画館を望む



神宮外苑のイチョウ並木 青山通りから絵画館を望む



神宮外苑のイチョウ並木


氷河期の到来により、多くの地方では、銀杏は絶滅しましたが、温暖な気候を保ち得た中国では死滅を免れ、生育を続けて現在に至っています。


日本の銀杏は、この中国より渡来した樹種で、現在では街路樹、防火樹、庭木として広く植えられております。



銀杏は「東京都の木」に指定されています。

東京の木選定委員会で決定した3種の候補の木「ケヤキ、イチョウ、ソメイヨシノ」の中から住民の一般投票のより、イチョウが選定されたとのことです。

明治神宮外苑の並木には、146本の銀杏(雄木44本、雌木102本)が植えられています。


秩父宮ラグビー場方向のイチョウ並木



中程から絵画館方向は歩行者天国です



歩行者天国のイチョウ並木



歩行者天国のイチョウ並木


明治神宮外苑は大正15年(1926年)の創建ですが、その苑地造成に当たり、青山通り正面からの直線主要道路は、左右歩道の両側に植樹帯を取り、銀杏樹でもって四条の並木を造成することになりました。



これは、銀杏樹が、樹姿が端正であり、樹高も適当で緑量も豊富であり、気品も高かつ公害にも強く、威厳を保ちつつ年間を通して、訪問される方に好景観を呈することができるため、外苑の街路の並木として最適なものだという考えに基づくものです。


歩行者天国のイチョウ並木



イチョウ並木の散歩道



イチョウ並木の散歩道の青山通り側の入口


現在植えられている外苑の銀杏樹が、この世に生まれてきたのは、造園界の泰斗・折下吉延博士が、新宿御苑に奉職中の明治41年(1908年)に、新宿御苑在来木の、銀杏樹から銀杏(ぎんなん)を採集し、これを種子として代々木の宮内省南豊島御料地内(現在の明治神宮内苑)の苗圃に蒔いたことによります。

その後、苗圃の木々はすくすくと成長し、その数1600本にもなったといわれています。


外苑造苑に当たり、この銀杏樹を採用することになり、既に樹高6メートル内外に成長していた、これらの多数の中より候補樹を選抜し、さらに並木として適格になるように、年々樹形を整えてきたものを、大正12年(1923年)に植栽したものです。


イチョウ並木の散歩道



イチョウ並木の散歩道 右は歩行者天国



イチョウ並木の散歩道 左は歩行者天国

直路四条の並木と、途中西折して女子学習院正門(現在の秩父宮ラグビー場)に至る二条の並木も同時に植えられております。

最高24m・目通り周り2m80センチ、最低17m・目通り周り1m80センチのものを、樹高順に青山口から降り勾配にしたがって植えられています。

絵画館を眺望する遠近法の活用です。

地盤も青山口から絵画館寄りでは約1m下がっているそうです



イチョウの樹齢は100年(2008年現在)です。


神宮外苑のイチョウは、明治41年(1908年)に新宿御苑在来木から採集したものを豊島御料地の苗圃に蒔いたものです。

したがって、今年で100歳を迎えることになります。

この時の兄弟木は、スケート場前から明治神宮北参道に通じるJR千駄ヶ谷駅前道路の並木など、内・外苑の各所に植栽されているそうです。


イチョウ並木の散歩道



イチョウ並木の散歩道


アクセス


東京メトロ半蔵門線・銀座線青山1丁目、都営大江戸線青山1丁目から徒歩3分

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明治神宮外苑


         風来坊


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