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巾着田の曼珠沙華 (H20.9.23)

上流側群生地(早咲き地点)


何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯


赤い花な〜ら曼珠沙華・・・・・

その曼珠沙華が100万本!


真っ赤な絨毯のような見事な世界を演出してくれる巾着田(きんちゃくだ)!

今年も巾着田では、9月15日(祝)〜10月10日(金)の間、曼珠沙華まつりが開催されています。



巾着田は、日高市内を流れる清流、高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられ、その形がきんちゃくの形に似ていることから、巾着田と呼ばれるようになりました。

巾着田は、昔はそのすべてが水田だったそうですが、現在はごく一部が水田として残っているものの、ほとんどが休耕田となっています。


何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯


直径約500メートル、面積約22ヘクタールの川に囲まれた平地には、菜の花、コスモスなどの花々が咲き、中でも秋の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)群生地は辺り一面が真紅に染まり、まるで赤い絨毯を敷き詰めたような見事な光景を見せてくれます。

毎年、30万人を超す人が、その美しさに惹かれて訪れています。



巾着田周辺の高麗川の岸辺は、彼岸花(曼珠沙華)の群生地で、その規模は幅約50メートル、長さ約600メートルにわたっており、全国的にも最大級のものといわれています。

どうしてこの地域に群生するようになったのかについては、定説はないようですが、曼珠沙華は種ではなく球根で増えるものであることから、川の増水などで流れてきた漂流物の中に、曼珠沙華の球根が混じってきたのが、群生の始まりではないかといわれています。


曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯


現在では、巾着田管理協議会により、曼珠沙華の塊根を掘り起こし、これをほぐして10球から15球を1株として移植することにより群生地の維持・拡大を図っているそうです。

これは、曼珠沙華の発芽率が10〜15球当り1〜2本と低いため、球根を束ねて埋め戻しているもので、100万本以上の曼珠沙華が咲く巾着田の群生地には、その10倍以上の1000万超の球根が息を潜めていると推定されています。



曼珠沙華は気温が下がると成長を始めます。台風による長雨などの影響で、8月中旬から下旬にかけて気温が低くなると開花が早まります。

逆に9月上旬になってからも残暑が続くようですと、曼珠沙華の開花は遅くなる傾向があります。


このように、開花は天候に大きく左右されますが、例年秋の彼岸花の時期に見頃を迎えることが多いため、『彼岸花』と呼ばれているようです。


曼珠沙華の赤い絨毯と高麗川



曼珠沙華の赤い絨毯



巾着田は大混雑



曼珠沙華の赤い絨毯


開花の時期にこのような特徴があるため、曼珠沙華の見頃の時期を推定するのが難しいですが、巾着田のホームページに掲載される開花状況から、9月20日(土)、21日(日)頃が見頃かなと思っていました。

ところが何と、9月17日に、台湾付近にあった台風13号が、急に反転、9月20日から21日にかけて、関東を直撃するという予報が出されました。



台風13号は速度が遅く雨台風との予報であり、台風が関東直撃では、川沿いの巾着田は洪水で冠水するかもしれませんし、曼珠沙華は強風で倒れるのではないかと心配になりました。


さいわい、台風13号の進路が当初予想よりも随分と南寄りになり、横浜でも風雨はあまり強くなかったことから、横浜よりは遥か北にある巾着田の曼珠沙華は、影響をほとんど受けなかったようです。


河原のエリアは開花が少し遅れています



巾着田は大混雑



今年も木の上に


今年は、コミュニティー「お散歩写真隊」のイベントが23日に巾着田で開催される予定でしたので、風来坊は、コミュニティーに合わせて23日に巾着田に行く予定でした。

ところが、台風13号などの影響もあり、ホームページの友人2組も、23日に行くことになり、結果的には2つのグループを掛け持ちすることとなり、朝早くから大忙しの巾着田でした。



巾着田の曼珠沙華は、上流側群生地(早咲き地点)、下流側群生地(遅咲き地点)に分かれていますが、風来坊が訪問した23日は、上流側群生地が見頃、下流側群生地が間もなく見頃という、一番良い時期でした。

上流側群生地の見頃は何回か見たことがありますが、下流側群生地の見事に咲き誇った曼珠沙華は今回が初めてでした。


こちらはキノコ



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



ちょうど見頃だったということもありますが、20日は台風が接近するという予想(結果的には進路が南寄りになり、かつ速度が速くなったため、20日は台風一過の良い天気となりましたが)、21日は雨だったということもあり、23日(秋分日)の巾着田は大変な混雑でした。


朝は晴天でしたが、10時30分頃から曇りベースとなり、曼珠沙華の撮影には好都合でした。




巾着田の最寄り駅は西武池袋線の「高麗駅」です。


高麗駅に到着すると、駅前に「曼珠沙華花さんぽステーション」が開設されています。

現地へのアクセスや開花情報の案内、近郊の散歩コースの案内などが行われており、ここで行き先をしっかりと確認することができます。

また、テーブルや椅子も準備されており休憩もできます。


下流側群生地(遅咲き地点)


下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯



下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯



下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯


高麗駅から巾着田までは徒歩で約15分です。


少し距離があり、細い路地の部分もありますが、随所に案内板がありわかりやすいです。

見頃の時期は高麗駅から巾着田まで、行列がつながっております。



巾着田は野鳥の宝庫としても知られています。

カワウやサギ、キジやカワセミ、コゲラやシジュウカラなど・・・・・バードウォッチャーにはお勧めのスポットのようです。

今年も、河原で曼珠沙華とは反対方向にカメラを構えている人が何人かいましたが、あまりの人の多さに野鳥も引っ込んでいるようでした。


下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯



下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯


いつの頃からか、人里に姿を現した曼珠沙華は、中国から伝来した植物です。

茎先に花筒を漏った花を5〜8個、放射線状につけ、細くて長いおしべとめしべが外に伸びる、独特の花姿です。

曼珠沙華は地方の俗名が多く、数多くの方言がありますが、「彼岸花」の語源は、秋の彼岸の頃に花が咲くことから名付けられたようです。



下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯



下流側群生地に拡がる曼珠沙華の赤い絨毯



また、お目出度いことが起こる兆しに、赤い花びらが天からふってくる仏教の経典から、「天上の花」という意味で、曼珠沙華と呼ばれています。

豪華なシャンデリアのような美しい花から、属名は、ギリシャ神話の海の女神の名前「リコリス」と名付けられています。

外国では、艶やかな花として観賞用にも親しまれているようです。

曼珠沙華の赤い絨毯



曼珠沙華の赤い絨毯


あいあい橋


平成8年に完成した、歩行者専用の橋です。全長91.2mの日本最大級の木造トラスト橋です。

高麗の自然に溶け込むのどかな景観は「彩の国さいたま景観賞」を受賞したとのことです。



あいあい橋からの展望



あいあい橋からの展望



あいあい橋付近は、曼珠沙華の遅咲きのエリアですが、今年はこの付近も河原沿いの曼珠沙華は見頃を迎えており、橋の上からも、赤い絨毯が拡がっている様子を見ることができました。


ラッキーでした。


あいあい橋



あいあい橋からの展望


アクセス

西武池袋線高麗駅から徒歩15分

JR八高線高麗川駅から徒歩40分


駐車場

巾着田の中に大型駐車場あります。
料金500円



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



何処までも続く曼珠沙華の赤い絨毯



入場料

1日200円

1日入場料ですので、何回出入りしてもOKです。

売店や便所は曼珠沙華の散策路の外側にもありますので、必要に応じて出入りすることができるようになっています。


このエリアは開花が遅れています



5分咲きエリアの曼珠沙華


5分咲きエリアの曼珠沙華



5分咲きのエリア



関連するホームページ

 巾着田


        風来坊


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