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ハス池のハス
6時30分のハス池の散策路
神奈川県立フラワーセンター大船植物園(以後 大船フラワーセンターと呼称します)で配布された資料には、ハスの咲き方に関して、次のように説明されていました。 ハスの花は早朝に開きます。 開花1日目は午前5時頃から開き始め、8時頃には閉じてしまいます。
2日目は午前7時から9時頃までに、おわん型に開き、昼頃には閉じます。 3日目は早朝におわん型からさら型まで開き、午後には少し閉じますが、半開きの状態で終わります。 4日目には早朝に完全に開花した後に散り始め、午後には花托だけが残ります。
一番美しいのは、2日目の朝の花といわれています。 また、ハスの花が開くときに音をたてるということは、江戸時代の詩にもあって、古くから伝えられてきたようですが、実際にはゆっくりと静かに開花し、音が聞こえるということはないそうです。
大船フラワーセンターでは、ハスが見頃となる、7月中旬の3連休に早朝開園が行われます。 今年も美しいハスを見ることができるよう、7月19日(土)〜21日(祝)の3連休に、朝6時からの早朝開園が行われました。
ハス池は見頃を迎えていました
カメラマンはハス池の両側に
当初の天気予報では、この3連休、傘マークがチラホラしており、いつ行こうかと迷っておりましたが、直前に傘マークのなくなった初日の19日に出かけることにしました。 結果的には、関東地方は19日に梅雨明け宣言、厳しい暑さの3連休となりました。
早朝ハス鑑賞会の開園は朝6時ですが、カメラマンは5時半頃から開園待ちの行列を作るそうです。 朝早く行ったネットの友人の情報では、今年も40人ほどが開園待ちをしていたそうです。
明日は咲くのかな?
もうすぐです!
風来坊、横浜市営地下鉄の始発電車に乗り、横浜でJRに乗り換えて、大船フラワーパークには6時30分頃に到着しました。 大船フラワーセンターの前に到着すると、150台近く駐車できる駐車場はすでに満車の状況です。
見頃のハス
大船フラワーセンターのハス田の周りには、約200メートルの散策路が設けられており、ハスを間近から見ることができます。 狭い池側の散策路は一方通行になっており、また混雑緩和のため、三脚の使用できるゾーンも定められています。 風来坊が到着した6時30分には、池側の散策路では数多くの人が行列を作って、熱心に写真を撮っていました。
見頃のハス池
さすがに早朝観賞に来られる方は、ハスのことをよくご存じのようです。 風来坊の到着した頃は、新しい入場者はチラホラ之状況で、7時を過ぎる頃には、池側の一方通行の散策路もがら空きになりました。 7時頃ですと、ハスの花も先までピンと伸びており、素敵なハスの花を観賞することができました。
ネットの友人も数人来られていたようです。 そのうちの2人の友人に、あの混雑の中でお会いすることができてラッキーでした。 お二人とも暑さをすっかり忘れて、夢中に、そして楽しそうに写真を撮っておられました。
開花4日目?
ハスは、熱帯から温帯のインド、中国、日本、オーストラリアに分布する多年草の水生植物です。 葉は地下茎から出て、1メートル以上になると長い葉柄を持ち、葉身は直径30〜50センチメートルの円形で、水面に浮く浮葉と水上に抜き出る水上葉とがあります。
花は直径約15センチメートル、花弁は白〜紅色で、雄しべ、雌しべは黄色ですが、花色や花弁数の違いなどにより多くの園芸品種があります。 また、北アメリカ原産の黄色い花弁を持つ「きばなはす」との交雑品種も作られています。
4日目のハス?
日本では、その大きく優雅な花を観賞するために寺院や公園の池、城の堀に植えられており、また食用の蓮根としても馴染みの深い植物です。 食用蓮根は地下茎が太りやすい系統で、中国から渡来したといわれております。
地ばすと呼ばれる日本産のハスは地下茎はあまり大きくなりませんが、開花期が早いため盆(新暦)用に切り花栽培されます。 中国やインドにおいてもハスの花は、文化や仏教と深い関わりを持っています。 庭園に植裁されるほか、装飾画に描かれたり、仏教芸術では仏が蓮華座に座し、多くの仏典にも登場しています。
神奈川県立フラワーセンター大船植物園は、神奈川県内の観賞植物の生産を振興するために、昭和37年に神奈川県農業試験場の跡地に開設されたものです。 大正年代から、この地で改良・育成された芍薬、花菖蒲や、体系的に収集してきたバラ、ボタン、シャクナゲなどを中心に、国の内外から収集した優れた観賞植物が栽培・展示されています。
こうした花木、樹木は現在約5,000余種・品種となり、園内に四季折々の彩りを演出しているようです。 また、園内では花と緑にちなんだ展示会、園芸教室、園芸相談など各種の催しが随時開かれており、年間を通じて楽しみながら植物を学び、生きた植物に親しむ場として、児童生徒や植物愛好家を初め多くの人々に利用されているようです。
玉鸞
朝香
花時計のある広場周辺では、希少品種のハスの展示が行われていました。 ハスは開花時期が短いため、訪問時にどのハスが咲いているかは時の運と言えます。 今年は輝呼、朝香、漢蓮、富の宝、玉鸞、彩雲華、端姫、明美紅、常磐の曙、魁秀などに巡り会うことができました。
彩雲華
アクセス 徒歩:JR大船駅西口(大船観音側)下車徒歩約15分 階段下等に案内板あり バス:大船駅西口バスターミナル3番乗り場から、神奈川中央交通バス「渡内経由藤沢駅行き」または「公会堂前経由城廻中村行き」に乗車し、3つ目のバス停「岡本」下車徒歩3分
漢蓮
富の宝
駐車場&駐車料金 133台分あり 1時間220円、その後30分ごとに100円加算
輝呼
入場料 大人(20歳以上):350円 学生&20歳未満:250円 65歳以上&高校生以下:無料 開園時間等 午前9時から午後5時まで(一部の期間は午後4時まで) 休園日があるので要注意
瑞姫
明美紅
魁秀
常陸の曙
関連のホームページ 神奈川県立フラワーセンター大船植物園 開花状況の詳しい案内があります。 風来坊