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成就院・門前からの展望 前方は由比ヶ浜
今年の関東の梅雨入りは、平年より6日、昨年よりは12日も早い6月2日でした。 鎌倉のあじさいの見頃は、例年6月の第3週ですが、今年の開花情報について次のサイトチェックしていたところ、6月8日に「明月院はほとんど咲いていません。 長谷寺は2分咲き〜3分咲き程度ですが、成就院が見頃を迎えつつあります」との情報がありました。 鎌倉情報館あじさい情報
成就院はあじさいの人気スポットですが、昨年はほとんど咲きませんでした。 あじさいの咲かなかった原因は、一昨年の台風による土砂崩れの修復工事の関連とのことでしたが、果たして今年はどの程度復活しているか心配でした。 6月10日に横須賀菖蒲園に行きましたので、その帰りに下見を兼ねて、成就院に立ち寄って見ました。
アジサイは見頃ですが!
参道は大混雑です
参道の一番下の部分です
成就院に着いてびっくりです。見事に咲いています しかも、平日の午後3時過ぎというのに、大変な人で賑わっていました。 見に来ていた人の話では、昨日テレビで放映されたとのことです。やはり、マスコミの威力は凄いです。 午後3時過ぎで、階段の下の方から見上げるとすべて逆光になります。 ということで、後日リターンマッチすることにして、早々に退散しました。
参道のあじさいと由比ヶ浜
鎌倉は、アジサイの時期は平日でも大変な混雑になります。 ポイントは午前中に見て廻ることです。 しかし、午前中に北鎌倉と鎌倉を併せて廻ることは無理があり、2回に分けて行くのが無難です。
あじさいは雨が似合うといわれますが、成就院の場合は、一番高いところからの、あじさいと由比ヶ浜の海岸の展望が不可欠です。 したがって、海を展望できる晴れの日がベストですから、天気予報から6月17日に成就院と長谷寺に出かけることにしました。
参道のあじさい
折角行くのであれば、できるだけ人の少ない成就院のあじさいと海を撮りたいと思い、8時15分頃に成就院に到着しました。 しかし、同じ思いの人は多いようで、既に10名以上の方が来て熱心に写真を撮っていました。早い人は開門の8時前から来ているようです。 幸い、海岸線も少し霞んでいましたが、見ることができました。
成就院は真言宗 京都 大覚寺派の寺院で、本尊は縁結び不動明王です。 成就院の縁起には、弘法大師さまが全国を巡り修行された折、この地において護摩行・虚空蔵求聞持寺法などを修められたと伝えられています。
石段下から参道を望む
その後、承久元年(1219年)に北条泰時が満願を込め高僧を招いて、本尊に不動明王をまつり普明山法立寺成就院と名付けて建立しました。 元弘3年(1333年)新田義貞鎌倉攻めの時に堂宇は焼失し、近くに西が谷に移っていましたが、元禄年中に、旧地に復興し現在に至っております。
色とりどりのあじさい
成就院では、由比ヶ浜の海岸を望むことができる参道両側に般若心経の文字数と同じ262株の紫陽花が植えられております。 除夜の鐘と同じ数の108段の階段を上がれば、美しい由比ガ浜の海岸を門前から望むことができます。
参道下方から門前を望む
江ノ島電鉄の極楽寺駅の改札口を出て、前方の道路を左手に緩やかな坂に沿って登ります。 道路の右手の岸にはあじさいが咲き誇り、左手の極楽寺の前にもアジサイが咲いており、あじさいの雰囲気が高まってきます。 極楽寺を左手に見ながら、道なりに右に曲がると右手に石段が見えてきます。 この石段を登っていくと、大きな色とりどりのあじさいが出迎えてくれます。
石段を登り切った右手が山門です。 山門を過ぎると262株のあじさいが植えられている階段の上に出ます。 この階段の上に立った人から、異口同音に「凄いねえ!」「素晴らしい眺めだ!」「海が見えるよ!」という声が連発されるところです。 この日は早朝で、ベテラン(?)ばかりでしたから、そうした声は聞かれませんでした。
鎌倉のあじさいといえば「名月院」が有名ですが、最近人気の高いのが成就院のあじさいのようです。 名月院が青色のあじさいであるのに対し、成就院では水色、紫、ピンク、白・・・・色とりどりのあじさいが由比ヶ浜を望む参道を埋め尽くします。 成就院のあじさいは晴れの日がお勧めです。初夏の陽射しを感じながら眺める景色・・・・最高です。
石段の上からは、由比ヶ浜が展望できるとともに、その手前には色とりどりのあじさいを見ることができます。 昨年は見ることのできなかった成就院のあじさい。 今年は例年以上に人気のようです。 鎌倉のあじさいの名所、明月院と成就院は、趣が全く異なり、二つを比較するのは難しいと感じました。
アクセス 江ノ島電鉄極楽寺駅から徒歩5分 江ノ島電鉄長谷駅から徒歩10分 関連するホームページ 成就院
長谷寺のアジサイ 明月院のあじさい 風来坊
参道下側の入口