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旧芝離宮恩賜庭園の紅葉 (H19.12.8)


大山からの展望



庭園と浜松町付近のビル群

旧芝離宮恩賜庭園は、小石川後楽園とともに、今に残る最も古い大名庭園です。典型的な「回遊式泉水庭園」で池を中心にした地割りと石割は秀逸といわれております。

この地は、芝浜と呼ばれていた眺望豊かな海浜でしたが、延宝6年(1678年)、時の老中・大久保忠朝が徳川将軍家から下屋敷として賜り、約8年の歳月をかけて作庭し、「楽寿園」と命名しました。これが旧芝離宮恩賜庭園の起源です。


「楽寿園」は、江戸庭園の典型ともいえる潮入りの回遊式築山泉水庭園です。

潮の干満を利用して水辺に変化を持たせた池を中心に作庭されおり、品川の海が眺められるようになっていました。

また、池の中にある西湖の堤は、中国の杭州(現在の浙江省)にある西湖の堤を模したもので、園景の中心である中島「蓬莱山」の石組や州浜などとともに、見どころの一つとなっております。


雪吊りとカエデ



木橋のもみじ

その後、幾人かの所有者を経たのち、幕末には紀州徳川家の芝御屋敷となりました。

さらに、明治4年(1871年)には有栖川宮家のものになりましたが、同8年に宮内省がこれを買いあげ、翌9年に「芝離宮」となりました。


明治24年には迎賓館としての役割を果たすために園内に洋館を新設し、以来、多くの外国貴賓を迎えたようです。


大正12年の関東大震災によって、建物と樹木のほとんどが焼失しましたが、翌13年1月、昭和天皇の御成婚記念として東京市に下賜され、庭園の復旧、整備を施して同4月に一般に公開されました。

現在は周囲の埋め立て、林立するビルにより潮入りの機能、海の展望は失われましたが、中島の蓬莱山をはじめとする石組みの妙は昔日の面影を残しております。

なお、昭和54年6月に国の名勝に指定されています。


泉水と木橋



カエデと世界貿易センタービル



世界貿易センタービルと紅葉

今年の「紅葉を見に行こう」の庭園の部の9庭園の一つにあげられており、浜離宮に引き続き訪ねて見ました。

旧芝離宮公園の紅葉のお勧めは、もみじではなくてハゼのようです。

庭園内にはもみじの木も30本程度見かけましたが、陽当たりの関係かでしょうか? 半分以上のもみじはまだ紅葉していませんでした。



アクセス

JR浜松町駅の北口を出て、ガードをくぐれば「旧芝離宮恩師庭園」の入口です。歩いて1分です。

入園料:150円です。


庭園内の紅葉



庭園内の紅葉



関連するホームページ

旧芝離宮恩賜庭園


        風来坊


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