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宮ヶ瀬ダム (H19.11.26)

ダムサイトエリア


宮ヶ瀬ダム 左は愛川第一発電所



宮ヶ瀬湖

宮ヶ瀬ダムは、神奈川県の中央部を流れる相模川の支流である中津川に、「洪水の調節」「水道水の供給」「河川環境の改善」「発電」を目的とし、平成13年に完成した新しいダムです。

東京都心から約50km、横浜や川崎の市街地から約40kmという近さの場所にある、首都圏最大のダムです。


この宮ヶ瀬ダム建設によって生まれた人造湖の宮ヶ瀬湖は、現在、神奈川県に欠かせない水源地となっています。

また
、恵まれた自然環境と、東京、横浜から日帰り圏内にあるというロケーションから、自然公園としての機能をもった首都圏近郊の観光スポットとして、年間を通じてたくさんの人が訪れます。


宮ヶ瀬湖



新石小屋橋と宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬ダムのスケール

ダムの高さは156mで、横浜ランドマークタワーの約半分の高さです。

ダムの頂上部分の長さは約400mです。

ダムに使用したコンクリートの量は約200万立方メートルで、これはコンクリートで横浜ランドマークタワーが作れる量にあたります。



ダム湖の湖面の広さは約4
.6平方キロメートルで、東京ドーム約100個分に相当します。

ダムに貯まる総貯水量は約2億立方メートルで、箱根の芦ノ湖の水量とほぼ同じで、東京ドーム約4300個分に相当します。


宮ヶ瀬ダムの紅葉



宮ヶ瀬ダム頂部からの展望 中央が愛川第一発電所



宮ヶ瀬ダム頂部からの展望
視界の良い時は中央部にランドマークタワーが

宮ヶ瀬ダムの運用の特徴

宮ヶ瀬ダムでは、貴重な水資源を有効活用するために、全国的にもめずらしいダムの総合運用を行っています。

すなわち、相模ダム・城山ダムなどの本川ダム群と宮ヶ瀬ダムとを結ぶ導水路を設置して、ダムを連携して運用し、河川環境の改善や水道用水の確保を効率よく行っているのです。


宮ヶ瀬ダムと本川ダム群には次のような特徴があります。

宮ヶ瀬ダムの集水面積は小さいですが、その貯水容量は1億8300立方メートルと大きく、ダムに水を貯めるのに非常に時間がかかります。

一方、相模ダム、城山ダムの集水面積は宮ヶ瀬ダムよりも遙かに広いですが、貯水容量は相模ダムが4020万立方メートル、城山ダムが3737立方メートルと小さいため、貯水池で有効利用されないまま、海に流れ出る水量が多く生じます。


石小屋ダム



石小屋ダム頂部からの展望
左は愛川第二発電所

そこで宮ヶ瀬ダムでは、お互いの特性を生かし、水資源を有効に活用するため、2本の導水管を設置しています。

一つは、道志川の水を宮ヶ瀬ダムに導くことのできる道志導水路を設置し、本川ダム群で貯めきれない水を、容量の大きい宮ヶ瀬ダムで貯めることができるようにしています。

反対に宮ヶ瀬ダムから本川ダム群に水を供給する場合は、津久井導水路によって宮ヶ瀬ダムから城山ダムの上流へ水を流します。


下流で水不足が生じた場合は、まず本川ダム群から補給します。

湖面環境などを考慮して、本川ダム群の容量を3割使用した後、宮ヶ瀬ダムから城山ダムを経由して補給します。

さらに水不足が生じた場合は、各ダムの容量に応じて補給します。

こうした総合運用によって、水の有効活用を図っています。


石小屋ダム



宮ヶ瀬ダム



頂部から真下を覗くと!

宮ヶ瀬地域の整備

宮ヶ瀬ダムでは、「人と自然、都市と地域の交流・共存を目指す自然公園的な機能を都市近郊リゾート地の形成」を基本理念として、周辺整備が行われています。

湖畔地域全体の自然を極力そのまま残していくために、開発地域をダムサイト地区、宮ヶ瀬湖畔地区、鳥居原地区の3つの地区に限定して整備が進められています。


ダムサイトエリア

ダムサイトエリアには、重力式コンクリートダムではコンクリート使用量が日本一の「宮ヶ瀬ダム」、「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」などの施設並びに県立あいかわ公園があります。

ダムの上部エリアと下部エリアは、エレベーターまたはインクラインで移動することができます。


下から上を見上げると!



徐々に上へ


徐々に上へ



県立あいかわ公園

エレベーターは、ダムの堤体内に設置された高低差120mのエレベーターで、ダムの右岸直下とダム管理事務所のある堤体頂上までの間を昇降します。

一般用のエレベーターは見学者も利用することができます。無料です。

上部写真の左側がエレベーターで、右側が展望台です。



インクラインと紅葉


インクラインは、ダムを建設するために使われた施設ですが、完成後はダムの上下(山頂停車場・山麓停車場間)を結ぶケーブルカーとして活用されています。

傾斜は上部と下部が急で、中間部分が緩やかになっています。

最大傾斜角は35度もあり、下を眺めると迫力があります。

料金は300円ですが、往復できます。

勾配35度のインクライン



途中で勾配が緩やかに

石小屋ダム

愛川第一発電所で発電に使った水は、副ダムとも呼ばれるこのダムに貯められます。

ここから再び放流された水は、今度は愛川第二発電所での発電に使われます。

宮ヶ瀬ダムに比べて規模は小さいものの発電に貢献しています。

堤高:約34.5m
堤長:約87m


愛川第一、第二発電所

宮ヶ瀬ダムの下流には2つの発電所があり、ダムからの放流水による水力発電を行っています。

第一発電所では最大出力24,200Kw、第二発電所では最大出力1200Kwの発電が可能で、あわせて2万1000戸の家庭の電気をつくることができます。


石小屋ダムに貯められた水



水とエネルギー館・2F



宮ヶ瀬ダム

水とエネルギー館

「楽しみながら学習する」が水とエネルギー館のコンセプトだそうです。

ダムや水資源やエネルギーに関するたくさんの情報がそろっているだけではなく、体験型のアミューズメント施設です。



相模大堰の模型を動かすことで取水のしくみがわかる「取水ゲート操作体験」や、ペダルをこいでタンクに運んだ水を落下させて発電をする「水の力で発電!」など、水とエネルギー館ならではのユニークな仕掛けがいろいろと準備されています。


アクア・アクロバット



ミュージアム入口


バブルボイス



アクア アドベンチャー


ことわざじぞう


宮ヶ瀬湖畔エリア


湖畔エリア



湖畔エリア・けやき広場

宮ヶ瀬湖畔エリアでは、毎年12月に「宮ヶ瀬クリスマスみんなのつどい」が開催されます。

高さ約30mの自生のもみの木に1万個のイルミネーションが灯り、日本一のジャンボクリスマスツリーに変身します。


今年も12月1日から25日の間、「第22回宮ヶ瀬クリスマスみんなのつどい」が開催されます。


また、3つのエリアの中で一番の広さを誇る「けやき広場」では、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。

また、この広場はTVK(神奈川テレビ)の天気予報のバック映像やCMなどにも使用されたとのことです。


宮ヶ瀬ビジターセンター屋上からの展望



湖畔エリア・大噴水

宮ヶ瀬バスターミナルから宮ヶ瀬ビジターセンターにかけての通りは、にぎやかな商店街になっています。

地元の名産品や、ここでしか手に入らない宮ヶ瀬グッズが沢山揃えられており、お土産探しにもってこいです。


また、宮ヶ瀬ビジターセンターの屋上は展望台になっています。



大吊り橋


大吊り橋



大吊り橋からの宮ヶ瀬湖


水の郷大つり橋

けやき広場と宮ヶ瀬湖の境目付近の上部に、長さ315mの歩行者専用の大きな吊り橋がかかっています。

湖面からの高さは約24mです。

宮ヶ瀬の湖面を散歩する気分を味わうことができます。


大吊り橋からの宮ヶ瀬湖



宮ヶ瀬湖

水の郷大噴水「水の妖精」

けやき広場の大きな池の中央に噴水があります。

30m上がる直上噴水を中心に、3列に放射状に広がる噴水を「花」に見たてているとのことです。

また、冬場を除いて太陽光を利用し、人工的に「虹」を発生させるプログラムが備わっており、音楽に合わせ、姿、形が変わり、クリスマスシーズンはライトアップされるとのことです。



宮ヶ瀬湖・遠くの白い建物が宮ヶ瀬ダム




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宮ヶ瀬湖


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